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たのしい教育の哲学〈100m競争で負けても1000m競争で立派な成績をあげればよいのです〉板倉聖宣1968

 週一のメールマガジンで掲載している〈楽しい教育の哲学・思想・発想法〉が好評です。メルマガのラストに位置する章なのですけど、「真っ先に読んでいます」「次回もたのしみです」というメールがたくさん届いています。

 メルマガ自体、わたしがたのしみで綴っていて、その中でもこの章は、これまでなんども読み返して来た文章や、長年考えてきたことをまとめているので、書いている私自身が最も認識を深める構成になっています。

 今回は板倉聖宣が50年ほど前に、小学校六年生からの手紙に返信した内容を綴っています。手紙の中に出て来る言葉をタイトルにして〈100m競争で負けても1000m競争で立派な成績をあげればよいのです〉としました。

 いろいろな中学へ受験していく子ども達へ向けて、あたたかい文章が続いています。板倉聖宣は、かつて中学受験に失敗したという辛い経験をしています。
 そういう過去も含めて、たのしく学んでいくことの大切さが折り込まれた手紙です。

 ほんのすこしだけ紹介します。

 小学校6年生でもう受験勉強するなんて大変ですね。

 受験勉強でも何でも、たのしく勉強できるように工夫して勉強してくださいね。

 たのしく勉強したことなら、よく身について、いつまでも覚えていられるけれど、いやいや勉強したことはすぐに忘れてしまって無駄になりますからね。

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