メールマガジンが出来上がり、さきほど応援団の方たちに送信しました。
スクリーンショットで二枚おとどけします。
ではこれから、台風も向かっているという宮古島へ出発いたします。
宮古島の講座は、予想以上の申し込みが来て、会場と調整し枠を広げたのですが、すぐにそれもいっぱいになり、結局参加が難しい方たちも出てきました。
いろいろな方たちからの興味関心度も着実に上がってきていることを喜びながら、また開催できないか、思案しているところです。
メールマガジンが出来上がり、さきほど応援団の方たちに送信しました。
スクリーンショットで二枚おとどけします。
ではこれから、台風も向かっているという宮古島へ出発いたします。
宮古島の講座は、予想以上の申し込みが来て、会場と調整し枠を広げたのですが、すぐにそれもいっぱいになり、結局参加が難しい方たちも出てきました。
いろいろな方たちからの興味関心度も着実に上がってきていることを喜びながら、また開催できないか、思案しているところです。
「たのしく学ぼうよin宮古島」は、お陰様でたくさんの方たちの関心を集めることとなり、嬉しい悲鳴です。
上質な内容を提供するために、人数の枠を設定してありますが、予想以上の申し込みに、ただいま、キャンセル待ちで対応させていただいています。
ご理解いただけますよう、よろしくお願い致します。
https://tanokyo.com/archives/6661
たのしいい教育研究所 サイエンス 事務局
沖縄の元気は豊かでたのしい人材育成から
沖縄の元気に全力投球のたのしい教育研究所です!
※このページから目にした方は、前のページに戻ってお読みください。
読者の方から
「次が待ち遠しいです」
という嬉しい便りが届いています。
国語を教えているという方から「印刷して利用したい」という話もありました。
「たのしい教育研究所は、子ども達がたのしく賢くなる活動なら応援します」と答えています。
気に入った方は教材としてご利用ください。
「自由研究」の題材としても十分成り立つと思います。
※
小学生から馴染み深い製図器のコンパスも、山登りなどで使う方向を知るコンパスも、どうしてどちらも「コンパス」なのか、というお話の続きです。
「予想を立てることこそが真理に至る唯一の道」
です。
ここでも皆さんの考えを聞いてから話を始めたいと思います。
問題 方角を知るコンパス、円を描くコンパス、どちらもコンパスですが、それはなぜだと思いますか?
予想 ア.特に理由はなく偶然の一致
イ.〜〜という理由で
おはなし「コンパス」
こういう時には「辞書」がまさに、方向を示すものとしてのコンパスの役割もしてくれます。
調べてみましょう。
「その1」に書きましたが、発明は、製図器のコンパスがずっと古く、言葉としてもそれが源です。
「プログレッシブ英和中辞典」にはこうあります。
compass
[古フランス語←俗ラテン語compāssāre (com-共に+passus歩くこと=同じ歩み→コンパス)]
com・pass・a・ble
共に歩くこと⇒同じ歩み⇒コンパス と説明してくれています。
ラテン語からフランス語に入っていったのですね。
インターネット上のWeblioという辞書にはこうあります。
中世ラテン語「(歩幅で)測る」の意 (COM‐+ラテン語 passus 「歩み,歩幅」)
「歩幅で測る」という意味を持つ言葉が「コンパス」なのだという話は、プログレッシブ英和中辞典も同じです。
製図器のコンパスは、ディバイダー(分割器)と呼ばれることもある、というはなしを「その1」に書きましたが、長さを同じ長さで区切っていく事、同じ長さ(半径)で線を引く製図器としての意味としてコンパスと名付けられたのですね。
子どもの頃、鬼ごっことか、ケンパ遊びをする時に、よく地面に円を描くことがありました。
円を描くのは簡単です。片足を固定して、回りながらもう一方の足で線を引くのです。
きっと古代ギリシャの人達もそうやって円を描いたことでしょう。人間が進化していく中でもっと古くから、そういう方法を発見していたに違いありません。
人間の両脚をコンパスと呼ぶことがありますが、なんとなく、脚が製図器のコンパスに似ているから、そういうニックネームで呼ばれるようにもなった、と考えてしまいますが、人間の脚のイメージが実は先にあって、製図器のコンパスの名前に入っていったと私は思っています。
では方角を示すコンパスにはなしをすすめましょう。
方角を示すコンパスは、その製図器としてのコンパスからイメージされて出来ました。
よく見てください。
方角を同じ長さで区切ってくれているのが「羅針盤/コンパス」なのです。
方角を区切るものとしてのコンパスです。
もちろんコンパスは中国で発明されたという事ですから、元々は漢字です。「方位磁針」「羅針盤」などがそれです。
それがヨーロッパに渡って、「円」を方位で区切るものとして「コンパス」という名前をあてたのでしょう。
興味を持っていただけた方は自分でもいろいろ調べてみてください。
「コンパス」という一つの言葉から、いろいろな世界が広がります。
それはまるで推理小説を読むかのような、そしてそれ以上のワクワク感があります。推理小説は例えばその事件の中での世界です。しかし「言葉」は人間や社会、ものの見方・考え方など、とても大きな世界が待っています。
みなさんもぜひ、自分の気になる言葉について、予想を立てて調べてみませんか。
たとえばこの間、先生方への授業の中で
「いただく」とか「いただきます」という言葉はどういう意味か?
