スイミーで有名なレオ・レオニの描いた「あいうえおの き」という絵本があります。あまり知られていない作品だと思います。
文字たちが、力を合わせて言葉をつづり、文章を作っていくお話です。
とても可愛らしい絵本で、ラストの言葉に大切な想いが込められています。
「ちきゅうにへいわを すべてのひとびとに やさしさを せんそうはもうまっぴら」
この場面は、平和学習の時、掲示板いっぱいに葉っぱを貼って文字を書いて利用させてもらいました。
沖縄は、今年戦後76年になります。6月23日は慰霊の日で、その前後に各学校でも平和について考える取り組みが行われます。
慰霊の日だからというだけでなく、平和については、日頃から考えていくのは大事なことだと思っています。
最近、研究所にきた仲間が平和学習の話をしていましたので、司書時代に作成した掲示物を紹介しました。
その中に本からの資料がありますので紹介したいと思います。
『ぼくたちはなぜ学校へ行くのか』 石井光太 文 (ポプラ社) 1650円
この本の中に次のような言葉があります。
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戦争はいけないというだけでは
戦争はとまらない
差別はいけないと言うだけでは
差別はとまらない
しっかりと自分の考えをつくりあげ
それを人にわかってもらえるような
ことばにして伝えなけれはぜならない
『ぼくたちはなぜ学校へいくのか』より
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この言葉も学校の掲示物として利用させてもらいました。
日本は、小学校〜中学校まで義務教育として教育をうける権利をしっかり持っています。
ところが、この本の中に出てくる世界の子どもたちの中には、学校に行けず働かされたり、戦争に巻き込まれたり、様々な境遇の子どもたちがたくさんでてきます。
「勉強がしたい」と言ったために、銃で撃たれたマララさんのニュースから世界が動いた話もあります。誰かのいいなりにならない、だまされないためにも教育の大切さを改めて感じます。
悲惨で目を覆いたくなるような戦争、それが起こらないように、一人一人が賢くなっていくことはとても大切なことですね。
むつかしい問題を解結するのは容易ではありませんが、本の中にもあるように、いろいろな場面で、自分の言葉で考え、自分の言葉で気持ちを伝えていけるようにしたいものです。
おすすめの一冊です。
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