たのしい図形の授業

学びに来た先生たちで、研究所の中はいっぱいです。この先生たちが来年、学校現場に入っていくと思うとわくわくします。

 この日、内接円の性質がうまくイメージできません、という先生達が多かったので少し時間をとって解説しました。 わたしは図形的な見方・考え方が好きなので、パッとイメージしてしまうのですけど、そのパッと感じたイメージがうまく伝わるとは限りません。学校でも、自分の頭で丁寧に考える子ども達は、先生が「ね、こうでしょ」と言ってもなかなか納得してくれません。それは、論理的な思考力の良さを意味しているのです。

伝わらない時、教師は「じゃあ先生も、みなさんが納得してくれる様に、少し考えてみますから時間をくださいね」という様に話すとよいのです。

参加者の評価・感想はかなり高く、「図形の見方がわかってきた気がします」「きゆな先生が突然つくった問題を解くことができた自分に感動しました」という様な話がいくつもありました。

特訓はどんどんすすみ、後半の授業の時、研究所のA先生が「メビウスの帯」を紹介してくれました。  参加した先生たちの反応がすごくよく、「はやく月曜日にならないかな。子どもたちにやってみせてあげたい」という声がいっぱいでした。
「ね、先生になると、こういうものをいっぱい授業にかけられるんだよ。早く本務の先生になってくださいね」と話すと、「ますます教師になりたい気持ちが高まりました」と評価・感想に書いてくれる方もいました。

ここに〈メビウスの帯〉の資料を載せます。
図形の不思議さとたのしさを味わってもらう画期的な教材ですよ。

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たのしく明るく元気にのびる「たのしい教育研究所」です!

たのしい教育は願っていても叶わない 〈たのしい教育の処方箋〉を学ばなくてはかなわない

手前味噌というわけではなく〈たのしい教育〉を願わない教師はほとんどいないと思います。全ての教師が、と言って良いほど、子ども達の笑顔の生まれる教育が大好きなのです。そうやってわくわくする気持ちで教師になったのに、しばらくすると、学校生活で、子ども達の笑顔どころか自分の笑顔もなくなっていく、そういうこともあります。実際、LEAPカウンセリング(仮説実験授業とアドラー心理学の相乗的カウンセリング)を実施する中、笑顔を求めながらも笑顔が消えてしまっている多くの方達と出会っています。
メールマガジンの最新号の「たのしい教育の思想哲学の章」に、願ってばかりでは、たのしい教育は叶わない、という話を紹介しました。
すこし書き抜いてみましょう。

 わたしが大学を卒業して教師になった頃、1985年に板倉聖宣(雑誌 たのしい授業編集代表、日本科学誌学会会長)が、北海道の講演会で語った内容です。この写真の一番手前(左)の人物が板倉聖宣、うちの研究所の設立の時に真っ先に応援団として名乗りをあげてくれた一人です。

 たのしい授業というのは

「たのしい授業をやろう!」

と心がければできるわけではありません。

たのしい授業を行うためには〈たのしい授業の処方箋〉を学ぶ必要があるのです。

 

病気が発生した時、「病気を治したい」と心に念ずれば治るわけではありませんね。

その病気にあった処方箋に従って薬を飲んだり、治療をしなくてはならないのです。

よい治療法がなければ、それを新しく生み出さなければなりません。

それと同じように「たのしい授業をやりたい」ということだけではなしに、「たのしい授業をやるにはどのようにしたらよいか」という処方箋を学ぶ、学び合うことが大切です。

私どもは幸いに「こうすればたのしい授業ができる」ということを幾つか発見してまいりました。

その知識を広めたいと、雑誌を作り、こういうゼミナールを聞いております。

ところで「こうすればたのしい授業ができる」という方法は、そう簡単に見つかるものではありません。

がんばれば見つかるというものでもありません。いろいろな人が、いろいろなチャンスに子ども達が感動する場面を見て、「あぁ、こんなところに子どもたちは感動するのか、興味をもつのか」ということを発見する。それが「たのしい授業」になっていくのです。

ある意味では、とんでもない先生がとんでもないことをやって発見することがあります。
その時に「私は遅れているから」と卑下してはダメです。〈遅れた人間である〉と自覚している人間が一番新しく創造的なことがあるのです。

