授業プラン「みえない力」の不思議飛行物体〈ふわりん〉/宇宙の学校

 今週末は、沖縄市からの依頼で親子への授業をします。
 Ku-ma & JAXA の「宇宙の学校」の講師です。

 二本の授業を計画しています。

 その中の一本が「静電気であそぼう」です。

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 テキストの中には、ストローで静電気を起こす実験がでてくるのですけど、研究所で開発中の授業プラン「見えない力」でとりあげている〈ふわりん〉まで行けたらと思っています。

 外は雨で、おもいきり湿った空気の中ですけど、うまく静電気を発生させることができました。おそらく、安定的に静電気を発生させる方法はRIDEオリジナルだと思います。

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たのしい教育研究所です。

 

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たのしいおかし作りの授業 アマンドショコラが30分で完成=たのしい家庭科!

 たのしい教育CafeでR先生が「ものづくりクラブ」で取り上げる予定の『アマンドショコラ」を披露してくれました。わたしも作ったことが何度かあるのですけど、それが30分でできたのには驚きました。次の冬のスペシャル講座で「たのしい家庭科」の教材として取り上げてたいと考え始めています。そもそも〈食べる〉に関しても科学の魅力がたくさんつまっています。温度による物質の状態変化(三態変化)、人体のエネルギー、味(舌の味覚というシステム)、消化システムetc. 子ども達がたのしく賢くなる素材に満ち満ちています。

 簡単な流れを載せておきます。

1.グラニュー糖を熱してベッコウアメ状態にしてから、あらかじめ炒っておいたアーモンドをからめます。

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2.湯煎してとかしたチョコで1のアーモンドをコーティングして、粉糖かココアに絡めればできあがりです。

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 バレンタインデー用に授業すると、とても盛り上がると思います。

家庭科もたのしく楽しく
たのしい教育研究所です

見えない力をたのしむ/静電気の実験/たのしい教育Cafe10月も盛り上がる

 今日は月に一度、たのしい教育研究所(第3ラボ)が一般の教育関係者の方たち向けにオープン勉強会「たのしい教育Cafe」の日でした。たのしい教育研究所そのものはもともとOpenな研究所です。いろいろな方達からの相談や教材についての問合せ、ミニ講座などを開催しています。しかし研究所の中でマックスまでの人数を引き受けて開催するものとしては「たのしい教育Cafe」が最大のイベントです。これ以上になると、会場を別に借りて実施することになります。それも年に数本は開催していますから、たのしい教育に興味関心のある方は、ぜひチェックしていてください。来月は講座「たのしく伸びようよ 秋!=図画・工作をもっとたのしく=」11月23日(水:勤労感謝の日)に開催します。➡︎こちら
※大きな講座がある月(たとえば来月11月)は「たのしい教育Cafe」は開催されませんので注意してください

 さて今月のたのしい教育Cafe10月も大いに盛り上がりました。

 週末に沖縄市から依頼されている授業の予備実験的な意味もあり、私は作成中の授業プラン「見えない力をたのしもう」のはじめの一つの実験をしました。「まっ白しろすけ」と名付けた実験です。

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大きな袋に入れた〈まっ白しろすけ〉も飛んでいきます。

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 この「まっしろ白すけ」は静電気(電磁気力)という見えない力で動きます。

「見えない力」というとオカルト的なものをイメージする人もいるかもしれませんが、あえてそれをイメージしてもらって、オカルト的な超能力的な力などないことも、しっかりと整理できる様にしたプランです。

 〈見えない力〉はすでに科学的に解明されています。そもそも《力》は〈重力〉や〈電磁気力〉、原子の中の世界で働く〈強い力〉〈弱い力〉の4つだけで、この宇宙の全ての力は、全てその四つの力で説明できるのです。それ以外に働く力はありません。

 ですから“念力”もありません、“未来を透視する力”もありません。“呪いの力”などといった様な種類の力もありません。安心してください。

 力を科学的に整理する重要な授業プランの1つにしたいと思っています。

 ご期待ください!

