教員採用試験に合格してからが本当の勝負/採用試験に合格するには②

 教員採用試験に合格するには? の問いにシンプルに答えたところ「そんなに大変なのか」という反応や、逆に「やれそうだ」という答えが返ってきています。皆さんはどういう感想だったでしょう。
 たのしい教育研究所の合格ワークショップで何人もの人たちが合格しました。
 合格率はおそらく日本一だと思っています。
 どうして合格率が高いのか?

 人間は、競争とか、恥とか褒美で動くより、心の底から湧き上がる〈やる気・熱意〉で動くことが大きな結果を生むことを熟知しているからです。
 そしてそれが具体的にワークショップの隅々に染み込んでいるからです。

 ところで合格していった人たちは〈たのしい教育〉を学んでいった人たちです。
 合格してからも時間をみて研究所に来てくれています。

 その一人Aさんから、子ども達と授業をたのしんでいるというメールが届きました。
 

教員採用 試験合格後が勝負

 たのしい教育Cafeでテラ先生が〈金属は水に浮くのか〉という授業をしたのですけど、それをさっそく〈生活科〉で実施してたのしんでいるそうです。
 この授業は〈浮き沈み〉だけでなく〈洗剤−界面活性剤の働き〉までつながる内容を持っています。

 こういう授業を続けていく中で「もっと先生といろいろな勉強したい」という気持ちが出て来ると、子ども達はますますたのしく賢くなっていくはずです。そして笑顔が増えていくでしょう。
 それは子ども達だけでなく、先生や保護者にとっても同じです。

 教員試験に合格した、それは〈スタートラインに立った〉ということです。
 次年度の条件付き採用にあたって、いろいろな笑顔に向かって力をつけていく必要があります。

 子ども達も、競争とか、恥とか褒美で動いていくより、心の底から湧き上がる〈やる気・熱意〉で動いていくことがずっと大きな力を生むのです。そういう人間が育っていくことで、社会はどんどん良くなっていくに違いありません。
 

 保護者の皆さん、地域の皆さんも、そういう先生たちが少しずつ増えていくことを期待し、応援して頂けたらと思っています。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる活動に参加しませんか。〈簡単な方法〉があります。このリンクのクリックで少しずつ拡がります!

教員採用試験に合格するにはどうするか 答え/ただし合格はスタートライン①

 教員採用試験合格ワークショップを開催するといろいろな人たちから〈どうすれば合格できるのでしょうか〉という疑問が示されます。直接それを声にして表現する人はいませんが…

 〈どうすれば合格できるか〉答えは簡単です。小学校教諭の試験なら〈その県の教員試験過去問の類似問題を時間内で9割近く解く力がつくこと〉で合格できます。

 これは以前ある受験生から〈どう解いたらよいかさっぱり分からりません(・∀・ 〉と送られてきた問題です。
〈電気がどの方向に流れるか?〉が問われています。


 沖縄県の教員試験は全国でもかなり難しいレベルですから、こういう問題に1分かけていては遅すぎます。
 研究所のワークショップでは物理現象を〈人間関係〉や〈社会の法則〉のイメージと結びつけて伝えることが多いので、こういう問題なら〈10~20秒〉で正しく解ける力を養成します。
             ※ちなみに答えは〈イ〉です

 受験生は理数系を苦手とする人たちが多いので、こういう系統の問題をはじめは丁寧に解いて、その後類似問題をいくつかこなしていくことが必要です。

〈簡単なことだな〉と感じたでしょうか?

 小学校の教員試験は、教科に関するものだけで〈国語〉〈算数(といっても解の公式なども出ます)〉〈理科〉〈社会〉〈体育〉〈図工〉〈家庭〉〈外国語〉〈音楽〉〈生活科〉などたくさんあります。

 音楽の問題では例えばこういう問題が出題されます。

 社会ではこういう穴埋め問題もあります。

 かなり広範囲の内容を学んでいくことになるわけです。

 加えて〈指導要領〉といって、それぞれの教科について文科省が定めた内容についても出題されます。
 法律や教育史、心理学、教育方法についての出題もあります。

 それらを見るとかなりの量に思えることでしょう。

 しかし、合格する熱意を高く保つ様にメンタル面の指導を重視しながら、問題の見方・考え方の根本的なところから学んでいくたのしい教育研究所のワークショップで、たくさんの人たちが合格学校現場で活躍しています。

 それらは武術やスポーツと同じで、いくら本を読んでも伝えることはできません。道場などで学ぶこと無しに、空手の本を何百冊読んでも実践では勝てないのと一緒です。     つづく
一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる活動に参加しませんか。〈簡単な方法〉があります。このリンクのクリックで少しずつ拡がります!

