星空の世界と占星術

 前回の記事で〈みなさんは星空を眺めることがありますか。そのどういうところが好きですか?〉という問いにさっさく返事が届きはじめています。ありがとうございます。その中に「私の持っている星座の本には〈星占い〉のことも書かれていますが、占い好きなのでついついそこを読んでしまいます」という方がいました。

 〈たのしい教育研究所〉は本格的な科学を拠り所としてる組織です。確かなことを伝えることが大切で、そうでないものとの違いもハッキリと伝えなくてはいけません。
 残念ながら〈星占い・占星術〉はメルヘンや物語りではあっても、科学ではありません。

 今回は少し〈星占い・占星術〉の話をしましょう。

 生まれた時の星座を元にして占うというのが〈星占い・占星術〉です。

 どうやってその人の星を決めているかというと、勝手に代表的な12の星座を並べて当てはめたというわけではありません。

 その人の生まれた時の星座というのは〈その人が生まれた時〉の〈昼の太陽のあたり〉に位置している星座のことです。

 この図で、地球から見て太陽の位置のずっと向こうがわに見えているはずの星座のことです。もちろん、太陽が出ているわけですから〈昼〉で、太陽の光がまぶしすぎて、実際には見ることができませんが、存在していることは事実です。

 生まれた時に太陽のあたりにあった星座が、その人の運命を決めているというわけです。

 たとえばWebサイトを開くとこうあります。

おうし座〈4月21日~5月20日〉

おうし座の基本的な性格

おうし座の人は「慎重」「じっくり」物事を進めていく性格で、安定した穏やかな生活を好みます。性格は穏やかで、落ち着いた態度や行動、雰囲気からまわりに安心感を与えます。

その雰囲気から、まわりに人が集まって来やすいのが特徴で、初対面の人から話しかけられることも多いのではないでしょうか。しかし、人見知りなところもあるようです。また、自分から協力を求めなくても、周りの人が自分に協力してくれることでしょう。おうし座の人がじっくり努力していることを周りの人は知っていますので、自然と協力してくれる人が集まるのです。
我慢強いのが特徴で、物事を途中で投げ出すことはせず粘り強く最後までやり通すことが出来る強さを持っています。
おうし座の人はお金に関しても慎重なところがあり、無駄遣いはあまりしません。モノを大事にするタイプですがケチというわけではなく、自分がお金を遣うと決めたことに関しては財布の紐を緩めて、賢く消費します。
また、味覚が優れているため食通が多いのもおうし座の特徴です。

 
 占星術を信じて、決して安くないお金を払って占ってもらう人たちもいます。アメリカは特に占星術が盛んな国だと言われています。

 ところで、2016年にNASA(アメリカ航空宇宙局)が
「太陽の位置にくる星座をさらに詳しく観察したところ、実は12ではなく13あった。それぞれ計算しなおすと、正確には以下の通りになる」
と発表したことをご存知でしょうか。
 NASAが計算し直したところ、下の日付にあたるのが、その時の昼の太陽の位置にある星座、つまりその人の生まれた時の星座になるのです。

山羊座:1月20日~2月16日
水瓶座:2月16日~3月11日
魚座:3月11日~4月18日
牡羊座:4月18日~5月13日
牡牛座:5月13日~6月21日
ふたご座:6月21日~7月20日
蟹座:7月20日~8月10日
しし座:8月10日~9月16日
乙女座:9月16日~10月14日
天秤座:10月14日~11月23日
さそり座:11月23日~11月29日
へびつかい座:11月29日~12月17日
射手座:12月17日~1月20日

 たとえばこれまでおうし座は〈4月21日~5月20日〉でしたが、NASAの正式な計算によると〈5月13日~6月21日〉がおうし座となります。

 するとこれまで〈おうし座〉だと思っていた人たちのうち、5月13日~5月20日までのわずか8日間だけが〈本当のおうし座〉で、ほとんどの人たちは、おうし座ではなかったわけです。
 「自分はおうし座だ」と思って「占星術でおうし座の運勢」を占って、いろいろな選択をしていた人たちは、どうしたらよいでしょう。

 その占星術上の混乱の様子は、いろいろな記事になっています。
 ➡こちら
 とか ➡こちら

 自分が生まれた時に、太陽の位置にある星座は確かに存在するのですけど、それが自分の人生を左右することはありません。
 それはメルヘンで物語りだからです。
 かつて先人たちは、星空を眺めながら、その星をいくつか結んで、〈やぎ〉や〈さそり〉などのキャラクターを描き出し、そこにいろいろな物語を重ねました。それが星座のはじまりです。
 ですから星座そのものが〈物語・メルヘン〉、つまりお遊びの世界としてスタートしたのです。占星術も、その延長だと冷静に見ていたほうがよいでしょう。

 さて、〈たのしい星の授業、夜空の観察〉の授業づくりはしっかり進み始めています。たのしみにしていてください。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !

