自由研究:アウトドアで見つけたキクと新渡戸稲造

 新渡戸稲造という名前を聞いたことがあるでしょうか。今の〈樋口一葉〉さんの1つ前の五千円札にのっている人物です。
 

 彼のことに詳しいわけではなく、教科書レベルの知識と大差なく、アメリカに渡り国連の要職についていたことや、教育者であり女子大学の学長を務めていた、というくらいですけど、彼の書いた『武士道』は読んだことがありました。

「〈義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義〉という武士の価値が日本人の道徳の根幹である」と説いた価値観に違和感を覚えていたのですけど、たのしい教育に携わるようになってハッキリと〈生き方としての抵抗〉を感じるようになりました。

 子ども達に「忠義のために生きよ」と語るのか、「名誉のために生きよ」と語るのか、「誠のために生きよ」と語るのか・・・
 誰に忠義を? どの名誉を? 誠の対象は?

 こういう系統の話はメルマガにゆずるとして、みなさんこの写真をご覧ください。アウトドアワークをしていた時に気になって撮った一枚です。

 下側の葉に隠れた花が見えますか?
 ヒマワリのタネのつき方に似て、全体的にもそういう雰囲気があります、でも花自体は大人のにぎりこぶしくらいです。

 キク科の植物なんだろうけど何という名前だろう、と「いつか調べようBox」にいれてありました。

 今朝、調べてみると「ニトベギク」という植物のようです。

 新渡戸稲造が持ってきたと書かれたサイトがたくさんあるので、有力な説だと思います。

 それにしても、アメリカに行き国連の要職についたとか教育者である新渡戸稲造がどうして植物を?

 興味が湧いて調べてみると、彼は札幌農学校の出身でした。
 きっといろいろな植物を採集していたに違いありません。

 時間ができたらもっと調べてみようシリーズ/たのしい自由研究になりそうです。

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お祭りの出店の様に〈ものづくり〉をたのしむ

 沖縄市からの委託で実施している〈出前児童館〉のとある1日。ある公民館が〈コロナ自粛中〉で利用できないという連絡が入り、近くの公園にいって実施しました。
 これがとてもたのしくてびっくり。
 ちなみに自粛中の公民館の館長さんは〈たのしい教育研究所〉のことをとても高く評価してくださっていて、今年度やっとはじまった出前児童館をたのしみに待ってくれていて「コロナのせいで七月まで公民館自体が利用できない」というお詫びと連絡が入っていたので、もちろん事前準備はバッチリです。

 始まる時間の前から子どもたちが集まってきて、RIDE開発の〈プニュプニュ星人〉をつくっています。

 RIDEで学んでいる近くの学校の先生たちもいるので、たっぷり広報してくれました。
 また、外でたのしそうにやっているので、遠くから見て「なになに」という様に近づいてくれた子どもたちもいます。

 

 前に見ていただきましたが、これがプニュプニュ星人。
 顔などのデザインをする前の状態です。

 こうやって力を入れると、プニュっとふくらみます。
 これがなかなかいい感触でたのしいんですよ。

 

 なんと二歳の子もいっしょにものづくりに参加してくれました。
 ゆっくりゆっくりと作ってくれています。
 しっかりしたぷにゅぷにゅ星人が出来上がりました。

 まるでお祭りの出店の様な状態で、出前児童館のスタッフも大賑わいです。
 おかげさまで、のこり三日分程度準備していた素材がほぼ全部なくなり、うれしい悲鳴となりました。

「外でやるものいいねぇ~」というのがスタッフの口から自然に出てきた言葉でした。

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出前児童館で〈ぷにゅぷにゅ星人〉/たのしい教育は子ども達の才能がどんどん見えてくる教育です

 たのしい教育研究所(RIDE)で100均の素材を利用して開発した〈ぷにゅぷにゅ星人〉という人気教材があります。

 つぶすと別なところがプニュっとふくらんで、変わった顔になり、たのしく遊べます。

 目をつけると〈きんぎょ〉みたいになるので「プニュプニュ星の生物はきんぎょ型なんだよ」と話しています。

 先日、沖縄市の〈センター公民館〉で実施した出前児童館で、参加した時、ある子が、みごとなプニュプニュ星人に仕上げてくれました。
 これです。
 こっちの方がプニュプニュ星人の名前にあっている気がします。

 たのしい教育は、子どもたちの素晴らしさが目に見えてくる教育です。

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たのしく生き物をみる/ヒライソガニ(沖縄の自然をたのしむ)

 前回の〈ヒラムシ〉からの続き、〈生き物をたのしく見るシリーズ〉です。

 アウトドアで過ごすと、風の心地よさや木々のそよぎ、雲の彩りや形や流れなどを味わっているだけで、たのしい時間が過ぎていきます。しばらくすると、たいてい動く生き物たちに目が映ります。

 暑い日々ですけど、ぜひ外でたのしんでみてください。

 先日、すっかり暮れた海岸を歩いていた時、星々の美しさに見とれたあと、足元のカニたちが目に入りました。

 この中にカニが写っています。

 ここには二匹、写っています。
 ヒライソガニといいます。生物の仲間で〈ヒラ〉とつくのは〈平たい形〉をしている場合が多い様です。

 

 ところで、近くにはぜんぜん違う模様のカニがいました。 
 甲羅が全体的に真っ白で、なんとなく人の顔に見えなくもありません。

 白い星が甲羅や足にちりばめられた様な模様のカニもいました。

 この真ん中のカニは、全体が茶色味がかっています。そして米粒の様な模様がついています。

 これらは何というカニでしょう?

 実は、みんな〈ヒライソガニ〉なんですよ。

 目のつき方、甲羅の形、足など、模様以外はほぼそっくりで、甲羅の大きさは1円~5円玉くらいにおさまるさいずです。

 あつくなってきた沖縄では、海岸でいろいろな生き物を見ることができます。
 みなさんも、生き物をみてたのしみませんか。

 名前はわからなくても、写真をとっておくだけで、大切なたからものになると思います。

 

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