仮説実験授業(楽しい授業)との出会い

琉太郎筆

板倉聖宣という人をご存じですか。
このサイトでも何度か登場しています。

たのしい教育研究所の思想的な源流の人であり、
研究所代表の喜友名さんが師匠と慕っている先生です。
もちろん、琉太郎の先生でもあります。

私は、幸運にも板倉聖宣に出会うことで
長い教員人生をたのしく過ごすことができています。
いま、とても感謝しています。

板倉さんは、1963年に仮説実験授業を提唱して、
科学教育の中心で活躍されています。
現在は科学史学会の会長も務められています。

さて、私は本(『たのしい授業』創刊0号)で板倉さんを知り、
仮説実験授業を実践するようになりました。
本との出会いが人生を変えた、といっていいと思います。

その雑誌のなかの記事に板倉さんの「たのしい授業」の思想、
という文章があります。

板倉さんの文章は、目から鱗というか、
新しい視点からの考えが示されています。
論文を少し引用して紹介してみますね。
(続く)

 

絵本の紹介「マッチ箱日記」

琉太郎さんが「朝の連続小説」について書いてくれたからでしょう。
ずいぶん久しぶりに本を手にしました。
たのしい教育研究所を設立してからというもの、ほとんど「趣味としての読書」を制限していたというか、物理的にできなくなっていたので、「ずいぶん久しぶり」というのは誇張ではありません。
それまでず〜っと本を手放せない活字中毒だったのにね。

今日は県庁で仕事があって、終わってから本屋さんにいきました。
いつもの様に、授業に関係する本のコーナーに向かっていると、「マッチ箱日記」というタイトルが目に飛び込んできました。
「え、マッチ箱に書かなくても他に書き込めるものは他にあるのになぁ」
とか考えつつ行き過ぎたのですけど、はじめに書いたように、琉太郎さんの文章に触発されていたのでしょう、自然と身体が子どもの本のコーナーに後ずさり(^^
azimuth:0.000000||elevation:0.000000||horizon:0.000000 スクリーンショット 2014-08-04 21.58.08絵もとてもいい感じ。
手に取って開き、マッチ箱が日記になっている秘密を知って、涙を浮かべてしまいました。
映画も小説も「泣きものジャンル」は避ける私ですけど、この絵本の涙はイヤな味の涙ではありません。

どのページの絵もとても味わいがあって、それぞれのページを額に入れて張っておきたいくらいです。

解説など読んでいませんけど、実話でないと書けない話です。
実現するかどうかは怪しいのですけど、きっと、誰かが映画化を探っていると思います。

そう、主人公のおじいちゃんはイタリアからの移民です。
映画の名作中の名作、ゴッドファザーを思い出します。
この上の絵にあるような大きな部屋をもっているくらいですから、もしかすると、その系だったりして(^^

久しぶりに心からおすすめ致します。
「課題図書」とついていますけど、ご心配なく、課題図書といっても教育的意図が強い作品ばかりではありません。

最近は、盟友いらはさんに「欲しい人がすぐ注文できる状態が親切というものなんだ」と言われて、注文できるものはそのような設定にしてあります。
下のサイトで注文できます。
研究所に顔を出せる人は、わたしの部屋においてありますから、声をかけてください。
お貸しします。
マッチ箱日記

「朝の連続小説」はシンプルで効果的なたのしい読書指導

前回、一冊の教育雑誌『たのしい授業』創刊0号(1983年 仮説社)
との出会いを書きました。
その記事の中に「朝の連続小説」という実践がありました。
朝の連続テレビドラマではありませんよ。

         (編集部 画像添付と補注)たのしい授業 創刊0号の目次 ※クリックで開きます
          「朝の連続小説」は左下に小さく出ていますスクリーンショット 2014-08-04 7.27.05
どのクラスにも本を読むことが苦手で読書が嫌いな、
先生の読書指導がうまくいかない児童生徒がいますよね。

