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賢くなる方法があります。

どこかに書いたかもしれないけれど、賢くなる方法について書かせていただきます。

「そんな方法があるの?」
という方にはハッキリと
「あります」
と答えます。そして、「しかも確実に」と加えます。

ここでいう「賢さ」とは、試験の点数が◯点以上とか、そういう狭い世界の話ではありません。
経験したことのない新しい課題に遭遇した時に、それを解決していく力のことです。
今回はそのことを書かせていただきます。

かつて教育政策研究所の室長を務め、現在は板倉研究室の室長 板倉聖宣 が50年ほど前に「予想論」という論文をまとめています。

スクリーンショット 2015-05-12 20.33.20               ※季節社「科学と方法」収録

「予想を立てることの決定的重要性」について述べた論文です。

これを丁寧に読むと、
「人間が賢くなっていく過程も予想をもって問いかけ、それを丁寧に確認することのみである」
と結論づけてよいということがわかると思います。

わたしが学校現場で関わってきたたくさんの子ども達にも、それから講演や講座、授業で飛び回わる中、関わってきたとてもたくさんの方達にも伝えているのは、そのことです。

「予想しなければ予想以上のことは見えない」のですから、新たなる課題を新たなる手法で解いていくにも、予想は必需です。
ですから「賢くなるためには予想しなくてはならない」のです。

幸不幸は抜きにして、誰かが言ったことをそのまま全部受け入れて、その通り真似ていけばすむ人生なら、賢さは要らないかもしれません。
たとえば、閉ざされた家の中から一歩も外に出ない人生の中で、その家の中のいろいろなことを知っている親から教えられたことを、その通り守っていれば、怪我もなく安全に過ごせるのかもしれません。
しかし、新たな課題に遭遇し、それを自分の力で解決していく賢さは、そういうことでは身につかないのです。

日頃から、いろいろなことに「予想」を立てて、その予想が当たっているか、間違っているかを丁寧に「問いかける/確認する」ことによって、別ないい方でいえば「実験」の精神で人生を生きていくことによって、間違いなく人間は賢くなっていきます。
科学が、そうやって数えられないほどの、素晴らしい文化・財産を積み上げてきているように、です。

「わたしだって四六時中、予想を立てているよ」という人がいるかもしれません。
しかし、あなたが立てた予想が、正しかったのか間違っていたのかハッキリわかる形で立てることはなかなか少ないのです。

1.正否がわかる形で予想を立てる
2.それを丁寧に確かめる
これが「賢くなる秘訣」です。
そして、これのみによって賢くなるとわたしは思っています。

A「今は9:50分くらいだろう」
と予想して時計をみれば、それがかなり近いのか、かなり外れたのかわかります。しかし
B「今は何時頃だろう?」
ということで時計を見ても、それは予想ではありません。

もしもあなたが「時間」について周りの人たちよりずっと賢くなりたいと思うなら、ぜひ上の方法を試してみることです。
そんなに難しいことではありませんね。

わたしはカウンセラーもしているのですけど、カウンセリングの中でもこの手法は必需です。
「あなたが、そう声をかけることでで、彼は嬉しい顔をみせてくれるでしょうか?」
と問いかける。
それを試した結果は、ハッキリとでます。

他にも、いろいろな形の「予想」があります。

何か興味関心の高い物事について、「予想を立ててみる」といいのです。

1.正否がわかる形で予想を立てる
2.それを丁寧に確かめる
これが「賢くなる秘訣」です。

Kiynua筆