アドラー心理学を流行にするのではなく大切に守りそだてる|沖縄 カウンセリング

前に少しかいたけれど、アドラーから学んだカウンセリングについて来週、実技講座を開きます。
大きなフレームが出来て、少し広く整理しようとwebでアドラーを検索しながら驚いた。
アドラー心理学がブームになっている、というのです。

スクリーンショット 2014-08-02 9.48.10

日本の書籍でアドラー関係書籍「嫌われる勇気」が1位。
村上春樹よりも、永遠のゼロより売れているのだと…

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)
アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

私は20年以上アルフレッド・アドラーの心理学を学んできました。
その頃は、沖縄で学べる場所は皆無で、何度も何度も県外に足を運びましたから、かけたお金はかなりのものです。実はそれらの場で、「嫌われる勇気」の著者の岸見さんとも席を同じくして学んでいたので、何度もお話ししたことがあります。

 それらが実を結び、仲間たちと協力して全国的なアドラー心理学会を沖縄で開催することができたました。講座や勉強会も200回以上開いてきた御陰で、私のカウンセリングの独自の骨子も出来上がりなりました。

「それならブームを歓迎したらよいのに」と言われてしまいそうですど、本気で心配しているのです。 index

 どれだけ力のある人物でも従うしかないものがあって、それが科学的法則です。これを前にすると、生物も生物以外の全てのものが従うしかない。

「社会の科学についての法則」は、「自然の科学の法則」に比べてとても少ないけれど、幾つかはあります。

 その一つ…まだ「科学レベルの法則」と言い切るには疑問もありますけど、「急激に発展したものは急激に滅びる」という傾向が存在するのです。
 ブームというのはつまり急激に発展するという事です。急速に発展するものは、周りのものとの摩擦が大きくなります。さらに、その中身に惚れたのではなく、ブームだから学んでいる、という人たちも多く出てくるので、そういう人達を媒介として伝わっていくものは骨太な部分が少なくなっていく傾向にあるということもあります。そうやって、急速に伸びたものは急速に滅びてしまうということがあるのです。

 だから、じわりじわりと足場をしっかり固めつつ進む事がとても大切で、私が信頼を寄せる「仮説実験授業」はまさにそうやってゆっくりと確かな成長をとげてきているモデルです。たのしい教育研究所も仮説実験授業をモデルにしています。

 さて、先に書いた様に、アドラー心理学流行のきっかけとなったといわれている「嫌われる勇気」の岸見先生とは何度もお話をしたり、メールのやりとりをした事があります。小柄な方ですけど、モノの本質を真摯に問う、いかにも「哲学者」という雰囲気の方で、私も「そのものの本質」を求める学び方をしているので、岸見先生の語る言葉にとても共感を覚えたものです。

 大切にしているアドラーの思想、技法を伝えて行くためには、ブームではなく、確かな時代の変革のきっかけとなるものにしなくてはならないと思います。そのためにも、その骨太の部分が伝わる講座にしなくてはいけません…そのためにも講座などには、もっと時間をかけて準備をしようと考えている今日この頃です。1日一回の「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-〈人気ブログ〉いいねクリック⬅︎ジャンプ先のページでもワンクリックお願いします

 沖縄にはアドラーブームがきませんように。

「楽しいカウンセリング たのしいカウンセリング」

板倉聖宣的発想法「好奇心」④

◇ 好奇心をなくさないためにはどうしたらよいか

好奇心をもって人に聞いても答えが帰って来ないときに,どうしたらいいのか?
一番いいのは予想をたてることです。
「これなーに? 」 を卒業して
「これは、こうするとどうなる? 」
という段階になると, 予想をたてることを教えてやればいいのです。
たいがいの場合は, 自分がやらなくても誰かがやるから、誰かがやるのをみて「あの予想はどうなるのかな〜」 と考える。
そうするとそこでは, はずれたりあたったりすることが起こります。

例えば, 仮説実験援業では自分で予想を選びますね。
初めはたいがいはずれますが,だんだんと同じことをやっていると当たるようになります。
自分の予想が当たるようになるためにはどうすればいいのか、と考えるようになる。
そういうことをたくさん続けると、これは頭が良くなるという現象ではないかと思います。
つまり自分で問題−予想−討論をやればいいんです。

そういう問題−予想−討論をやれば、先生に聞かなくても, 答えが出てくるんだから、好奇心をなくさなくてもすむのです。     了   文責 きゆな

興味のある方はぜひ板倉聖宣の本を読んでみる事をお勧め致します。今回の「好奇心」について直接触れているわけではありませんが、まずこの本をお勧めいたします。
新哲学入門―楽しく生きるための考え方 (ものの見方考え方シリーズ 1)

メルマガ113号 書き上げた!

毎週発行のメルマガ113号書き上がりました。今回も全力投球。

この間水鳥センターで授業してみたら、おどろく程評価が良かったので、今回「レンズの魅力」というプランを掲載しました。まえまえから構想していた、授業書「光と虫めがね」に入る前段のプランです。

「映画はやめられない」は GODZILLA

「たのしい授業の哲学」は 板倉発想法「時代の波とたのしい授業」です。

メインページを掲載します。
興味のある方はお申込みください(本サイトのトップ右側にあります)。

スクリーンショット 2014-08-01 7.55.07