応援団 並木道義先生からのメッセージ

たのしい教育研究所を応援してくださる方たちが活動を強く後押ししてくれているおかげで研究所の仕事は1年ごとに充実の度合いを深めています。

先日ある人物が研究所に来て、二時間以上たっぷりと、切れる刀の様にたくさんのことをアドバイスしてくれました。この人の紡ぐ言葉は研究所の確かな指針です。
「たのしい教育研究所の皆さんを見ていると、どうしても応援したくなるんですよ(^^ 」と微笑んでくれる姿に「研究所を立ち上げて本当に良かった」と感じることしきりでした。

さてそんな中、応援団の方たちから届いたメッセージの整理をすすめています。つっぱしってきた4年の流れをゆっくり整理する時間が出てきたことに、4月からは何か確実に違う形ですすめられそうな兆候を感じて、とてもうれしい気分です。

まず並木道義先生から届いたメッセージを紹介させていただきます。

並木道義応援のことば

いつかチャンスをみて、研究所でわたしとのトークを中心にした
「並木道義 南極を語る」
「並木道義 気球の極意」
「並木道義 はやぶさの魅力」という様に、スペシャルで、たのしい授業の機会をもてたらと思っています。

いつもの様に少数での開催になりますから、Webサイトで広報する期間も短くなると思います。興味のある方は、サイトのチェックをしていてください。

たのしい教育が着実に広がることは
たくさんに笑顔と成長と歩を一にしています
これからもたのしく賢く「たのしい教育研究所」

たのしい教育Cafe3月|たのしい授業の数々の中で密かな実験を!

今日は月に一度の「たのしい教育Cafe」でした。

若手のホープT先生の進行で、盛りだくさんの充実した内容が次々と繰り出されました。狭い会場いっぱいの人々で、今回も笑顔の会になりました。

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発表された内容は

1) たのしい作文プラン(たの作)

2) ネイチャーゲーム「私は誰でしょう」

3) 新作「たのしいグッジョブプランVol.2」の紹介

4) わくわく読み語り

5) 準備のいらないたのしいゲーム

6) 仮説実験授業「溶解」第1部

7) おもしろものづくり「きつね・ぶた・たぬき」

8) アルカリ性の味をしてみよう

9) うまくいったよコーナー

実にもりだくさん。

その中で実は密かにある実験をしてみました。

「たのCafe」では飲み物食べ物を自由にとりながら授業が展開されていくのですけど、今回、小禄さんが準備してくれた食べ物の前に「どうぞご自由にどうぞ」と書いてメニューを出してみたんです(密かにではないか)。

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気持ち良いほど、みんなが平らげてくれて、この他にも小禄さんがミカンやお菓子を追加してくれましたが、それもなくなりました。
コーヒーもいつもよりも飲んでくれて、いつもよりたくさん味わってくれました。これは嬉しい!

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何をやるにも「仮説・実験」です!

 

たのしい教育に全力投球
「たのしい教育研究所」です

 

たのしい〈言葉の授業〉|沖縄・琉球の大切な価値観「ちむ・じゅらさ=心きよらかさ」

「言葉」にはまるでDNAの様に受け継いできた〈人々の心、大切にしてきたものの見方・考え方〉が刻まれています。

 カウンセリングの講演や科学・ものづくりなどの授業、メンタルヘルス、子ども達への受験特訓などでも、言葉の中にある、ものの見方・考え方について触れることが多々あります。

 最近、若い先生方向けの講座で話した「清らかさ」についてのお話の反応が大きかったので、今回は、そのことについて書いてみます。

私は琉球大学の教育学部で学びましたが、その時の私の周りは8〜9割が県外出身者でした。もちろん先生方も県外出身者が多数いました。
そういう中だったからでしょう、心理学の授業で、ある先生から沖縄・琉球の言葉に触れて

きゆなくん、沖縄の「ちゅらさ」という言葉は「美しい」という意味でいいのかな?

という質問を受けたことがありました。

わたしが小学校の中学年頃までは、琉球方言をたくさん耳にしていました。
もっぱら方言を使うおじいちゃんおばあちゃんたちが元気な頃です。
しかも私はおじいちゃん子で、祖父は三味線の先生もしていましたから、歌に残る沖縄の古い言葉をふんだんに聞いていました。
自分でしゃべることには不自由するのですけど、琉球方言についてはある程度、体に染み付いてもいます。

ですから、あまり躊躇せず
「〈ちゅら〉には大和言葉の〈美しい〉というイメージはあまりそぐわなくて、あえて言えば〈ちゅら〉は〈清らかな時〉に使う言葉だと思います」
と答えたことを覚えています。
今でも、その答えでよいと思っています。

