たのしい〈天体〉の授業

アップスケジュールの設定ミスで、校正途中のこの記事がしばらく掲載されてしまっていました。すでに読んだ方もいるかと思いますが、前回の記事に手をてれてあります。もう一度お読みください。

 スタッフでたのしい天体の授業を組み立てています。たのしい教育研究所(RIDE)の授業は「ごく普通の素材」で作成できるのが基本です。理想は〈100均〉で入手できる素材を利用します。
 時にはそれらをあらかじめ加工しておいて利用することもあります。
〈自分で授業する〉わけではなく〈作ったものを利用する〉ことが中心だという参加者の場合や、時間が限られていてショートカットして完成形までもっていきたい時などです。

 今回はその両方が重なた講座なので、あらかじめスタッフが準備をはじめています。

 これは〈リングつきの土星〉。

 球は何でできていると思いますか?
 

 ピンポン球です。
  4個で100円ですからコスト的にもだいぶお得です。

〈リングをどうしようか〉いろいろ実験中の一枚がこれです。
 手書きで描いたものが利用できたら、〈コンパスの利用〉の応用編として子どもたちが実際に描いて、それを土星の球にかぶせることで、部屋に飾っておきたくなる教材にもなるでしょう。

 一つはコンピュータで描いた土星の輪で、もう一つはものづくりが大好きなスタッフが描いた土星の輪です。

 

 授業では、こういう素材で惑星のイメージづくりをしてあと、天体望遠鏡の使い方を学びます。

 天体を見ることは〈たのしい教育研究所〉がやっと今年になって手がけ始めた内容の一つです。
 天体の授業は専門の方も多く、特にRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )が出て行くこともないという気もしていたのですけど、「単に観測ということではなく、興味のない人たちがもっと見たくなる様なワークショップをしてほしい」という真剣な要請が届き、授業の構成を開始しました。

 いろいろリサーチしてみると「子どもたちや大人たちも、本当に星を眺めてたのしんでいるのかわからないんですよ。パッと数秒見て〈あ、見えた〉ということで次の人に変わる人もけっこう多いんです」という話など、確かにそうだなと思わせる話がいろいろ出て来ました。

 新たしい分野というのはたのしいことに溢れています。
 今はとても忙しいのですけど、興味ある方は、来年度(四月以降)のワークショップならお受けできると思いますので、問い合わせください。

 ところで研究所に学びに来た先生たちが下の様子を見て「天体望遠鏡がまた一つ増えましたね」と話していました。
  

 この一番左のタイプを初めて見たとのこと。

 しかしこれは偶然立ててあったもので、実はア~ルが遊ぶトンネルです。

 

こんな感じです。


 たのしい天体の授業準備会でもア~ルは絶好調です。

 ア~ルに負けないくらいたのしんでもらって、自分で夜の星を見たくなる様な授業をしたいと思います。

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パンづくりなどで利用するイースト菌は仮死状態で店に並んでいる/仮死を医療に利用する

 パン作りなどで利用する〈ドライイースト〉をご存知でしょうか。酵母という目に見えない生き物を乾燥させて仮死状態にしたのが〈ドライイースト〉です。
 スーパーなどで200~300円くらいで手に入ります。

 中はこんな感じで粒状になっています。 

 ドライイーストというのは〈酵母菌〉を乾燥させたもので、水分を加えるとまた生命活動をはじめます。

 こういう様に、一度生命活動を止めておくことを仮死状態と呼んでいます。〈仮の死〉です。本当に死んでしまったわけではありません。

 映画好きな私はSFでそのシーンをよく観ます。
 長い宇宙旅行の間、仮死状態でほとんどの生命活動を止めてしまうわけです。すると年をとりません。ある星に着くあたりで目覚めさせるわけです。

 酵母菌など原始的な生き物は乾燥させるだけで仮死状態にできます。
 植物のタネもある意味〈仮死状態:生命活動を止めた状態〉であると言えるでしょう。
 そのまま何年も保存して、水につけると成長をはじめるわけです。

 そういう〈仮死〉の状態は人間の様な進化した生物では難しいものがあると言われてきたのですけど、実はすでに人間を仮死状態にする研究はかなりすすんでいます。
 今の医療技術では治せない病気なども、未来の医療は治せる様になっているでしょう。その時まで仮死状態で維持しておくわけです。

「仮死状態にする」というと賛否はいろいろあるでしょう。

 たとえば大怪我などで治療そのものや、治療に入るまでに時間がかかることがあって、その間に失血などで命が尽きてしまうことがあります。そういう場合に、一旦その患者を仮死状態にして生命活動をほとんど止めてしまい、治療システムを整えてから、仮死を解いて治療に入る、という方法はすでに動物実験で成功しています。

 そういう科学の発展に「そこまで進まなくてもよい」あるいは「そんなに進むのは危険だ」という様な意見もあるでしょう。
 反対だといういう人も、もしかすると、我が子の命がその仮死状態システムで救われるとなったら、その選択肢を選んでしまうこともあることでしょう。

 反対するにしろ賛成するにしろ、重要なことは〈一般の人たちの知らない世界でそういうことがすすんでいく〉〈普通の人たちには理解できない様に情報をとどめてしまう〉ことです。
 ある一部の人たちの意思で重要な研究が知らないところで進められていくことに歯止めをかけて、多くの人たちが賛否の意思を表示できる形で研究がすすめられていく必要があります。

 そういうためにも、ごく普通の人たちが「こういう難しい話はわからない」と敬遠するのではなく、生物学的なことをたのしく深く学び、こういう「仮死」についても理解できる人たちがたくさん出てくる必要があります。

