学校にいた頃からやりたかったのだけど結局できなかったものの一つに、
「エノコログサのタネを食べる」
という実験があります。
わたしのところによく出入りしてくれる子ども達と
「あやしい実験隊」をつくって、いろいろとたのしんでいた時に浮かんだメニューの一つでした。
エノコログサは沖縄でもたくさん見つかります。
そして弥生時代は食べていたらしいという話を大学の授業で聞いたことがありました。
記憶が違っていたにしても、米やアワやヒエなどと同じイネ科なので、大変なことになることはないでしょう。
わたしはきっと雑穀米に入れてもおかしくない味だろうと予想しています。
エノコログサ
研究所のスタッフに何気なく話をすると
「それは面白そうだ」
ということになって、私の忙しさが少し遠のいたら実験してみようという話がすすんでいます。
たのしい教育Cafeの12月スペシャルの時にやってみるのもいいかもしれません。
それにしてもエノコログサのタネを集めるのが大変そうです。
アワ(粟)やヒエ(稗)などはタネが集めやすいのですけどね。
アワ(粟)
ヒエ(稗)
きっと粟や稗も、お米と同じように原始の頃から品種改良を重ねてきた結果、今のようになっているのだと思います。
それに比べてエノコログサは、あまりにも不味かったか、あるいは品種改良になじまなかったのどちらかなのかもしれません。
そう予想して調べてみてびっくりしました。
エノコログサを品種改良してつくられたのが「アワ(粟)」だったのです。
⇨ https://ja.wikipedia.org/wiki 下記
古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスが語った
「予想しなければ,予想外のものは見出せないだろう。
それはそのままでは捉え難く,見出し難いものなのだから」
まさに、その通りです。
さて、知っている人も多いと思いますが、エノコログサは別名「猫じゃらし」といいます。
おもしろいことに、学名そのものは「犬コロ」がなまって「エノコロ」になったということです。つまり「犬コロ草」なのです。
尻尾が似ていますからね。
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エノコログサ(狗尾草、学名:Setaria viridis[1])は、イネ科エノコログサ属の植物で、1年生草本である。ブラシのように長い穂の形が独特な雑草である。
夏から秋にかけてつける花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサという呼称になったとされ、漢字でも「狗(犬)の尾の草」と表記する。ネコジャラシ(猫じゃらし)の俗称は、花穂を猫の視界で振ると、猫がじゃれつくことから。穀物のアワ(粟)の原種とされ、交雑もよくおこる[2]。
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実験の日がたのしみです。
たのしい教育は生き方そのものです
沖縄の教育、沖縄の学力に全力投球
「たのしい教育研究所」です