たのしい教育メールマガジンも回を重ねて303号になりました。「毎週とてもたのしみにしています」というお便りや「わたしにとっての幸せ便です」という嬉しい言葉も届いています。光栄なことです。
最新号の見出しはこれです。
〈たのしい教育の発想法の章〉から少しだけ抜粋しましょう。
きゆな
「仮説実験授業は、お産とか育児で小さい子どもを抱えている先生でも、特別な準備をしないで、いい授業ができるようつくった」という話に、教師なりたてのわたしは強く感動しました。それはすばらしいことだと、今も思い続けています。
ですから、たのしい教育研究所で開発し広めている授業は100均に行けば手に入るものを基本にしていて、準備もできるだけ短時間で済む様な工夫をしています
ところが、仮説実験授業の研究会などにいくと驚きます。コテコテに改良した実験道具や、専門的な器具で成り立つ実験がいくつも紹介されます。売り場にいくと、その人でないと作ることができないだろうなと思える様な器具が目立ちます。
理科系が中心ですから、マニア的なものが好きな人たちも多いのでしょうし、もちろんそれはそれでよいのです。
今回は、そのことについて触れた板倉聖宣の話をおとどけしましょう。初期の願いから独立して、とても熱心な先生たちが増えてきた。その人たちも評価したいという話です。
ノートルダム学院小学校の創立50周年を記念して、仮説実験授業の授業研究会が開催された時の懇親会での話で、仮説実験授業研究会ニュース(2004-12)からの抜粋です。
板倉聖宣
仮説実験授業を私が提唱したときには、お産とか育児で小さい子どもを抱えている先生方でも、いっさい準備しなくてもいい授業ができるようにということを願って、仮説実験授業の授業書を作ったんです。
それが、すごく矛盾した結果になって、いま仮説実験授業をやっている先生方は(そういう状況の先生方でもいい授業ができるようになったと思いますけども)、それをはるかに越えて仮説実験授業をやっている先生ほど熱心な先生はいないと、断言してもいいのではないかと思うぐらい熱心にやっております。
仮説実験授業は、実験器具などを買うので多少はお金がかかりますけども、そういう出費をいとわなければ、実費はほとんどなにももいらないんです。
だから、そういうことで先生方に協力しようと思ったのに、先生たちはずいぶん余計なことをというか(笑)、そんなことはしなくてもいいんじゃないかと思うんだけども、それぐらい努力される。 ここまで
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