映画の紹介をたのしみにしてくれている方も多いので、今回は最新メルマガから〈映画の章〉の一部を紹介しましょう。
これがトップ画像。
こういう前書きからはじまります。
前回の444号の発行後いろいろなメールをいただきました、とても励みになります、ありがとうございました。
その中に「次は4444とありましたけど〈456号〉も〈500号〉も〈555号〉もきますね」と書いて下さった方がいました。
そうです、確かに!
また新たな気持ちでたのしく綴っていこうと思います。
この445号も一回しかない大切な号です。今回も心を込めて綴りました、お届けします!
今週もたっぷりメニューです。
さっそく「とてもおもしろかったです」「カラフルもち、いいですね」「発想法、勉強になります」という様なたよりが届いています。
これが映画の章です。
(前略)
・・・ということで、敬愛していても〈きたろうの映画評〉は無視させてもらうことにして「スパイの妻」を観ました、新作DVDです。テレビドラマを映画化した作品なので、DVDには劇場版とあります。
見応えたっぷりの大作でした。
ベネチア国際映画祭で〈銀獅子賞〉を受賞しただけあります。ベネチア国際映画祭は、カンヌ国際映画祭・ベルリン国際映画祭と並んで世界三大映画祭の1つです。金獅子賞は最高の作品に与えられます。銀獅子賞には二種類あって、スパイの妻がもらったのは最高の監督だと認められた銀獅子賞です、もう一方の銀獅子賞は審査員大賞です。
監督は〈黒沢清〉、弟子の濱口竜介、野原位と一緒に脚本も担当しています。「CURE」などホラー系のインパクトが忘れられない監督で、世界的にも評価されている映画監督の一人です。
黒沢さんの作品はほぼ全て観ているのですけど、作品によって大きく好き嫌いが分かれます。
主演は蒼井優、私はうまく感情移入できないタイプの女優さんなのですけど、以前紹介した「花とアリス」は良かった。お笑いの山里良太と結婚したというので少し見方も変わりました。
並び立つのは夫役の高橋一生(写真左)。
日中戦争から第二次大戦に向かう時代の登場人物としては軽さが気になったのですけど、骨子がしっかりしているのでグイグイ引き込まれました。高橋一生は頭の中でいったい何を考えているのか周りから読めない役をうまく演じています。
(中略)
映画の根幹に触れることになるのですけど、ストーリーの面白さを削ぐことはないので書かせていただきます。
神戸で貿易会社を営む〈福原優作-高橋一生演〉は、満州に行った時、関東軍が満州で恐るべき実験を行っていることを知ります、有名な731部隊の人体実験です。
優作は、その悪魔の所業を止めるには〈アメリカの参戦〉が不可欠だと考えます。
優作の動きがどの様に展開するのか、軍部は優作をどうするのか。
そもそもタイトルの〈スパイの妻〉というのは、同じスパイ活動をする妻ということなのか、スパイをしている夫のことを知らずにいる妻なのか、夫の所業を止めようと軍部に売る妻なのか・・・
それは映画で手に汗を握りながら観てください。重厚な小説を読んだくらいのどっしり感があると思います。
この後は私の歴史の見方考え方が続きます。
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