たのしい星空の世界・たのしい宇宙の眺め

 〈たのしい星空の世界・たのしい宇宙の眺め〉という教材、授業プランの作成に向けて学び直しています。昨年は〈たのしい植物カレンダー〉をはじめとして〈アウトドア植物観察〉などに力を入れて、それらがこの三月にまとまったので、今年度は〈星空・宇宙〉がテーマになりそうな予感がしています。


  〈たのしい教育〉という視点で眺めれば、手がけたい教材は果てしなく広がります。教科書もあれば、巷(ちまた)にも数えられない教材があります。しかし〈たのしく賢く笑顔を広げる〉という視点、そして〈教師が無理せずに提供できる教材〉という「たのしい教育」の視点からみると、満足できる教材は、わたしたちのたのしい教育研究所が作り出し、あるいは見出していくしかないというのが現状です。

〈教師が無理せずに提供できる教材〉という基準はあいまいではなくかなりハッキリしています。「〈出産予定〉〈小さな子がうちにいる〉という女性の先生たちでも無理せず実施できる教材」です。そういう先生たちには、とにかく時間がないのです。体力的にもかなり制限されます。※男性はそうでもない、というところが女性の過重負担を意味しているところでもあり、申し訳ない気持ちがします
 そういう極端に時間などが制限される先生たちでも無理せずに〈この教材やってみよう〉と思える様なものを開発する、それは板倉聖宣から教えてもらったことであり、わたしが「たのしい教育研究所/RIDE」を設立した大きな目的の一つです。

 さて〈夜空を眺める〉〈星を見る〉という活動を、どれくらいの人たちがたのしんでいるのでしょう。
 研究所に顔を出してくれる方たちにリサーチしたところ、バードウォッチャー(鳥を眺めてたのしむ人たち)もほとんどいませんが、スターウォッチャーもほとんどいません。
 わたしの知人関係で探せば二~三人くらい頭に浮かんで来ましたが、わたしの知人リストからその数というのはかなりの少なさです。
〈たのしい教育研究所〉のある沖縄は星空観測に適した場所です。

 星空をたのしむ人たちがたくさん出てくれる様な、たのしい授業プランを作成しようと思っています。

 〈星座の名前をたくさんいうことができる〉とか〈星の動きをちゃんと予測できる〉という様な人たちを育てたいわけではありません。


 星座の名前は二つ三つくらいで十分ではないかと思いますし、星座を知らなくてもたのしめる〈星空眺め〉こそ本物ではないかという気持ちもしているくらいです。しだいに星空に魅了されて来た人たちが〈星座〉について調べ始めるということでよいのではないかな。

 この記事を読んでいる皆さんは〈夜空〉を眺めることが好きでしょうか。
 もし好きだという人がいたら、どういうところが好きなのか教えていただけると嬉しいです。その声を〈たのしい教育研究所の教材〉に活かして、皆さんと一緒に活動を広げていけたら幸いです。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !

 

たのしい教育研究所の五年前と今

 ある方が「たのしい教育研究所もそろそろ10年くらいですか?」と語りかけてきたので「感覚的には私の教師経験の2/3くらい、20年以上は経った気がします」といいつつ指折り数えてみました。

 2012年春、教師の満期10年を残して早期退職した私は、すぐニューヨークに飛び、これからの〈たのしい教育活動〉のことを構想していました。この頃から始動していたと計算することもできますけど、戻ってからたのしい教育研究所の設立準備会を仲間たちと開始し、法人として活動が開始したのは10月1日ですから、今年やっと6年目に入ることになる、という状況です。

たのしい教育研究所

たのしい教育研究所

 

 現在のたのしい活動の様子はこのサイトを読んで下さっているみなさんにはイメージできると思いますから、たのしい教育研究所の活動を始めようとしていた頃を紹介しましょう。
 まだこのサイトが存在していない頃です。

 今では活動拠点が第一研究所から第三研究所まで広がった〈たのしい教育研究所〉も、はじめはニューヨークでのわたしの〈ノマド活動〉いわゆる〈遊牧民的活動〉からスタートしました。ニューヨークは、いろいろな場所でネットワークに繋がるので、セキュリティに気をつけていれば、メールもサイト検索も簡単です。