 「仮死」についてのたのしい教材の構想もほぼ出来上がっています。
 いずれ「たのしい教育Cafe」で発表しようと思っています。ご期待ください。

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講座・ワークショップの要請が相次ぎ研究所は上を下への大賑わい(大騒ぎ)/〈猫の手も借りたい〉という言葉について

 講座やワークショップの依頼が相次いでRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )は上や下やの大賑わいです。今年の台風で一旦は中止になったワークショップも「なんとか実施できませんか」という依頼が来て、人情的にもお断りできず、組み込んでいったものなどが重なって、いくつもの講座の準備を同時並行に進めています。
 テーブルの上はご覧の通り、一見すると、教材の準備には見えないと思います(´・ω・`)
 新聞紙も教材の一つで、グシャグシャになっているのも予備実験の姿です。
 

 
 そんな中、いつものごとくア~ルは「また何、面白いことしてるね」とやってきます。
 
 まずいろいろリサーチ(物色)してあと・・・
 

 授業の流れのアイディアを出しているAさんの手を眺めて
「ところであなたは何をしているワケ?」
 という表情。
「こんなにたのしいものがいっぱいあるのに、それに触らずに細かいことしてるのねぇ~」とでも考えているのでしょうか。
 
 しばらくすると、頭を袋に突っ込んで遊び始めました。
 それをみて大笑いしてくれるスタッフばかりなので、本人も幸せだと思います。
 


「猫の手も借りたい」という言葉があります。
 ネズミの手でもなく、犬の手でもなく、なぜ猫の手なのか?

 猫と暮らすとわかるのですけど、猫さんたちは、人間が動き回っていると「お、たのしそうだね」とやってきて、その近くで遊びまわることが多いのです。
 忙しくドタバタやっていると、ますます喜んで、遊びまわります。
 それを横目にして人間は「遊ぶくらいなら手伝ってくれたらいいのにね」といういう気持ちが自然に湧き上がってくるのでしょう。
 
 RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )は毎日、笑顔と元気がいっぱいです。

キャリア教育教材に「ハッピー・フライト」/たのしい教育メールマガジンから

 おかげさまで〈たのしい教育メールマガジン〉が大好評です。紹介した授業を利用してくれる方がたくさんいます。合わせて〈映画の章〉で紹介した作品をすぐに観てくれる方もたくさんいます。

 

 今回紹介した映画「ハッピー・フライト」も早速便りが届いています。
 「娘と観ました」「クラスで使えそうです」という嬉しい便りです。

 「ハッピー・フライト」は私が大好きな「スウィング・ガールズ」の監督 矢口史靖(しのぶ)の作品です。
 特に好きな俳優が出ているわけでもないので、矢口監督の作品でなければずっと手にすることはなかったでしょう。

 今回は〈たのしい教育メールマガジン〉の最新号から映画の章を紹介しましょう。

 

何につけ、タイトルでそのものが左右されるものです。

 男湯に女湯というタイトルをつけたら大変なことになるのと同じです。

 

 今回紹介する作品も〈なんでこういう名前をつけてしまったのか〉と思う作品です。

 本来なら、私はこういうタイトルの作品はまず観ません。私と同じ様な人もけっこういるでしょう。

 

 

 この章でも紹介した私の好きな映画〈スウィング・ガールズ〉の矢口史靖監督の作品であることを最近、偶然知って、観てみると、これが面白かった!

 

 ある基準以上の作品を創ることができる監督は、そのレベルを落とすことはほとんどないのですね。たのしい教育研究所(RIDE)が県や企業などの大きなところからの依頼で予算がしっかり付いていても、予算的に限られた処からの依頼で赤字で引き受ける講座であってもグレードは落ちないのと似ています。

 

 このタイトルは主演の〈綾瀬はるか〉のイメージを全面に出す意図で、監督より上のプロデューサーやANAの意向が強く反映された結果でしょう。

 綾瀬はるかも、こういう可愛い系ばかりで動いているといつの間にか消えてしまうことになるのだけどなぁ。是枝監督の「海街diary」で見せた演技は良かったから、あの路線に変わるといいのに。

 映画は東京からハワイ向けの国際線旅客機で起こるコメディーなのですけど、ANAの完全協力が幸いして、旅客機を一機飛ばす時に動く、其々の仕事を担当するキャラクターがとてもしっかりしています。

 わたしが担任をしていたら、キャリア教育の一環として〈キャビンアテンダント〉〈整備士〉〈気象予報士〉などの具体イメージづくりの教材として子ども達に観せていたと思います。

 

 これは整備士。

 

 整備師の仕事は、飛び立つ前だけではなくストーリーの骨格にスリリングに絡んできます。

 


 これは管制室の様子。
 気象予報がどのようにフライトと絡んでいくのか、ストーリーの流れの中にうまくおり込まれています。

 

 空港には、鳥たちを追い払うライフル担当もいるんですね。

 これは知らなかった。

 ベンガルが演じています。

 もちろんパイロット、副操縦士、キャビンアテンダントが大活躍します。

 時任三郎(左)と寺島しのぶ(中)は足腰がとてもしっかりした俳優で、それなりの味を出してくれています。 

 

 キャビンアテンダントが接客のちょっとした合間で一気に食事しているシーンなど、なかなか気がつかない場面も見せてくれます。

 タイトルで敬遠せず、観てみるのもいいものだと思わせてくれた一作です。

 

 みなさんもいかがでしょうか。

 

映画の章 今回はここまで

 

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