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  • 授業プラン 羅針盤も円を描く製図器もどうしてどちらもコンパスか(2)/言葉から広がる世界 その2

    ※このページから目にした方は、前のページに戻ってお読みください。

    読者の方から
    「次が待ち遠しいです」
    という嬉しい便りが届いています。
    国語を教えているという方から「印刷して利用したい」という話もありました。
    「たのしい教育研究所は、子ども達がたのしく賢くなる活動なら応援します」と答えています。
    気に入った方は教材としてご利用ください。
    「自由研究」の題材としても十分成り立つと思います。

     小学生から馴染み深い製図器のコンパスも、山登りなどで使う方向を知るコンパスも、どうしてどちらも「コンパス」なのか、というお話の続きです。

    「予想を立てることこそが真理に至る唯一の道」
    です。
    ここでも皆さんの考えを聞いてから話を始めたいと思います。

    問題 方角を知るコンパス、円を描くコンパス、どちらもコンパスですが、それはなぜだと思いますか?

    予想 ア.特に理由はなく偶然の一致
    イ.〜〜という理由で

    images Unknown2

    おはなし「コンパス」

    こういう時には「辞書」がまさに、方向を示すものとしてのコンパスの役割もしてくれます。

     調べてみましょう。

    「その1」に書きましたが、発明は、製図器のコンパスがずっと古く、言葉としてもそれが源です。

    「プログレッシブ英和中辞典」にはこうあります。
        compass
    [古フランス語←俗ラテン語compāssāre (com-共に+passus歩くこと=同じ歩み→コンパス)]
        com・pass・a・ble

    共に歩くこと⇒同じ歩み⇒コンパス と説明してくれています。
    ラテン語からフランス語に入っていったのですね。

    インターネット上のWeblioという辞書にはこうあります。
    中世ラテン語「(歩幅で)測る」の意 (COM‐+ラテン語 passus 「歩み,歩幅」)

    「歩幅で測る」という意味を持つ言葉が「コンパス」なのだという話は、プログレッシブ英和中辞典も同じです。

     製図器のコンパスは、ディバイダー(分割器)と呼ばれることもある、というはなしを「その1」に書きましたが、長さを同じ長さで区切っていく事、同じ長さ(半径)で線を引く製図器としての意味としてコンパスと名付けられたのですね。

     子どもの頃、鬼ごっことか、ケンパ遊びをする時に、よく地面に円を描くことがありました。
    index 円を描くのは簡単です。片足を固定して、回りながらもう一方の足で線を引くのです。
    きっと古代ギリシャの人達もそうやって円を描いたことでしょう。人間が進化していく中でもっと古くから、そういう方法を発見していたに違いありません。

     人間の両脚をコンパスと呼ぶことがありますが、なんとなく、脚が製図器のコンパスに似ているから、そういうニックネームで呼ばれるようにもなった、と考えてしまいますが、人間の脚のイメージが実は先にあって、製図器のコンパスの名前に入っていったと私は思っています。

    では方角を示すコンパスにはなしをすすめましょう。
    方角を示すコンパスは、その製図器としてのコンパスからイメージされて出来ました。
    よく見てください。
    方角を同じ長さで区切ってくれているのが「羅針盤/コンパス」なのです。
    スクリーンショット 2015-08-17 9.14.00 方角を区切るものとしてのコンパスです。

     もちろんコンパスは中国で発明されたという事ですから、元々は漢字です。「方位磁針」「羅針盤」などがそれです。
     それがヨーロッパに渡って、「円」を方位で区切るものとして「コンパス」という名前をあてたのでしょう。

     興味を持っていただけた方は自分でもいろいろ調べてみてください。

     

    「コンパス」という一つの言葉から、いろいろな世界が広がります。
    それはまるで推理小説を読むかのような、そしてそれ以上のワクワク感があります。推理小説は例えばその事件の中での世界です。しかし「言葉」は人間や社会、ものの見方・考え方など、とても大きな世界が待っています。

    みなさんもぜひ、自分の気になる言葉について、予想を立てて調べてみませんか。

    たとえばこの間、先生方への授業の中で
    「いただく」とか「いただきます」という言葉はどういう意味か?
    というはなしをしました。

    多くの先生は「〈生き物の命をもらう、いただく〉という意味で使われる言葉です」と答えていました。
    道徳や食育の授業でも、「食べ物の大切さ」を教えるという意味で、そのようなはなしをする先生もいるようです。

    私の予想は違います。
    その話を広げた人物が、以前「子ども相談室」で納得いかない説明で子どもをごまかしてしまった人物なので、そう思うということもありますが、漢字を見ても、そうではないと思っています。

    自分では調べていませんが、「言葉から広がる世界」に興味をもっていただける方がいたら、調べて教えてください。機会がればこのサイトでも紹介させていただきます。

    以上

    2015/08/18 授業プラン 羅針盤も円を描く製図器もどうしてどちらもコンパスか(2)/言葉から広がる世界 その2 はコメントを受け付けていません。 自由研究 ネタ

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