この方法は、初任者の先生でも児童生徒の両親でもできる方法です。
この方法は、とてもシンプルで子どもたちを読書好きにすることができます。

その「朝の連続小説」とは、読み聞かせなんですね。
教師が毎朝、5~8分程度本を読んで聞かせるのです。

雑誌の中で紹介されていた実践には『窓際のトットちゃん』を
新学期スタートから読んだとありましたので、
私も本屋さんにその本を買いに行きました。

担任になり、すぐに実践しました。
読み進めるうちに、子どもたちは集中していていきます。
その時間は、充実していて手応えを感じました。

読み聞かせは、自分で読むのが苦手な子でも集中して聞いてくれますね。
年度末の子どもたちの感想文には、「朝の連続小説」の評価がかなり高く、
「読書は嫌いだったけれど好きになりました」という感想文を読んだときには、
こみ上げてくるものがありました。

以後、学級担任になったときは、必ず実践する定番になりました。
一年間でかなりの本が読めます。単純に計算してみると、
年間の授業日数が200日としたら200×5分=1000分(約17時間)

読書好きにするには、読書の楽しさを体験させてあげることですね。
その方法として、オススメします。
もちろん、家庭では「夜の連続小説」ということで実践すると
子どもは喜ぶことでしょう。                (琉太郎:記)
(編集部 附記)琉太郎さんが連続で書いた「朝の連続小説」がまとめられて仮説社から出版されています。

[問題]様々な危機によって地球はどうなっているの?

カウンセラー協会の実践講座の骨子ができたので、今度は沖縄県の事業で、アジア各国から沖縄に集まってくる高校生向けの授業の準備を本格的にはじめています…英語なので普通の授業より時間がかかります。
カレンダーをよく見ると、カウンセラー協会での講座より、こっちの方が早かったな
(・_・;

今回いただいたテーマは「エネルギー問題」

授業づくりを始めると、どんどん大風呂敷になっていき、人類を取り巻く問題全体について触れる予定で構成し始めています。

その中でとりあげる予定の問題を一つ、みなさんも考えてみませんか。
事前に問題を出すというのは今までやったことがありませんが、いろいろな国から集ってくる高校生達が、このサイトを見て予習するという事はないだろうと思うので、忙しくなる前に載せておくことにします。

問題:地球を取り巻く問題はたくさんあります。「病気」「飢餓」「環境の悪化」…特に小さな子ども程その影響がすぐに出ます。
では二十年前と比べて、世界の乳幼児死亡率はどのように変化してきたでしょうか?

予想 ( )内も選んでください
ア(少し・とても)良くなってきた
イ(やや・とても)悪くなってきた
ウ ほぼ横ばい

どうしてそう予想しましたか?

 

おはなし
地球上ではいろいろな危機が叫ばれ、その中には、明らかに危機を煽っているようなものもあります…「マヤ文明のカレンダーによると2010年に地球は滅亡する」「ノストラダムスによって滅亡が予言されている」という話もありました。

しかし実際、食料危機、エネルギー危機、環境破壊、大津波、大地震、地球温暖化、ウィルスの感染など、現実問題として地球上では、様々な危機が叫ばれています。
ところで、いろいろな危機に最も早くそして強く影響が出るのが乳幼児だと言ってよいでしょう。
食べものが不足して真っ先に命を落としたり、抵抗力や衛生の問題からも感染症にも弱く、命を落とす事も多いからです。

最近、国連の機関であるユニセフがあるレポートを出しました…
Committing to Child Survival −子ども達の生存に関わる報告書−です。
webで閲覧できます。http://www.unicef.org/media/files/UNICEF_2013_A_Promise_Renewed_Second_Progress_Report_Full_Report.pdf

スクリーンショット 2014-08-03 10.44.55そこには乳幼児(5才未満)の死亡率がグラフで描かれています(11p)。

それを元に、世界各地の乳幼児の死亡率を見て行きましょう。
どう変化してきたのでしょう…皆さんの予想は正しかったでしょうか?

世界 乳幼児死亡率の推移1990-2012サハラ砂漠より南に位置するアフリカで45%減少
アフリカ中西部で39%減少
アフリカ東南部で53%減少
南アジアで54%減少

世界各国の乳幼児死亡率は全体として47%も減少しています。

いろいろな危機が叫ばれ、実際に悲しいことも起こっています。
しかし、もっとも影響を受けるだろうと思われる乳幼児の死亡率の減少にハッキリと表れているように、いろいろな危機に対して、人類は無力ではありません。
いろいろな知恵と力で、その危機に立ち向かっていると言っていいと思うのですが、どうでしょうか。

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