ほぼ2ヶ月、仲間たちと〈炭焼き〉と〈草木染め〉の研究を進めています。たのしい教育プランとしてまとめてあと、その作品なども紹介する予定です。
〈草木染め〉は、いろいろな本や動画などを見ていると「簡単」とか「あまり細かいことを気にせずこんなにキレイに出来上がります」というような言葉にあふれています。
その通りなのだろうと思って真似てみると、ほぼうまくいかないのでビックリしました。学校で草木染めがほぼ全く行われていないのはそういうワケなのでしょう。
〈炭焼き〉は逆に「こんなに大変なのか」と思わせる工程が目立ちます。
バケツでできると書いてあると勘違いして購入し本を、よく読んでみたらバケツではなくドラム缶を使ったものでした、学校で真似るのは無理でしょう。
ところが、お菓子の空き缶などでカンタンにできてしまいます。
〈たのしいカンタン炭作り〉はすでに研究結果がととのい、私は仲間たちに〈炭焼きアーティスト〉と名乗っています。
このサイトでも作品をチャンスをみて紹介したいと思います。
さて〈草木染め〉、簡単ではないとはいえ、うまくいっている人たちもいるわけです。
RIDEの研究によっては、本当にカンタンな草木染めができるようになるかもしれません。すると学校で子どもたちに、そのたのしさを伝えられるようになるでしょう。
ところで〈染色〉はどれくらい前から行われている技だと思いますか?
100年前? 400年前? 1000年前? 2000年前?
もっと前?
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世界の歴史をたどれば〈5000年〉も前にたどることができるようです。
染色文化の歴史は古く、中国では紀元前3000年頃、ヨーロッパでは紀元前2500~800 年頃の青銅器時代、インドでも紀元前2500年には盛んに行われていたことがわかっています。また、エジプトで発見された紀元前1450年頃の遺跡では、豊かな色彩が使われていたこともわかっています。
http://www.dylon.co.jp/corporate/dye.html
日本でも原始時代に染色の歴史をたどることができるようですから、3000年の歴史はあるでしょう。
染色の初期の頃はシンプルな技法で染めていたはずです。
それに少しの工夫を加えるくらいで染色をたのしみたいものです。
さて、これは木曜研究会で先生たちが試した〈ヨモギ染め〉です。何度も失敗を繰り返して、やっと染まりました。
みんな「やっと染まった」と喜んでいたのですけど、子どもの感覚の私は
「茶色系ではなくて、子どもたちがキレイだと喜ぶ色がでないかなぁ」とさらに上を目指したいと提案。
だって、そもそもヨモギって緑じゃないですか。
ということで漬物の色を鮮やかにするという〈重曹〉を入れて染めてみました。
わずか数分つけて煮ただけです。
こうなりました。
左がはじめのヨモギ染め、右の奥が、重曹入りで煮たヨモギ染めです。
うすいとはいえ、緑色が出てきました。
あとは煮汁の濃さや時間くらいで調整できると思います。
これはその研究の過程です。草木染めの研究はたのしくてやめられません。
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