というはなしをしました。
多くの先生は「〈生き物の命をもらう、いただく〉という意味で使われる言葉です」と答えていました。
道徳や食育の授業でも、「食べ物の大切さ」を教えるという意味で、そのようなはなしをする先生もいるようです。
私の予想は違います。
その話を広げた人物が、以前「子ども相談室」で納得いかない説明で子どもをごまかしてしまった人物なので、そう思うということもありますが、漢字を見ても、そうではないと思っています。
自分では調べていませんが、「言葉から広がる世界」に興味をもっていただける方がいたら、調べて教えてください。機会がればこのサイトでも紹介させていただきます。
以上
私は「言葉」の成り立ちを調べる事がとても好きです。
そこには、推理小説を読むかのような、もちろんそれ以上のワクワク感、ドキドキ感があります。
今回はその一つの例として、ある学校でのお話を書かせていただきます。
「たのしい自由研究」の一つとしても読むことができると思います。
某月某日、高校生と大人一緒になって科学の話をしていた時のことです。
星座に詳しい子どもが「コンパス座」のことを語ってくれて、それをある人達は「羅針盤」と思い、ある人達は「文具」をイメージしていました。
言われてみると、同じ呼び方ですね。
「予想を立てる」ということで画期的に賢くなります。
はずれても、です。
—————-
もんだい1
星座の中に「コンパス座」があります。
その星座は「文房具のコンパス」をイメージした星座でしょうか、
それも羅針盤・方位磁石をイメージした星座でしょうか?
予想
ア.文房具のコンパス
イ.羅針盤・方位磁石のコンパス
ウ.その他のもの
どうしてそう思いましたか?
—————-
お話「コンパス座」
残念ながら日本からは見ることができないのでなじみの少ない星座です。
コンパス座はこの様に3つの星を結んだ星座です。
そうです。
今学校で使う文房具の「コンパス」をイメージした星座なのです。
質問
文房具のコンパスと羅針盤・方位磁石のコンパスとは違うものなのに、どうして同じ「コンパス」という呼び方をするのでしょうか?
たまたま呼び名が重なっただけかもしれません。
あるいは深い意味があるかもしれません。
あなたはどうしてだと思いますか?
お話
文房具のコンパスと羅針盤のコンパスがどうして同じ呼び名なのか。
そこに意味があるのか特に無いのかを調べるために、いくつか予想を立てながらすすめていきましょう。
問題2
文房具のコンパスと、羅針盤のコンパスとは、どちらが先に「発明」された道具でしょうか?
あなたはどう思いますか?
———-
予想
ア.文房具(コンパス)が先に発明された
イ.羅針盤(コンパス)が先に発明された
ウ.ほとんど同じ時期に発明された
どうしてそう思いましたか?
———–
おはなし「コンパスの発明」
文具のコンパスには「ディバイダ」という呼び方があります。
「分割(ディバイド)するもの」という意味です。
たとえばこうやって、5cmとって、その長さでいろいろ分割していけるからです。
もちろん、正確な円を描く事も簡単です。
羅針盤(コンパス)は、旅に欠かすことができません。
特に、海をゆく人々は、周りに目印がみつからなかったり、夜の暗さで周りが見えなくなるので、羅針盤は命に関わるくらい大切な道具です。
では、みなさんは、どのコンパスが先に発明されたと予想したでしょうか?
実はその2つの発明された時期はとても離れています。
羅針盤は14世紀(1301〜1400年)ルネッサンスの3大発明(火薬・羅針盤・印刷術)の一つに数えられています。
「いや、もっと古くて、中国で既に発明されていた」というお話もあって、それは11世紀(1001〜1100年)のことである、とも言われています。
いずれにしても、今から1000年くらい前あたりに登場した道具です。
「え? それじゃあ、それまでの船旅はどうやって方向を知っていの?」
という疑問もあるかもしれません。
それまでは、星・星座などを主に利用して方角を定め、航海していたのです。
さて、文房具のコンパスはどうでしょう。
今でも学校で使われている暗いですから、ここ100年くらい前の発明なのでしょうか?
いいえ、それよりずっと古いのです。
今使われている文房具のコンパスは、古代ギリシャ(今から3000年くらい前)で発明され、学校教育でも利用されていたということがわかっています。
※オズワルド・ディルク「数学と測量」大英博物館叢書 学芸書林
ずいぶん古いのです。
星座にある「コンパス座」も、この古くから利用されて来たコンパスをかたどったわけです。
さて、ではどうして、この図形用の道具と羅針盤とが、同じ「コンパス」と呼ばれるのか、そこに意味があるのか偶然か、それは次回に書かせていただきます。
たのしみにしていてください。
たのしく賢く学ぶことができる
たのしい教育研究所です