インパクトあるニックネーム(別名)に本来の名前をなかなか覚えられないことがあります。
この植物をご覧ください、日本では南の方の地方で見られます、〈シュロガヤツリ〉といいます。沖縄で野山を歩くと普通に見られる植物の一つで、最近とった一枚です。
カヤツリグサの仲間で、マダガスカル島(地図下側、アフリカ大陸の右側)から広がった植物とのこと、はるばる日本までやってくるまでにどのくらいかかったのでしょう・・・
このカヤツリグサの別名を、〈たの研〉のスタッフAさんから教えてもらいました、Aさんはお花の先生から教えてもらったそうです。
何という別名か・・・
〈ヤブレガサ〉です。
あまりにも名が体を表していて、インパクトもあるので、正式な「シュロガヤツリ」という名称を忘れてしまいそうになります。まさに破れて骨だけになった傘ですよね。
※
この話は続きがあります、実は「ヤブレガサ」という正式名称の植物があるんです。
キク科ヤブレガサ属の多年草、この植物です。
これは別に破れた傘には見えないなぁ・・・
と感じながらいろいろ調べていくと、なんと、葉がしっかり開く前の若い葉の時には破れ傘にとても似ています、似すぎていて笑えます。
シュロガヤツリと甲乙付けがたいですね。
いずれにしても、正式名称のヤブレガサとニックネームのヤブレガサがあって、どっちも破れ傘に似ているということは覚えていて損はないでしょう。
そんなややこしいのは困る、という人もいるかもしれません。
でも私は、この名前の付け方はとてもセンスがあると思えます、ニックネームがあってもいいんじゃないだろうか。
正式名称とニックネームで混乱する例は他にもあるんです、二、三回前に書いた「ホトケノザ」がそうです。
正式名称のホトケノザがあって、春の七草のホトケノザは「コオニタビラコ」の別名です。
こういうことは「覚えておかないといけません」ではなく「植物の名前にはややこしいところがあるんだよ」というくらいがよいでしょう。「先生も混乱してしまいます」って言ってあげるとさらによいと思います。
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