沖縄県グッジョブフェア2018の申込みが始まります-家族複数での参加も可能です(先着順ですのでお早めに)

 沖縄県からの依頼で実施している〈いっきゅう先生のわくわくグッジョブ教室〉がいよいよ7月1日(日)に迫りました。申込開始の6月25日(月)には沖縄タイムス・琉球新報の両紙面にも公告が出る予定です。毎回たくさんの親子でにぎわうたのしい授業ですよ。
 ご希望の方は準備してお申し込みください。
 たのしい教材のプレゼントも準備しています。

 第一部はビリギャルの主人公 小林さやかさん、第二部がたのしい教育研究所の いっきゅう先生 です。

 毎回、当日のキャンセル待ちが出るほど人気の授業です。

 いっきゅう先生は「これもやりたい、あれもやりたい」と、本番に向けて夜遅くまで準備をすすめています。
 授業の企画会議ではいっきゅう先生がこういう話をしていました。

『子どもの頃、将来この仕事に就きたいと決めるのもステキだけれど、もっと広く自分の興味関心や実力を高めていくことはもっと大切なんじゃないかな。それは、きっと、将来どの仕事を選ぶ時にも、役立つことに違いないと思うんですよ。
 また家族の人たちにとっても、自分の子どもの可能性を高めていく支援のたのしさを味わう時間、そして大人の自分の才能も伸ばす時間になる、そんな授業をしたいです』

 ご期待ください。

 沖縄県からリーフも届きました。
 掲載します。

 毎日たのしく全力投球、たのしい教育研究所です。

この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります!

 

たのしい教育を元に教育を組立てれば特別支援クラスも普通クラスも差がつかない

 この日曜日に開催する〈たのしい教育Cafeスペシャル〉でA先生が仮説実験授業「足は何本?」を実施します。
 わたしの好きな授業書の一つで、ハンディーのある子どもたちも、普通学級の子どもたちも一緒にたのしめる授業です。

 もともと〈たのしい教育〉は大人、子どもの年齢の垣根も超えてしまうくらいですから、たとえば小学生でハンディがあるなしは特にハードルになりません。

 文字が読めなくても、先生が話すことをある程度理解する力があれば大丈夫ですし、「口喧嘩できるくらいの力があれば大丈夫」という判断の仕方もあります。

 特別支援のクラスでは「虫ずき」「植物ずき」「機械好き」など、他の子どもたちよりも興味関心が高いものを持っている子どもたちが多くいます。
 それは普通学級の子どもたちより「自分自身の興味関心」をとても大切にしている子どもが多いからだというのが私の予想です。

 わたしが教師をしている時は理科を担当することも多く、たくさんのクラスの子どもたちに授業してきたのですけど、特別支援のクラスの子どもたちも、わたしの理科の授業をたのしみにしてくれていて、行事などで時間割の変更があると「なんで理科がないんだ」と担任の先生に苦情をいっていたということも伝え聞きました。嬉しいことです。

 たのしい教育の授業の中では、普通学級の子、特別支援クラスの子の垣根はありません。研究授業などでは後半に授業研究会を持ちます。その時、外部から見に来た方達には、特別支援のクラスの子が一緒だったということを知らない人たちが普通にいるだけでなく、活発に意見を言ったりする様な目立った子の中に、特別支援の対象の子がいることを知って驚いたりします。
 しかし驚くには及ばないのです。
 その子たちが〈劣る〉様な尺度で見ているから、その子固有のたくさんの支援が必要なのだという結論になっているだけで、その子たちが興味関心を持ってくれる内容を提供できたら、そこに向かってどんどん伸びる剥き身(むきみ)の才能を携えているのですから。

 ある人たちを〈劣る〉と結論付ける尺度はいくらでもあります。それは誰にでも向けることができます。
 たとえば私を〈ものを探す力〉という尺度で測れば、小学校低学年の子どもに劣ります。
 クラスの子どもたちを〈可愛げ〉とか〈ファションセンス〉という尺度で見れば、成績の上下と関係ない優劣が出てきます。
 しかし「この子は〈可愛げ〉について特別に支援しなくてはならない」という様なクラス分けはありませんね。
 〈可愛げ〉は一般の教育にとって重要ではない、とみんなが考えているからです。

 社会で生きていくにあたって、周りの人に可愛がられるというのはすばらしい才能だと思います。忘れ物をしたり、何か失敗しても、可愛がられている人はヘルプしてくれる人たちがたくさん出てくるでしょう。
 赤ん坊は自然に可愛がられるすばらしい才能を持って生まれて来ます。大人になっても、そういうセンスをある程度持ち続けていられたら、それは大きな宝物になると思います。ある分野で自分の力が低くても、周りの人たちの力を重ねて、いい結果が出せる可能性が高くなるからです。

 逆に〈この人、可愛げがないよね〉という様な雰囲気を普通に漂わせていると、周りの人たちからの知恵や力が重なることが少なくなっていくでしょう。

 誤解しないでいただきたいのですけど、可愛いらしい人が素晴らしいとか、可愛げがない人はいけない、と言いたいのではありません。〈計算のスピード〉や〈漢字の読み書き〉など学校で優劣をつける尺度を重視して、実生活・社会生活でも判断しがちですけど、学校では特に評価しない、たとえば「可愛げ」などの様ないろいろな尺度があって、それらもかなり有効なのだということを知っていただきたいのです。 

