大雨後の土の流れる様子はまるで川の流れと似ています。理科の教科書には「雨がたくさん降った翌日、運動場に出て観察しよう」という記述もあるのですけど、運動場は平たいので、今回紹介する様な形を確認することはなかなかできません。
理科備品で〈川の流れモデル〉も売られています、読者の皆さんの中にも〈子どもの頃、理科でみた〉という人がいるかもしれません。これです。教材は概ねそうなんですけど、造りに比べてとても高くて、これで5万円くらいします。私なら、こういう実験をするとしても100均で間に合わせるんだけど。
これに土を盛って、上から水を流していき、川に見立てて、内側と外側の様子を観察するわけです。
私は長年理科の教師をしていたのですけど一度も使ったことがないので、今でも「どうしてこの狭い箱の中で都合よく曲がっていくのか」というが謎です。何か細工して曲げるのかな? 知っている人は教えてください。
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さて研究所の近くを散歩していたら、ちょうど大雨のあと、水の流れがきざまれた場所をみつけました。
赤土の土地が傾斜しています。
水の通り道がくっきりしています。
〈流れる水の働き〉では「水がカーブしていく時、その流れの外側(イラスト右側)は流れが速いので削られて崖になり、流れの内側(左側)には流れがゆるやかなので土砂が堆積し川原ができる」ということを学びます。
この場所にはっきりそのつくりが出来上がっています、外側(写真右)に崖ができあがっていて、内側(写真左)に土砂がのこって川原になっているのがわかると思います。
大雨が降ったあと、学校などの近くに傾斜のある土砂などがあったら、観察してみませんか。
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