最新の〈たのしい教育メールマガジン〉で紹介した板倉聖宣(仮説実験授業研究会初代代表)の言葉に、たくさんの反響が届いています。
月刊たのしい授業1996年7月号に板倉先生が書いた「道徳教育のいやらしさとすばらしさ」を紹介した一文です。
板倉
子どもたちにいつも「他人のものを盗んではいけないということは分かっているでしょ」と高飛車に説教する教師でも、著作権の侵害のような「盗み」には知識がなくて、知らず知らずのうちに盗むことが少なくないのです。
以前読んだ時、私自身ハッとした言葉です、その後もたびたびハッとしています。
たのしい教育研究所(RIDE)を立ち上げて、いろいろな処で授業をしているのですけど、その時に利用する動画など、不用意に使って授業全体にケチがついてはいけません。
授業の流れで、あるインスタントラーメンのコマーシャルを数秒利用することがありました。もちろんその会社に電話して許可をとってのことです。
JAXAの宇宙教育教材を利用するときにも許可をもらってきました。
利用してよいのかどうか、よくわからない宇宙関係の動画があった時、ちょうど師の的川泰宣先生が沖縄に来てくれていたので「こういう場面でこの動画を利用したいのですけど」と尋ね「使って大丈夫だよ。もし何かあったら私が動く」といってもらったこともありました。
わたしが細かい人間だということは全くありません。
私ではなくたのしい教育研究所(RIDE)の授業にキズをつけたくないからです。
著作権などにかなり慎重にしている中でも、知らずに何かに触れることをしているかもしれません。
「そんなこと当たり前でしょう、盗みはいけないんです」
と語りたい時、知らず知らず自分が間違いを犯しているかもしれないということも頭にいれておかなくてはいけないでしょう。
子どもたちに「お互い気をつけようね」という立場で語るというのも大事なことだと思います。
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