 

たのしいクリスマス掲示物の紹介/たのしい掲示物の意義/どんどん活用して研究所の名前も広めてください!

 研究所の芸術系担当の小禄さんから、第二研究所(絵画教室などで利用している場所)で今しがた仕上がりました、と〈クリスマスの掲示物〉の写真が送られてきました。〈たのしい掲示物〉は、授業の様に時間をかけなくても、そこを通る人たちをパッと明るい気持ちにしてくれる力がありますね。
 

たのしい掲示物 たのしい教育研究所 クリスマス

 それだけにクラス担任の先生や、学校で掲示係を受け持っている先生たちは、必然的に掲示物にも力を入れていくことになります。

 ところが〈教師の多忙化〉の影響もあって、なかなか思う様に作成することができない、という悩みをもっている人たちもたくさんいます。

 そういう人たちにとって、このサイトの掲示物が役立っている様です。
 掲示物の作成で時間がかかるのが〈どういう掲示物を作成しようか〉と考えて資料などを探している間、つまり〈実際に作り始めるまで〉なのです。

 これまでもらった感想・たよりなどには「たのしい教育研究所のサイトや実際にたのしい教育研究所内に掲げられた作品を見ると〈こういうものを作りたい〉という意欲が湧いてくる」という話がたくさんあります。毎日このサイトを見てくれている方達にとっては〈掲示物を作り始めるまでの時間〉がほとんどなくなるわけです。

 真似をすることは自分の力を高めることでもあります。
 この写真のサンタさんの形を大きな紙に鉛筆で描いて、あとは、いろいろなデザインの〈折り紙〉や〈折り染め〉を切ってはっていくとよいのです。
 必然的に自分なりのアレンジが出てくるに違いありませんし、そもそも〈そっくりに作る〉ことは不可能なのです。

 研究所の掲示物のアイディアはどんどん活用してくださって結構です。
 右下の部分に「たのしい教育研究所のアイディアを活用しました」とか「資料:たのしい教育研究所」という様に、研究所の名前を書いてください。するとますます〈たのしい教育〉のネームが広がり、子どもたちの笑顔や教育関係者の笑顔を広げる活動がすすんでいくことになります。よろしくお願いいたします!

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〈楽しい〉と〈たのしい〉 言葉にこだわるとたのしい/言葉にこだわることで成長する

 言葉は〈きまり〉だからというので大切にされてきたわけではありません。ほとんどの言葉は、人々が自分の意思で長い間まもり育てて来た大切な文化です。つまりいろいろな言葉の中に、人々の大切な思いがこもっています。

 わたしが学んでいる仮説実験授業研究会の代表 板倉聖宣の初期の文章を読むと、正月のあいさつについても
「〈あけましておめでとう〉とみんないうが、いったい何が〈おめでたい〉なのか」
という話から話し始めるなど、慣習として使っている言葉一つにもこだわっていた頃があったことが分かります

 《授業書》というみごとな財産を残すことができたのは、仮説実験授業の理論的な側面に加えて、こういう〈言葉にこだわる〉側面があったからだというのは間違いありません。

 〈言葉にこだわる〉〈言葉をいいかげんに使わない〉ということは、一見、窮屈(きゅうくつ)そうで、実は創造的な発想につながっていくのでしょう。

 

 ところで私たちの研究所は〈たのしい教育研究所〉です。〈楽しい教育研究所〉ではありません。これは沖縄県の厳しい審査を受けて認可していただいた名前で、固有のものですから〈どちらでもよい〉というわけにはいきません。