 たのしくかしこく
たのしい教育研究所です

板倉聖宣(仮説実験授業研究会代表/日本科学史学会会長)の発想法 ハンディのある子ども達/特別支援の教育

 仮説実験授業の生みの親であり仮説実験授業研究会の代表をしている板倉聖宣の発想法は、このサイトでも人気の1つです。日本科学史学会の会長も務めていることを知らずにいた方達も多かった様で、板倉聖宣の業績を伝えることにも役立っている様です。今回は板倉聖宣がハンディのある子ども達の教育、特別支援教育について語った1つをお届けしましょう。有料のメールマガジンの随分前の号に掲載したものの一部です。板倉聖宣が1999年に障害児教育をテーマに語った「思いやりだけでは破綻(はたん)する」という刺激的なお話からです。

 

 ●目の見えないことは不幸なことか
板倉

 目の見えない人の認識の仕方は,目の見える人よりもあるところでは鋭いということがあります。
 たとえばウサギを骸骨の造形でうまく表現することができる、というようにです。
 そのとき,その鋭さを残した方がいいのか,普通の人間なみに育てた方がいいのか?
 目の見える人間とは違った側面がつかむことができるという、その優れた特性はどうするのか、という問題がある。
 つまり〈なるべくハンディーを感じない様に〉という様な教育を意識すれば、その特性を退化させることになるわけです。

 「それはもったいない話だ」という感じがボクはするわけです。

 

 結局、統合教育では、普通の目の見える子どもと同じように育てようということになる。しかしその時には,普通の子どもとどこまで同じようにしたら良いのか,どこからは違うようにしたらよいのか,ということが大事だと思うのです。

 分離教育派の人たちは目の見えない人たちの、普通の人たちと異なる側面を強調しているんじゃないでしょうか。
 それも,もっともな面もあるわけでしょう。

 一生懸命〈普通の人たちの書く普通の文字〉を書く訓練を続けていると,〈点字〉を書けなくなるとか、書く速度が遅くなるということがありますから。

 実際に目の見えない人達にとっていちばん役立つのは点字です。自分でレーズライター(ボールペンで書くと字がうきあがる特殊な紙)に字を書いたって,それを読み取るのは大変なわけです。

 

 そういう文字を書くのは,アメリカ人が日本語を習うようなものです。つまり,ローマ字を書く人間の世界と,ひらがな・漢字を書く人間の世界とが交渉するということですね。

 

 どちらの世界を大事にするかということが出てくると思います。 

 ある意味では,目の見えないことはすごく不利なことだけれども,その反面,有利なこともないわけではない。
 そのところを大事にしなければ,目の見えないところの相対的に不利な状況だけを強調してしまうことになる。
 目が見えないということは不幸なことだけれども,そればかりでなく,目の見える人間の不幸といえる場面もあるわけですね。
 たとえば,暗闇で行動するときのように。

 この二つの問題をきちっとしていくといいんじゃないでしょうか。

 

 たのしい教育研究所のスタッフはわたしをはじめとして特別支援教育の免許をもった人が何人もいて、特別支援教育の中でのたのしい教育の実践が数々揃っています。 そして、たのしい教育研究所の講座には特別支援学校・特別支援学級の先生方もたくさん参加してくれます。以前、夏の講座で取り上げた「べっこうアメNewバージョン」を特別支援学級の授業参観で実施して「子ども達も、保護者も、そして教師自身も、これまでに行ってきた授業参観の中で、いちばんたのしい授業となりました」というメールが届きました。➡︎ こちら

「特別支援教育でたのしい教育」をテーマに、いろいろな実践を一冊にまとめて、沖縄県の特別支援教育でがんばっている先生方に紹介したいと思っています。

たのしい教育の可能性は広く深く
「たのしい教育研究所」です