もちろん、進んでいる方ですごく優秀な人もいます。

そういう方々がお互いに知恵を交流しあうことです。
ものをあまりよく知らない人、大学教育までずっと落ちこぼれた輝しい伝統を持っている人たちは、いろいろな本を読んで「ヘエー、こんなことがあるのか」と感動できます。そういう人たちは、子どもたちの気持ちがとてもよくわかります。「子どもたちと同じような気分になれる」という特権を持っている人たちです。

たのしい教育研究所では、自分の笑顔、子ども達の笑顔、保護者のみなさんの笑顔を育てる実力をもった教師を育てる活動にも大きく力を注いでいます。

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ピンポン球リレー たのしい教育メールマガジンから

少し長い前書き
前章「たのしい教育の日々」で紹介しました〈さくら祭り〉は、盛りあがりすぎて準備していたいくつかはできず仕舞いでした。が、それもたのしさの証です。
2001年に沖縄で仮説実験授業研究会の全国大会を開催しようと準備をしている時のこと、研究会会長の板倉先生が
「スケジュールを立てて、その通りすすめなきゃいけないなんて、お役所の
官僚の仕事みたいなもの、たのしい発想から最も遠い」
と指摘されたことがありました。
進行役が「〈盛り上がっていますが予定は10分ですから、この辺で終わってください〉なんてとんでもないことだ」というわけです。逆につまらない講演を一時間聞かなくてはならない、なんていうのも参ってしまいます。そういうのは早目に終わってもらうか、途中で外に出るか、そういう選択肢がなくては苦しくてなりません。
さて〈さくら祭り〉でA先生が準備してくれたゲームができずじまいでした。場所を移して二次会でという時間はありましたが、その頃はみんなかなり食べて呑んで、ゲームどころではありません。
A先生が準備してくれたゲームの道具をみるとピンポン球や皿が入っていました。割り箸はたくさんあるし…「もしかして、このゲームをやろうと思ったのかな」と思いついていたゲームを今回紹介したいと思います。
簡単ですがとても盛り上がります。

この画像を見ていただくとイメージできると思います。

 グループ一列で、ピンポン球を割り箸で受け渡して次の人へ次の人へと渡していく競争です。

けっこう落っことして、しまうので逆転につぐ逆転が起こります。

 一列5ー6人なら、長くても5分くらいでできますから、雰囲気をもりあげる時、眠い時に5分くらい使ってみるとよいと思います。
来る日曜日、3/5日には、ゲーム大好き人間のA先生が、三月の別れ、四月の出会いをもりあげるゲームを紹介してくれます。おたのしみに!

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毎日元気にたのしく、たのしい教育研究所です!

子ども達の賢い笑顔 -授業が終わると大好物が届きます②-

たのしい教育研究所が目指すのは「たのしさと賢さ」が結びついた笑顔です。授業や講座の後は、たくさんの評価・感想用紙が届きます。
そしてそれを一つ一つ読むのがとてもたのしいひと時です。そうやって集まった評価感想用紙は、もう何万枚にもなりました。
さて、前回の続きで、今回は高学年の子ども達の評価・感想をおとどけします。

5年生Cさん
 いっきゅう先生の授業では「石と紙でどっちが落ちるのが早いか」を調べました。
石と,紙をまとめたものは同時におちて、すごいと思いました。
はっぽうにゅうようくざいは、少し時間がたつと吹っ飛びました。
とてもすごいと思いました。
いっきゅう先生の授業は、とてもいいと思いました。

 

6年生 Dさん

 金曜日に、たのしさが未来をひらく わくわくキャリア教育という授業をしました。
いっきゅうさんの授業はわかりやすくて、とてもたのしくて、スクリーンに出ていた絵もおもしろくてわかりやすかったです。
実験では、すごく大きな音で、ふたがふっとんだので、おもしろかったです。
また来てほしいです。

いかがでしょうか。
前回の一年生二年生の評価・感想も、今回の高学年の評価・感想も、内容を的確にとらえてたのしんでいる様子がわかります。
表現は違っても、おとなの皆さんも似た様なことを書いてくれるのではないかと思っています。
いっきゅうの授業は年齢を問わない、そういう思いを強くしています。

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