 沖縄に戻ってからも、しばらくはそのスタイルで、スタバや喫茶店などで活動する日々が続きます。
 スーパーなどでも簡単にネットワークに繋がるニューヨークの状況と違って、「ここはwi-fiが飛んでいるのかな?〉と確認しながらなので、活動する場所は、それほど自由に選べるわけではありませんでしたが、とても懐かしいワクワクするたのしき想い出の日々です。

 その時の一枚がこれです。
 珈琲の下に見えているのは、わたしが開発した〈ブレイン・ノート〉です。ニューヨークから使って来たものです。火事になったら、通帳よりこれを持ちだすのが優先だといえるくらいの私の宝物です。
 お金はまた稼げますけど、この五年前の瑞々しい構想は無理です。

 

 2012年の春から発行したメルマガの送信文面を見ると
「明日はネットワークの繋がるところを探すのが困難な場所での仕事ですから、1日早くして今日送らせていただきます」
という言葉がありました。
 7月のことです。

 あれから五年、まさかこんなに忙しくなるとは予想できなかった程の日々です。いろいろな市町村からの講演・講座の要請にも、なかなか全面的にOKを出すことが難しくなって来ましたから、ある意味でヒヤヒヤの状況になりつつあります。

 またあの頃の様に、少し時間を置いて、これからの活動についてしっかり構想をまとめていきたい気持ちが湧き上がっています。
 このサイトを読んでくださる方達もたくさん増えてきました。ありがとうございます。今後とも、みなさんが〈次回も読みたい〉と思える様な内容を綴って行きたいと思います。それぞれの〈やり方〉〈力の入れ様〉でよいので、一緒に〈たのしい教育〉を広める活動をしていただければ幸いです。一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか→このクリックで〈ブログ評価〉が高まります

お墓に文字を刻むことのすすめ〈たのしさこそ 未来を拓く!〉

 メルマガに「わたしの親族のお墓には〈たのしさこそ未来を拓く!〉という言葉を刻んであります」と書いたのですけど「信じられない」という人もいるだろうと思い、写真を載せたところ、たくさんの読者の方たちからたよりが届きました。
 「お墓にたのしいという文字が似合うのがとてもびっくり」という言葉や「自分たちのお墓も建て替えの時には・・・」という言葉、「話には聞いていたのですけど、本当だったのですね」という言葉など、いろいろ綴られていました。

 「祈」とか「静」など一文字だけ刻みつけたりするお墓はいくつかみたことがあります。キリスト教の信者の方のお墓に聖書の言葉が刻まれていたりすることもありますから、その流れだと思ってもらえればよいでしょう。

 ところで、以前書いたことがありますが新潟県魚沼市にある東養寺に〈科学の碑〉があります。

 〈文学碑〉はいろいろなところにありますが、科学の素晴らしさを讃える〈科学の碑〉は世界でここだけです。高さは6mくらいあるのですけど、雪深い場所なので、冬には、頭のほうがちょこっと出ているだけという景色になります。

 科学の碑には

科学それは大いなる空想をともなう仮説とともに生まれ討論・実験を経て大衆のものとなってはじめて真理となる

という言葉と

科学は民主的な社会にのみ生まれ民主的な社会を守り育てる

という言葉が刻まれています。

 

 沖縄では年に一度〈清明祭 せいめいさい:方言でシーミー〉で親族がお墓に集まって、お墓の掃除をして後、美味しいものを食べて飲んで語り合います。

 そのお墓に、何か文章が刻まれていると、雰囲気もかわるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。集まった人たちが元気になるような文章とか、やる気が出て来たり、絆を大切にしたくなるような文章を刻みつけるようになると、よそのお墓でも、見るのがたのしくなるのではないかというのが、わたしの想いです。

 賛成してくれる方達は、ぜひ親族に提案して、刻んでみませんか。

 50cm×30cmほどの石版に文字を刻むとして5万円くらいで可能でした。webで石材屋さんを探して相談してみるとよいと思います。

 今度、うちの親族のお墓に追加しようと考えている言葉は

和(やわらぎ)をもって貴しと為す

です。

 自分が逝く時のことを考えると

たのしい充実した日々でした。感謝の言葉でいっぱいです

という言葉があってもよいなと思っています。
 お墓に集まった親類たちも「私たちに感謝してたんだなぁ」ということを思い直す1日になるのではないかな。
 のちのち誰かが、また別な言葉を掲げ足していくということでもよいでしょうし

 ということで、清明祭の季節に一つの提案として!

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