自由研究:ドライアイスはたのしい! ☆

読谷(よみたん)の親子への授業が終わったら、さっそく宮古の中学生&先生方への授業の準備に入っています。
「ドライアイスを利用した授業をお願いします」
というリクエストでしたので、さっそくいろいろな実験をしています。
一息ついて、明日発行のメルマガの準備です。
あまったドライアイスを飲み物に入れて
「煙いっぱいでパソコンの画面が見えない」
とかいいながら書いています。
スクリーンショット 2014-08-21 16.23.20ドライアイスの授業をする時に書かせないのは板倉聖宣・ 藤沢 千之 著「ドライアイスで遊ぼう」です。

☆☆お勧め書籍☆☆

ドライアイスであそぼう (新版いたずらはかせのかがくの本)

このスタンプはわたしの学生時代からの友人 手登根校長がプレゼントしてくれたものです。
学生時代わたしが格技にもえていた時を思い出して作ってくれました。
気に入っていろいろなものに押してます…ここにもポン。

自由研究 二重の虹

今朝は明日の読谷での授業の話し合いで、大盛り上がりの研究所です。
実験実験です。

そんな合間に、昨日夕方に見えた虹の話になり盛り上がりました。

昨日の夕方、研究所を出たところで夕立にあいました。
しばらく降りしきった後、空におおきな虹がかかっていました。
「虹なんてひさしぶりに見るなぁ~」なんて思って、つぎに観たときには、外側にうすくはありますがもうひとつ虹ができていました。二重虹 見たとおり二重虹というのですが、赤色が外側で、紫色が内側のならびの通常の虹とは逆の順番の色になっているのがわかりますか?不思議ですね。

しらべてみると、虹と虹の間が暗くなっていることも、二重虹が見やすい条件なのだそうです。

いっきゅうハカセに聞くと
「たいていの人は、虹が二重にできているとは思わないものだから、目立つ方の虹だけを見てしまうけれど、見ようと思えば、ほぼ二重の虹になっている事がわかりますよ」
との事…びっくりです(・∀・)
ホントかどうか、確かめてみたいと思っています。

☆☆たのしい教育 おすすめ書籍☆☆

AZU記

自由研究「熱いお茶をフーフーすると部屋の温度より低くする事ができるか?」解答編

※まだの方は「予想編」からお読みください。
板倉聖宣の講演の続きを掲載します。
——–
 実はこれは,下がるんです。
 なんでなんだ?
 これは現代の私たちの教えようとする原子分子論的な世界観だと非常に簡単に説明が付くことなんです。
 蒸発するからです。
 熱いお茶をふーっと吹くと蒸発したやつがお茶の周りから飛んでいって,お茶の中からまた蒸発して来るんです。
そうやって次々と蒸発するんです。

 次々と蒸発するから温度が下がって行くんです。
 周りの温度よりも下がります。

 それでは,蒸発するとどうして温度が下がるんでしょうか?
 そこが原子分子論のすばらしさです。
 コーヒーカップの熱いものの中には,原子分子が押し合いへし合いしているんですね。
  子どもと同じで、暴れている奴は、ばーんと外に飛び出していく。
お茶の中にはのそのそとしている奴もいる。

 お茶の温度が 80度だ、といっても、速く飛び回っている奴もいれば遅い奴もまざっているわけです。その平均が80度なんですね。

 飛び出るのは速い奴に決まっている。
 あとに残るのは遅い奴になる。

 ですから、結果としてお茶は温度が下がっていくんです。

——–板倉先生のお話はここまでで終わっておきます——–

さて、みなさん自由研究はここからです。
一体、フーフーするとお茶は何度くらいまで下がるのでしょう?
予想を立てて実験してみませか。
周りの温度(気温)を測っておいて、その後、あつ〜いお茶をフーフーしていきましょう。
100均で温度計が売られています。お茶に突っ込んで、なるべく温度計にはフーフーが当たらないようにして、お茶の表面をふいてみましょう。

スクリーンショット 2014-08-17 23.12.31

自由研究「熱いお茶をフーフーすると部屋の温度より低くする事ができるか?」予想編

たのしい教育研究所には自由研究の相談もけっこうくるので、私のメルマガから、こういう実験を紹介しました。
板倉聖宣が20年くらい前に語った「たのしい授業と現代の社会」の中に出て来る内容です。
皆さんも読んでみて予想を立ててみませんか。
※文章はわたし(きゆな)が文意を変えず、読みやすい様に手をいれました

スクリーンショット 2014-08-16 18.19.16 例えば,熱い食べ物を入れると,日本では「熱かったらふーふー吹きなさい」と言うでしょう。
みなさんそう言ったり言われたりしたことがあるでしょう。
ふーふー吹くと冷えるんですかね?image-preview25 それともあれはおまじないですか?

「熱かったらのまなきゃあいいでしょ」なんて言うよりも, 「ふーふー吹きなさい」と言ってくれる親のほうがいいですね。
それでふーふーと吹くという処方箋を教える 。
本当に冷えるんでしょうか。

実はこれは冷えるんです。
30 秒吹いたらハッキリと温度が下がりますよ。

吹かなければそう変わらない。
この〈吹くと温度が下がる〉ということはほとんどの人が知っている。
〈蒸発の説明でこれほどいい説明はない〉と私は思うんです。
この「吹くとスープや紅茶が冷める」というのは,蒸発の説明にとってもいいからぼくは採用しようと思うのですが,そういうことが書いてある本は物理の本でほとんどないんです。

どうしてないんでしょうか。

だいたい西洋人はふーふー吹かないんです。
そういうことはしない。
要するに,西洋人は熱いものを食べないらしい。
うんと特別なとき以外は熱いものを食べない。
だから吹いて食べるということをしない。

だからそういうことをするのは非常識なんです。
そうすると西洋人が物理学の本で蒸発とかなんかの話を書くときにこの話をすぐには思いつかない。

西洋人が思いつかないのならしょうがないですね。
日本人くらい思いついたらいいと思うのに,日本人も思いつかない。
どうしてそう言えるかというと、そういう事を本に書いていないからです。

これは吹くと温度が下がります。
すると,どんどんどんどんと吹くとどうなるでしょう?

何となく,食べやすい、飲みやすい温度まで下がると思えますね。
これは常識ですね。

食べやすくなると、そこで終わってしまい、それより下げようとはしませんよね。

そこで考えてみたいのです。
部屋の温度が 20度の時,ふーふーすることで、それよりも下がるでしょうか?
予想
ア 部屋の温度よりは下がらない
イ 部屋の温度より下がる

どうしてそう思いましたか?