教師をしていた頃、月一回の勉強会で必ずレポートを書くようにしていました。
その時のレポートが出てきました。
もう十数年も前に書いた内容ですけど「教師というのは本当にすてきな仕事だなと」とても懐かしく思いました。
今回は、その一部を抜粋して掲載させていただきます。
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「うちの子を弟子にしてやってください」
○年○月○日 喜友名 一
つい最近、わたしが理科を教えている子のお母さんから手紙が届きました。
とてもすてきな内容です。
そうその前に、その子について。
Rちゃんは3年生で、今年から私が理科を担当している子です。
静かな子で、私に積極的に話し掛けてくるタイプではないのですけど、わたしの授業をとても気に入ってくれて、いつも丁寧に授業をうけてくれます。
でも直接わたしに話しかけてくる、という感じではありません。
Rちゃんのお母さんから
最近、そのRちゃんが私の研究室をノックして「お母さんからの手紙です」と、かわいい封筒を手渡してくれました。
その手紙を読んで私はますます元気になりました。
読んで元気が出てくる人もいるのではないかと思うので、レポートに書くことにしました。
このレポートに書くにあたって、お母さんの許可は頂いているのですけど、個人が特定できないように、少しだけ手をいれておきます。
※
喜友名先生へ
こんにちは、はじめてお便りをさせていただきます。
○年 Rの母です。
娘がいつもお世話になり、ありがとうございます。
学年があがってからというもの、うちでよく喜友名先生の話題が出てきます。
「お母さん、今日ね、喜友名先生がね・・・」
「今日、外に出てたら喜友名先生がね・・・」
そうたのしそうに話しております。
これまで、科学的なことにこれだけ興味があるとは知らなかったので、親としてもびっくりしています。
中略
ところで昨日のことです。
「お母さん、お願いがある」
とニコニコ顔で
「お母さん、喜友名先生に手紙をかいてちょうだい・・・」というのです。
「え、どんな手紙?」と聞くと
「喜友名先生の弟子にしてあげてください、って手紙」
自分でいうように話しましたが、積極的ではない子ですから、過保護と思われるかとも思いましたが娘の強い希望に応えてペンをとりました。
日ごろお忙しい喜友名先生のこと、ますますお忙しくてしまい、迷惑になるかもしれませんが、ぜひうちの娘を弟子にしてくださいますよう、お願いいたします。
後略
※
教師という仕事は、その子どもたちのすてきさをほんとにたくさん感じきれる仕事です。
いったいいつまで教師という仕事を続けていくのか、まだわからないのですけど、教師を続けている間は、ずっとこうやって子どもたちのすてきなところとか、その家族の人たちのすてきなところに向かって暮らしていきたいと、とても贅沢なことを考えている、今日この頃です。
以上
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沖縄の先生方の応援団、そして
子ども達、保護者の方達の応援団 たのしい教育研究所です !