沖縄方言で〈ちゅら〉の反対語は、〈醜〉を表す言葉ではありません。
〈やな〉という言葉が反対語です。
〈やな〉は〈悪〉とか〈悪い〉というイメージです。
〈やなむん〉という時には、〈悪いもの〉、何かしら〈邪悪なもの〉を意味します。

〈やな〉の反対が〈ちゅら〉なのです。
ですから〈ちゅら〉は〈美〉というより〈清らか〉というイメージが近いのです。

〈美〉にも、〈清らか〉という意味が含まれているといえないこともありませんが、たとえば「美人」という時には、清らかさより別な価値観が先に立ってしまうことが多いのではないでしょうか。また、善悪の価値観や誠実さなどを含んだ言葉から、ずれたイメージに捉えられてしまうことが多くなると思うのですが、どうでしょうか。

さて「ちゅら」という単語を含んだ「ちむじゅらさ」という言葉があります。
これまで書いた様に「心の美しさ」ではなく「心の清らかさ」となります。

顔形(かおかたち)というのはDNAで決まっているものですから、基本的には、自分でどうすることもできません。ところが「心の清らかさ」は自分で育てていくものです。

そこで、受験生にこういう話をしました。
「教室に入って〈さぁ試験が始まるぞ〉という時には、心清らかに待ちましょう。探し物をしている時にも心乱れていると、目の前のものが見えずに慌てて別なところを探してしまい、結局見つからなかったりするのです。メガネをかけているにもかかわらず慌ててそれが見えずにいろいろ探しまわる、ということもあるくらいですね。ですから〈心清らかさ=ちむ・じゅらさ〉は、試験の時にも大事なのですよ」

私は長年、琉球空手をやっています。
試合の前には目を閉じて息をゆっくり吐き、心清らかにして臨みます。試合後もそうです。
「空手に先手なし」という教えがありますが、それは邪悪な心を排除するという「心きよらかさ=ちむ・じゅらさ」を大切に含んだ文化の一つです。

わたしは琉球・沖縄で育ったことを、いつもありがたく思っています。
この沖縄の青い海や青い空も、「美しい海・美しい空」というより「清らかな海・清らかな空」という様に私には写ります。

たのしい言葉の授業「おきなわ・琉球編」でした。

 

楽しい授業の領域はいろいろなところに広がって
ますます快進中の「たのしい教育研究所」です

沖縄の宇宙教育人名録「並木道義」

「たのしい教育研究所」は宇宙教育に関してもエキスパート集団です。

代表の喜友名が宇宙教育の第一人者として有名であるだけでなく、スタッフのほとんどが「JAXA認定 宇宙教育指導者」の資格を持っています。

沖縄の宇宙教育については的川泰宣先生と遠藤純夫先生を抜きには語ることができません。数えきれないほどの応援を頂いています。

お二人から「たのしい教育研究所」への応援メッセージ⇒ https://tanokyo.com/suisen

今回は沖縄の宇宙教育を支えてくださっている大切な一人「並木道義」先生を紹介させて頂きます。
並木先生も、的川先生と同じで、行ったことがない国を数えるほうが早いというほど、世界中を飛び回っている方です。
そして、うちの「たのしい教育研究所(RIDE)」の応援団に名前を連ねてくださっている大切なお一人です。

並木道義、スポイトロケット

 2016年3月6日(日)宇宙教育指導者セミナーin沖縄 での一コマ

−−− 並木道義(なみき みちよし) −−−
専門:電子工学

1978,S53 東京大学宇宙科学研究所
気球工学に所属・科学観測気球実験に在籍
オーストラリア,中国,ブラジル等で気球実験のため渡航
これまでに科学観測気球およそ400機を打ち上げる。
科学観測気球実験の指揮をとるために三度、南極へ渡っています。
1992,H04 第34次日本南極観測隊夏隊
2002,H14 第44次日本南極観測隊夏隊
2003,H15 第45次日本南極観測隊夏隊
世界中が注目した「はやぶさプロジェクト」でも回収隊を率いました。
2001年,2002年にアフリカ(モーリタニア)で「はやぶさ」カプセル回収実験を行う。
2010年6月 科学観測気球実験での回収技術を駆使し,「はやぶさ」帰還による回収部隊としておよそ1ヶ月にわたり,オーストラリア・ウーメラ地区で電波方位探索班を指揮,着地場所の特定を行う。
現在:JAXA 宇宙科学研究所 広報・普及担当
宇宙教育センター 所属
特定非営利活動法人 子ども・宇宙・未来の会 理事
共著 絵でわかる宇宙開発の技術 他

並木道義著書−−−−−−−−−−−−−−−−−−

並木先生の強力な応援が加わって、沖縄の宇宙教育も
ますます元気に展開中です!

たのしい授業・楽しい宇宙教育
「たのしい教育研究所」です