 今、特別支援のクラスに入っている子ども達に「たのしい教育」で授業を組み立てていけば、普通学級の子ども達と同じ様な授業が成り立ちます。
 〈たのしい教育で全ての授業内容がOKだ〉というほどプログラムや教材がふんだんにある、というわけではありませんが、それでもおそらく皆さんが予想しているよりかなりたくさんの教材がそろっていると思います。

 来る日曜日のたのしい教育Cafeにお申し込みの皆さんは、それらのいくつかを一緒に体験しましょう。
 お会いできることをたのしみにしています。
 たのしい教育Cafeや講座などで取り上げたい内容は数々あって、たとえば「研究授業ならたのしい教育」という様なテーマの講座もできるだけ早くやりたいと思っています。それでも来年にはまた〈特別支援〉をテーマにした講座もできると思います。ご期待ください。

「たのしさ」を尺度にした教育がどんどん普及していく、それを夢見てたのしく研究を続けている「たのしい教育研究所」です。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります!

RIDEハッピーセット活躍 レンタル可能です!

 たのしい教育研究所を応援してくれている人物の一人TM先生が考案した箱型の「くす」が研究所の屋根からぶら下がっています。RIDE(たのしい教育研究所)ではこれを「ハッピーセット」と読んでいます。嬉しい時、祝いの時に開くからです。


 ところで「くす玉」は学校でも他の儀式でもほとんどみることがなくなりました。
作るのが大変だから、ということもあるかもしれませんが、決定的なのは〈ちゃんと開かないことがあるから〉でしょう。

 ところがこのハッピーセットは100パーセント確実に開きます。TM先生独自のシンプルな方法が効いているからです。

 TM先生のアイディアに加えてRIDEで工夫したのは、中に入れるもの(落下するもの)です。

 祝って終わったらホウキで集めて捨ててしまう様なものではなく、みんなが喜んで持って帰ってくれるものを入れてあります。拾うのも集めるのも簡単です。

 詳しくはチャンスがあれば紹介しようと思います。講座などで作るのもたのしいのではないかという提案もありますから、もしかすると、たのcafeなどで取り上げることもあるでしょう。

 さて先日、RIDEでお祝いがあり、ハッピーセットが活躍しました。

 その時の写真です。

 加工してあるので見えないと思いますけど、ひらひら舞い落ちる教材が入っています。
 子どもたちは、片付けの時に喜んで持って行ってくれると思います!

 研究所を積極的に利用している皆さんは、レンタルも可能ですから、試したい方はお申し出ください。

 家庭で誕生日をするとき、クラスの終業式で子どもたちの成長したことをみんなで祝う場面でetc.

 たのしい笑顔が広がると思います!

 たのしく賢い笑顔を育てるたのしい教育研究所です。
この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります! 

絵本作家「加古 里子-かこさとし さん」が見つめていたこと-研究所に届いたお便りから

 この公式サイトに書いた〈平和を創る〉という記事はおかげさまでとても好評です。まだの方はぜひお読みください⇨こちらから
 その記事に感激したという先生から、「先日亡くなった絵本作家の〈加古 里子-かこさとし〉さんも、いっきゅう先生と同じ様なことを語っています」という便りと、平和への思いを学級便りに綴った文章が添えられていました。

 かこさとしさんについては、虫歯の授業プランを作っている時に、それに関連した絵本を幾つか読んだことがあるくらいです。平和への思いを強く持っていた方だということは、この方からのメールではじめてしりました。
 本人の了解を得て掲載します。

 みなさん、かこさとし(加古里子)さんを知っていますか?
 1926年福井県に生まれで、本名は中島 哲(なかじまさとし)といいます。


かこさんは、
『からすのパンやさん』
『だるまちゃんとてんぐちゃん』
をはじめ、おはなし、あそび、科学など、600あまりの本を書かいたとても有名な作家さんです。
 きっと皆さんの中でも読んだという人が何人もいるのではないでしょうか。

 

 その、たかこさとしさんは今年2018年5月2日、92歳で亡くなりました。

 残念なことです。

 

 かこさんは19歳のときに終戦を体験しました。
 その時に、それまで自分たちを教えていた大人たちの態度、言っている中身が大きく変わってしまったことにとてもとまどったといいます。

 かこさんは、目が悪かったせいで兵隊として戦争にいくことはなかったそうですが、行かなかったにせよ、戦争に参加しようと思っていた自分の罪は大きいと感じたのだそうです。

 そしてかこさんは、自分の罪をどうやって償っていこうか、自分にできることは何なのかと考えて、自分の戦争の経験から「周りの人たちにただ従って行動する子どもではなく、自分で考えて判断して行動できるようになることが大事だ。そういう子どもたちを育てたい」と思ったそうです。

 絵を描くのが得意なのを生かして《子どもたちの応援団になる》と決心したかこさんは、それから子どもの本をかき始めます。今年、亡くなるまでずっと絵本を描き続けていました。
 その原動力は戦争体験にあったんですね。

 

 みなさんはどうですか?
 自分の頭で考えて見分ける力をもっているでしょうか?
 先生にとってもむずかしいことです。
 でも先生も、そうありたいと思っています。

 

 かこさんの平和への思いを感じて読むと、今まで読んだことのある絵本も、より深く感じることができる様になるかもしれませんよ。

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所です。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります!