横幕も予想を立てて実験する=講座「たのしく のびようよ夏!」

昨日県外出張から戻り、明日は沖縄市でキャリア教育授業です。
その後〈たのしい教育研究所と連携ができないだろうか〉ということで、ある団体の方が県外から話をしに来てくれるのをはじめとして、いろいろな会議等をこなしつつ、今週土曜日(8/6)は、わたしがとてもたのしみにしている講座「たのしくのびようよ 夏!」です。終わると教員採用試験の二次試験を受ける方たち向けの特訓コースと、夏も大忙しのたのしい教育研究所です。

さて今週土曜日の「たのしくのびようよう夏!」は、研究所のメインスタッフが、『自由研究』をメインテーマにして〈ものづくり〉〈ドライアイスの科学〉〈たのしい読み聞かせ〉など、全力で「たのしい教育」を伝える講座です。

そんな中、研究所の応援団の方がとても見事な横幕の字をかいてくれました。
書道の名人ですが、今回は墨ではなく絵の具で仕上げてくれています。
今回のデザインも、研究所の芸術部門担当 小禄さんのアイディアです。

たのしい横幕2

さわやかでとても気持ち良い文字です。
講座を担当するスタッフの笑顔も広がり、ますます元気になっています。

たのしい横幕

たのしい教育研究所には、
「まあ、今回はこんなものでいいよね」
というような発想法はありません。

今回はこの方がいいのではないかな?
今回はこういう方法で試してみたい!
という様に、それぞれの担当が真剣にアイディアを出し合って予想・実験してくれています。
ですから今回の様に横幕をみても毎回斬新なチャレンジです。
それがまたたのしいのです。

きっと、講座に参加してくれる方たちの多くの方たちも「いい横幕ですね」と感じてくれると思います。

わたしはドライアイスを取り上げて〈自然現象の原理〉をもとにして、たのしい実験をします。

講座はおかげさまで早々と定員に達し、現在はキャンセル待ちになっていると、受付スタッフから連絡が入りました。

参加できなかったみなさん、今回は〈自由研究〉がテーマでしたが、次回は「たのしくのびようよ 秋!」で〈図画工作〉をおもいきりたのしむ講座を開催します。ご期待ください。

いつも元気に挑戦
たのしい教育研究所です

デザート・ローズ=さばくのバラ

今回の出張で入手したものはたくさんあります。
まずその中で
「デザート・ローズ」= Desert Rose = 砂漠(さばく)のバラ
を紹介します。
バラのデザート」という食べものではなく、この場合のデザートは砂漠を意味するDesert です。

わたしは大の「石好き」で「石コレクター」です。「パワーストーン」とかいうものの力を一切信じていませんが、ストーンそのものは大好きです。

ずいぶん前に名護市の小さな小学校で勤めていた時に、今でも忘れない「久志(くし)くん」という元気で賢い男の子の担任をしていました。

その子のお父さんは土木の専門家で、以前、サハラ砂漠で建設の仕事をしていたという人物です。私が石好きだということを 久志くんが父親に伝え、そのお父さんからプレゼントしてもらったのが「デザート・ローズ」でした。

砂漠の砂が結晶化してバラの様な形になっているのです。

ところがその大切な石が、転勤作業の中で、失われてしまったのです・・・

わたしの荷物はとてもたくさんあって、学校を引っ越す時に、たくさんの子ども達や先生方が手伝ってくれます。
作業の時には大抵
「これは次の学校に持って行く」
「これはごみ捨て場に捨ててね」
「これは備品室に持って行ってね」
「これはもらってよいです」
という様に、幾つかのグループに分けて、何百もの箱にいろいろなものを詰め込んでおいておくのですけど、そういう作業をいろいろな学校で繰り返しているうちに、大切なデザート・ローズが迷子になってしまったのです。
全てわたしの責任・・・(・ω・

今回の出張で、偶然、デザート・ローズを見つけました。

久志くんのお父さんからもらったものと葉の部分の鋭さが弱いのと、大きさ的にずいぶん小さいのですけど、それでもまた手にすることができました。

これです。
デザート・ローズ全長5cm程度。

ご希望の方は、研究所でご覧ください。

どうして砂漠の砂で、こういうものができるのでしょう?

興味のある方はぜひ自分で調べてみてくださいね。

たのしいものがいっぱいの「たのしい教育研究所」です。

ウェルカム・スペース=たのしい教育研究所

県外出張から戻って夜、研究所に着くと、ウェルカム・スペースでひまわりと、シクラメンだろうか、迎えてくれました。

ホッとする場所です。

来週の講座「たのしく伸びようよ 夏!」もたくさんの申し込みが来て、現在キャンセル待ちの調整中とのことです。

わたしも「たのしいドライアイスの科学」の教材作りに取りかかっています。

ウェルカム・スペース

たのしい日々を元気にすごす
「たのしい教育研究所」です。

自由研究につながる科学のお話(中高生向け)「蝶からガンの薬をつくる」後半

「蝶からガンの薬をつくる」の後半です。
前回のお話を読んでいない方は、1つもどってお読みください。

 青虫からとった液を直接胃がんの細胞にかけてみると、どういうことが起こったか?

杉村さんの言葉をそのまま載せてみます。

驚いたことに、6時間くらいで核が縮んで細胞が死んでしまった。増殖していた胃がん細胞にアポトーシスが起きたんだ。

サナギから取り出した成分を人間のがん細胞に入れてみると、がん細胞が死んでしま
ったのです。

それにしても、幼虫の体から取り出した体液をそのままがん細胞にかけてみたというのですから、大胆な実験です。

そういう、あるいみ乱暴とも言える実験をしたところ、サナギの中での細胞を殺す作用は、人間のがん細胞を殺す効果もあった、ということがわかったわけです。

その後、精密な研究を積み重ねて、「ピエリシン」という薬の発見につながりました。

蝶からガン治療薬b

 

蝶からガン治療薬

杉村さんたちの研究は、まだまだ続いています。

杉村隆

杉村さん本人が書いた内容を読みたい人も多いと思いますのでサイトを載せておきます➡︎ こちら