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〈たのしくなければ授業じゃない〉について考える-大きな認識の変革はゆっくりとすすめる-〈和らぎをもって貴しとなす〉

 たのしい教育研究所がいろいろな方達に認知されていくことがわかる一つの指標は、これまで関わりがほとんどなかった方達からの便りが届くことです。先日も〈サイトを読んで感激した〉という方から熱いお便りをいただきました。個人情報なのでぼかして書きますが「学校は楽しくなくてはいけない、授業は楽しくなくてはいけない」という思いを強く持ち積極的に活動している方です。

 その方の思いも力量もたたえつつ、わたしたちRIDE(たのしい教育研究所)は、その立場に立っていないというお話をさせていただきました。理解して下さったようです。

 私たちRIDE(たのしい教育研究所)のものの見方・考え方は「〜でなければならない」という発想からとても離れたところにあります。
 〈たのしい教育〉は手法だけではなく〈人々のものの見方・考え方〉に対するとても大きな改革を伴います。だからこそ、ゆっくりとすすめていかなくてはいけません。そうでなくては「たのしさ」から遠いものになってしまいます。
〈たのしい教育〉の内容を少しずつ一歩ずつゆっくり着実に広げていくというのがRIDE(たのしい教育研究所)の立ち位置です。

 いつもの授業をしている先生たちが月に一回でもいいから〈たのしい教育〉をしてみる、いや年に一度でもいいからやってみる、そして、子ども達の笑顔や賢さや感動を味わう。そういう営みの中で、来学期は、来年はもう少しだけ〈たのしい教育〉を増やしてみる、そうやって広がっていく姿がRIDE(たのしい教育研究所)がイメージしている姿です。

 わたし、いっきゅうは30年近く現場で教師をしてきましたから、教師集団の素晴らしさも、教師一人ひとりの力の確かさも十分知っています。そして、あまりに多忙な現状でも、子ども達のためにと自分の生活時間を割いて取り組んでいる先生たちがほとんどだという事も肌で知っています。

 外部の会議で〈教師批判〉が出る時に、わたしはたいてい教師を守る立場にたちます。

 カウンセリングの時にも担任批判が出る事は茶飯事です。相談する方のその思いを最大限に優先しつつ、教師がどうしてそういう行動に出たのかを冷静に判断してみる時間もとっています。〈和らぎをもって貴しとなす〉というのはどういう時にも有効なのです。

 そういう教師たちが、ゆっくりゆっくり、自分の力で子どもたちの笑顔と賢さを増やしていく、それがその教師の人生の豊かさにもなります。

 思考実験的に〈たのしい教育以外はいけません〉という状況を考えてみる。

 しかし全ての教育内容を満たして十分なほどの教材や、あらゆる状況での対応の仕方、発想方法などはまだありません。
 有ったにしても「これ以外はダメです」という状況が楽しさを阻害する働きをすることは十分予想されます。
 
 それに加えて、人間はすばらしき生き物ですから「これ以外はだめだ」と言われると、それを突破してみたくなるものです。人類を成長させた起爆だろうと思えるほど、それは必然的なことです。

 このサイトのラストに時々綴っている〈ゆっくりゆっくり一歩ずつ仲間が増えていく〉という言葉は謙遜(けんそん)や飾りではなく深く思慮した上で書いている言葉です。

 たのしい教育研究所の教材は誰にでも開かれています。興味のある方は講座等で学ぶだけでなくスーパーバイズ(実費)も可能です、気軽にお問い合わせください。

 応援してくださる方、注目してくださる方達が一人ずつ増えていく、それをたのしみに全力で活動するRIDE(たのしい教育研究所)です。一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか→このクリックで〈応援票〉が入ります!