たのしい教育メールマガジン最新号の表紙です。
今回、最も反響が大きかったのは「たのしい授業の発想・思想・哲学」の章に掲載した
板倉聖宣「科学の本の読み方」
です。
中身は、板倉聖宣が子ども達に語りかける様にまとめた読書の方法です。
もう50年も前に書かれたものですけど色あせない文章です。
少し紹介します。
まず自分にあった本をえらぶこと
まず、やさしくて、おもしろい本をさがしましょう。
10ページか20ページも読んでおもしろくなかったら、その本を読むのはやめましょう。
〈科学の本はむずかしいのもがまんして読まなければいけない)というのはまちがいです。
あなたが中学一年生で、中学生向きとかいである本がむずかしかったら、小学校六年生向きの本でも、三年生向きの本でもいいからやさしくておもしろい本をさがして読みましょう。
はずかしがらなくたっていいのです。ふつうの本はたいてい、むずかしすぎるのですから。むずかしい本をむりして読むようにすると知らないうちに、科学がきらいになりますから注意したいのです。
やさしくておもしろい本をたくさん読むと、知らないうちにうんとむずかしい本でもおもしろくなってきます。
本の中には、やさしくても、おもしろくない本がたくさんあります。
今はむずかしくて読めないが、あとになればおもしろくなる本があります。むずかしくてつまらない本もあります。やさしくておもしろい本というのは、たいへん少ないものです。
ですから、10さつの本を買ってもらっても、そのうちーさつしかやさしくておもしろい本がないかもしれません。はじめの方はやさしくておもしろいが、うしろの方はむずかしくてつまらない本というのもあります。
本がむだになってもしかたがありません。必むずかしく てもおもしろそうな本は、しまっておいて1-2年後に出して読むようにすればよいのです。たとえば、私も編集したことがある科学者の名著を集めた『少年少女科学名著全集』の本はみんなたいへんおもしろいのですが、むずかしいものもはいっています。やさしいものもあります。
あなたにとって、むずかしかったら、しまっておきましょう。そして、おもしろい本をさがして読みましょう。
やさしくておもしろい本をさがすのはたいへんですが、それだけに、そういう本がみつかったときはとてもうれしいものです。そういう本がみつかったら、みんなに教えてあげましょう。
「科学の本がきらいだ」という人は、たいていそういうやさしくておもしろい本にめぐりあったことのない人たちなのです。
つづく
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