 どうして〈楽しい〉ではなく〈たのしい〉と表記したのか?
 それも板倉聖宣の言葉が影響しています。

  講演会の要請に応えて沖縄に来てくれた時、わたしの質問にこういう話をしてくれました。

 〈楽しい〉と漢字で表記すると〈楽だ〉という感覚もある。〈たのしい〉とついつい夜ふかしまでしてそれにとりくむことがあるから、決して〈楽:らく〉というわけではない。だから自分は授業がたのしい、という様な時には〈たのしい〉と平仮名で表記することにしている。

 というのです。私もその言葉の使い方に共感して、研究所の表記を〈たのしい教育研究所〉としたのです。

 〈たのしい〉という言葉、そしてその平仮名表記については、その後もいろいろな場面で考えてきました。
 私にとって、子どもたちに苦痛を与える様な授業や指導は、どれだけ〈短い時間〉ですむにしても〈楽:らく〉とは真逆の〈苦:く〉そのものです。
 どれだけ時間がかかっても、その時間は〈苦しみ〉ではなく〈楽〉なのです。

 たとえば〈魚〉を手に入れる事で考えてみましょう。。
 普通の人にとって魚は〈スーパーで買った方が楽〉です。
 逆にいが〈料理に使う時はスーパーで買わずに自分で捕りに行くこと〉となったら〈苦痛〉でしょう。
 しかし釣り好きにとってそれは〈苦〉ではなく〈楽〉です。「自分で〈時間〉と〈お金〉を費やして魚を捕りにいく」ことなのに〈楽〉に済ませることができるのです。わたしの知人に〈釣った魚をさばくこと〉は苦手だけど、釣りは大好きで、雨の日でも風の日でも毎日釣りに行きたいという人物がいます。
 普通の主婦にとって、釣りの仕掛けを作って、餌をつけて、釣り糸を垂らし、時に太陽の光に照らされながら時間をかけて魚を待つことは〈苦痛〉で、それよりはるかに魚をさばいて調理することが〈楽〉だと思います。

 その〈楽にすむ〉〈苦痛だと〉というもののすぐそばにあるのが《たのしさ》の感覚でしょう。
 そういう様に考えてみると、おおよその場合、〈楽〉というのは〈たのしいから〉だといえると思うのですけど、どうでしょうか。

 意識的な活動、計画的な活動に取り組む場合には〈たのしいものは楽なこと〉と言って間違いないと思っています。

 そうするとかならずしも〈たのしい〉と平仮名で表記するのではなく〈楽しい〉という漢字表記でもよいなと思い始めています。その頃から、板倉聖宣と違って〈楽しい鉄棒運動〉という様な表現ができる様になってきました。おそらく今から三、四年前のことだと思います。

 そのことが、久々に開いた五味太郎の「絵本を作る(ブロンズ新社)」という本に触れられていて驚きました。ずっと以前に読んで線も引いてあったので、わたしの頭のどこかには残っていたのでしょう。それが、数年前からこだったていたことの解決にもつながったに違いありません。

 書き抜いてみましょう。

 楽しくやっているとだいたいうまくゆく。
 いい絵本が出来上がるよ。
 うん、楽しくやるってことは楽にやるということさ。
 生まれつき得意なことをやるのが楽なので、それが楽しいということね。「楽」と「楽しい」を一緒の字で表した最初のやつは偉いね。わかってるね。

 五味太郎 絵本を作る 8p

 〈生まれつき得意なことをやるのが楽なので〉という考え方には異議ありで、たのしい教育研究所の私からみると〈狭い見方〉だと思います。
 苦手なものであっても、自分の可能性を探しながらじっくり時間をかけてやることも〈苦〉ではなく〈楽〉ですし、そういう教育の実験結果は研究所の授業の中でたくさん目にしてきました。たとえば研究所の小禄さんが担当する〈たのしい絵画〉の授業では、たくさんの先生たちから「とても苦手な分野だったのですけど、今日の授業は楽しかったです」という評価・感想をたくさんもらっています。
 そういう異議はありながらも、全体として意義ある共感できる言葉です。

 こうやって〈言葉〉にこだわることは、とても〈楽しくて楽〉なことだと感じています。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる〈簡単な方法〉があります。ここのクリックで〈ブログ評価〉に一票入ります!