安野光雅の名著「子どもの季節」

 ある方から安野光雅著「はじめてであう すうがくの本」に関しての問い合わせがきました。私も持っている本で、少し専門的なお話しをいろいろ書かせていただきました。その方の問題意識は特別なので、ここに書くことは控えておきますが、安野光雅さんについて、少しお話ししたくなりました。
 学生の頃から安野光雅が大好きで、彼の文章が綴られている本は全て読んでいます。絵に関しては好きなものに偏りがあって、「旅の絵本」的なものはあまり手にせず、子ども達が描かれた作品や「津和野」などの風景画は大好きです。

旅の絵本

津和野

 その中で、一生手放せない一作が安野光雅の「こどもの季節」です。
 1日何十回も読み返していた頃がありました。
 

 この作品のはじめのページは桜の絵です。
 いったいどこに行けば、こういう景色に巡り会えるのだろう。
 もう、失われてしまったのだろうか…
 そう想いながら、ずっと追いかけている景色です。

 この写真は、安野さんが何歳の頃のものなのでしょう。
 わたしが持っている本にあった一枚です。

 安野光雅さんは大正15年・昭和元年生まれ、現在91歳です。
 長生きして、もっと作品を生み出してほしい人物です。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!

たのしい〈タコノキ〉 植物の魅力

 人によって〈タコ〉にはいろいろなイメージがあると思います。わたしが〈タコ〉と言われてまず思い出すのは、〈久高島〉に行った時のこと、地域の方が「喜友名先生、夜になるとタコがねぇ、ダイコンを引き抜いていくんだよ」と話してくれたことです。〈タコは肉食なのになぁ〉とか〈小学生でも抜くのはけっこう大変なのに〉とか〈タコのぬるぬるの粘液が畑の土や砂で剥ぎ取られて、身体中にサンドペーパーをかけられた様になって、たいへんだろうけど〉とか〈持っていって誰かの家に置いていくというのだとおもしろいなぁ〉など、いろいろ考えながら、あえてその真偽について迫ることはしませんでした。おもしろいなぞがあるのはたのしいことです。

 さて今回は〈タコノキ〉の話です。
 みなさんが〈タコノキ〉と聞いてイメージするのはどういう木でしょうか?

 タコが好きな木があるのでしょうか。
 それともたまたま〈タコ〉という名前がついたのでしょうか。
 予想してみてください。
 実は、タコノキというのはこういう木です。

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 幹の部分をみてください。
 タコの足の様に何本にも別れています。

 ですから〈タコノキ〉=〈タコの木〉=〈蛸の木〉なのです。

 こんな感じで立っているイメージですね。

 

 さて私が撮った〈タコの木〉の写真があります。
 夜に撮った〈タコの木の実〉です。
 幾何学的な立体構造が暗闇に浮かんでいて不思議な感じです。


 知っている人は「アダンなの?」と思うかもしれません。
 実は、アダンもタコの木も同じ〈タコノキ科〉で、とても近い植物です。
 熟したアダンやタコノキの実を見ると〈パイナップル〉にとても似ている感じがしませんか。


 パイナップルがタコノキやアダンと近い植物なのかどうかは、ぜひ自分で調べてみてください。植物がより身近に感じられて、たのしさも増えていくと思いますよ。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!

メルマガ付録「わたしは誰でしょう?」カード

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おすすめ絵本==たのしい教育Cafe4月「たどころ みなみ サルくんとブタさん」

 たのしい教育Cafeの2017年度もたのしく幕を開け、たくさんの先生たちが〈たのしい教育研究所〉に集ってきました。〈たのしい家庭科授業プラン〉〈新学期おすすめ わたしは誰でしょう〉〈春の七草アクロステッイク〉〈ゆいプロジェクト〉〈アイスキャンドルセット〉〈植物と親しむプラン〉〈たのしい読み語り〉などいろいろなたのしい教材に溢れていました。これだけのものをたのしく学ぶことができる場は〈日本一〉のレベルだと思います。興味のある方は5月の〈たのしい教育Cafe〉にお申し込みください。月に一度だけOPENします。次回の〈たのCafe〉は5/10(水)18:30-21:30にOPENします ※必ず申し込みが必要です

 今回は、4月のたのCafeでM先生が〈読み語り〉してくれた「サルくんとブタさん」を紹介します。
 とてもステキな作品で、多くの人に味わってもらいたい一作です。

 

 主人公のブタさんは生まれた時から〈音のない世界〉に住んでいます。
 お友達のサルくんは、そのブタさんに音を見せてあげるのです。

 あまりにも純なその二人に、そして、思わぬ展開に思わず涙が出てきました。

 わたしは映画が大好きで、たくさんの作品を観てきました。
 映画は、短いものでも1時間半はありますから、主人公たちの人生をそれなりに長く描いていきます。
 それに比べて絵本は、見開きで10枚程度の絵と短い文章で、一つの物語りを描いていきます。パラパラめくれば1分くらいで終わってしまう程の長さです。
 しかしそこで描かれる世界は、長い映画一編に勝ることがあります。
 この〈サルくんとブタさん〉は、まさにそういう作品だと思います。ページを一枚めくったその先と元のページの間に、たくさんの思いや人生が詰まっています。これだけの人生をみせてくれる作品は、めったにないと思います。

 最後に、M先生が読んでくれた〈あとがき〉に、さらに驚きました。

「わたしも、この絵本に登場するブタさんのように、生まれた時から耳が聞こえません」

と始まるです。
「人生はほんとにステキだな」そういうことを感じる時間でした。
 

  ぜひ絵本を手にとって味わってください。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!