「光年」は時間では無く距離を表す単位

このサイトを熱心に読んでくれている、ある中学生から科学の問題についての質問が来ました。
今回は、その話しの中で出た「光年」について書かせていただきます。

m(メートル)とかkg(キログラム)は、「これくらい」と予測がつく単位ですけど、「光年」という単位は人間の感覚でとらえるのがとても難しい単位の一つです。

映画「ライアーゲーム」の冒頭で
「俺に勝とうなんて100億光年早いんだよ!」
というセリフが出てきます。

「光年」が時間を表す単位だと勘違いしているのです。
その映画の製作に関わるたくさんの人たちが気づかなかった、というわけですから、もっとも勘違いの多い単位だと言えるかもしれません。

それも仕方ないですよね。
「年」とついているのですから普通は「時間の長さ」だと思ってしまいますよね。
ネーミングが下手だと思います。
「1光年とは光の速さで1年かかって到達する距離」です。
たいていは宇宙のスケールをイメージするときに利用します。

スクリーンショット 2015-05-05 19.06.34では実際に1光年がどれくらいの距離か。
それをmで表すとこうです。
10の上の15とは、「0」が全部で15個続くという意味です。  スクリーンショット 2015-05-05 18.57.12

では、地球から見えている星たちまでの距離はどのくらいか?

スクリーンショット 2015-05-05 19.05.24
太陽や月までは「光秒」とありますね。
月「1.3光秒」とは、光の速さで1.3秒かかる「距離」だということです。

話はここからがおもしろくなります。

私たちは例えばコップが落ちたら、その瞬間にわかります。
それはあまりにも近くにあるからです。

離れれば離れるほど、その事実を知るのに時間がかかります。
「光」がその事実を私たちの「目」に届けてくれるまで時間が必要だからです。

例えば上の図で
「北極星400光年」とありますね。
それはつまり、今私たちが見ている「北極星」は「400年前の北極星」だということです。

今、私たちの目に入った光は、その北極星が400年前に発した光なのです。
日本でいえば江戸時代の始まりの頃に北極星が発した光が400年の旅を経て、やっと私たちの目の中に届いたということです。
仮に星と星の衝突ですでに北極星が消えてしまっていたとしても、私たちはその事実を400年後にしか知り得ないのです。

とても不思議なことですけど、宇宙の大きさゆえの凄さでもあります。

わたしの頭の中にある「たのしい単位入門」という授業プランの中に織り込みたいと思っているお話です。

きゆな

新作 折り染め こいのぼ

折り染めこいのぼりの第一人者 小禄 さんが、新作を持ってきてくれました。
テーブルに飾るタイプです。
今の時期がタイムリーなので、来週のたのCafeでできないか、という話になっています。
たのCafeの代表と相談してみましょう。
10〜15分くらいでは完成できるとのこと。
スクリーンショット 2015-05-04 11.45.33 スクリーンショット 2015-05-04 11.45.40小禄さんが、私の座右の銘の一つを記してくれました。
Chance is  the nickname for Problem.
チャンスというのは、困難に名付けられた別名である!

私が偶然作った格言です。
1年くらい前にこのサイトに書いた記事がありますので興味のある方はご覧ください。

聞き違えた御陰で名言が出来た!:Chance is a nickname for problem! チャンスとは困難につけられたニックネーム!

沖縄でたのしい教育活動の普及に全力投球している「たのしい教育研究所」です。

たのしい研究所日記:本をたのしむ

電子データに囲まれた現在であっても、書物は素晴らしい輝きを示してくれます。
このままだと紙の書物は無くなるというけれど、素晴らしい書物は無くならないでしょうし、逆に電子データが紙媒体として登場する可能性すらあると思います。

さて、忙しい研究所の日々、世間の連休の中でせめて1冊くらいは本を読めるのではないかと、かつて私が活字中毒だった時代の書物を眺めてみました。
懐かしい本が出てきました。
西堀栄三郎「石橋を叩けば渡れない」1972
です。
私が教師になった時、手にした本です。

西堀栄三郎と聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。
日本初の南極越冬隊の隊長として活躍した人です。

スクリーンショット 2015-05-03 6.49.25 書物のように、いろいろな人たちの賢さと感動と夢となぐさめと元気に貢献できるとしたら、こんな素晴らしいことはありません。
地道ですけど着実に一歩いっぽ、たのしい教育の普及に全力投球のたのしい教育研究所です。元気いっぱいの沖縄にあります。

 

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 「いいね」と思った方は〈SNSや口コミ〉でぜひこのサイトを広げ、応援してください!

綿棒クイズ

いつもメルマガを愛読してくださっている方が、
「今週の綿棒クイズ(いわゆるマッチ棒クイズ)がとてもたのしかったので、セットにしてみました」
と、クイズと綿棒で教材を作ってくれました。

すばらしい!
こういうパターンははじめてのことです。

このアイディア使ってよいですか、と許可をもらい、研究所で10のクイズカードと綿棒をセットにすることになりました。

ハガキサイズの家庭用と
A4サイズで黒板にはってみんな一斉にクイズができるクラス用との二種類を作成します。

ご希望の方は、お分けいたします。
価格などはまだ決まっていませんが、綿棒クイズ1問ずつハガキサイズのカードにして10カード、必要な数の綿棒をつけて準備します。
欲しい方はお問い合わせください。

ちなみに、この写真は、読者の方が持ってきてくれたセットです。
このままお分けするのでも十分そうです。
スクリーンショット 2015-04-26 16.35.08たのしく賢くなる教育活動に全力投球の「たのしい教育研究所」です。