✨New✨講座参加者募集中:6月10日(土)背を向けたあの子が 振り向いてくれる時⇨ https://tanokyo.com/archives/153994⭕️ 教師向け〈病休・育休等長期休み〉からのリターンtoワーク3回コースがプログラム化されました、関心のある方はお問い合わせください
⭐️「たのしい教育メールマガジン(年購読12,000円-講座等の割引あり)」
⭕️教育カウンセリング・論文ドクター 随時受付、リモートでのカウンセリングも可能です

ミヒャエル・エンデ「モモ」 その深さとたのしい教育との関わり

 夭折した文学者 中島敦の作品に〈名人伝〉という秀作があります。

当代1の弓の名人になりたくて修行を積んでいった若者が、それを追求し完遂した後、弓そのものさえ、それが何なのかわからなくなったという話。

 その結末に驚いてしまいました。

 2/11の記事でモモをお勧めした日、何十年かぶりに読み、驚きました。

 私の中に染み入っていたものの見方考え方の重要な一つが、エンデからもらったものだったことを発見したからです。

 身体は摂取した食べ物から作られるのは間違いないのに、どの食べ物から腕の筋肉ができたかわからない様に、エンデの思想が私の中に自然に入り込んでいるのでしょう。

 たとえば「〈これとそれはどっちが儲かるか〉という様なことは重視しない」という価値観など、たのしい教育研究所の運営に強く影響していることは間違いありません。

 私やたの研の価値観は別にしても、エンデの「モモ」は、効率や利益を主に生きている人(いやものしかするとほとんどの人たちがそうなのかもしれません)、そういう人たちや社会に警笛を鳴らし、人間の豊かな暮らしを失わない様に提唱した重要な本です。

 人と人とがのんびり会話を交わしつつ、お互い補い合いながらたのしく過ごしていく。そして自分の能力をフルに稼働して周りの人たちの笑顔に結びつくものに懸ける。ミヒャエル・エンデは「モモ」を通してそういう価値観を世界のいろいろなところで広げてくれた大切な人物です。

 65歳というまだまだこれからという時に命を閉じました。エンデさんの誕生日は11月12日です、本屋さん図書館でエンデ展を開いてくれるといいなぁ。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!