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自由研究 ネコさん達の行動の進化について

「自由研究こそ本物の研究」という言葉はたのしい教育研究所が提唱している言葉らしく、いろいろな方達から、おもしろい、すばらしい、という感想も届きます。今回はわたしが好きなネコさんたちの行動を見ていて考えていることを書いてみようと思います。

 12月の先生達が忙しく走り回る時期だという「師走」に入った途端に、11月の疾風怒濤の忙しさがおさまり、落ち着きを取り戻しつつある今日この頃、少しですけど散歩したり公園で本を読む時間をとることができる様になりました。
 そんなある日、ごくたまにしか行かない公園で、ねこさんが近くにやってきました。
わたしは犬くん達も好きですけど、ネコさん達も大好きです。

 ベンチに座って本を読んでいる、わたしの目の前に来たのは、体の大きなネコさんです。近くで尻尾を振っているのですけど、あいにく食べもも飲み物も持っていなくて、ごめんなさいね、と言いながらまた本を読んでいました。

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 とても上手に水を飲み始めたのです。

 わずか1秒の動画ですけど、ごらんください。

 

 これはなかなか面白いと思い、その方としばらくおしゃべりしました。
 その方は毎日この公園に散歩に来るので、このネコさんとは顔見知りとのこと。
 このネコさんは、赤ん坊の頃からこの公園に住んでいるのだそうです。
 まるまるしていますから、食べ物には不自由していませんね。
 その方は、飲みたそうな様子を見て、じゃぐちを開いてあげる様になったそうです。

 こうやって水道の水を飲む様になったのは、人間たちの行動を観察してのことでしょう。おそらく人間が飲んだあと、ほんの少しだけ残った新鮮な水をペロペロとなめていたのではないかな。そのうちに、ある人物が蛇口を少し開いてくれて、たっぷり飲む様になり、この方の様に、毎日公園にくる人たちが習慣的に開けて飲ませてくれる様になってきたのでしょう。

 ネコさん達の知能は高くて、ジャンプしてドアノブに手をかけてドアを開けたりすることもできるほどです。水たまりの水ではなく、より衛生的な水を欲することは十分に考えられます。
 きっと自らも、水道の蛇口を開けることにも挑戦したことでしょう。
 しかし、残念ながら丸みのある金属に相応の力をかけて水を出すことは難しいのでしょう。

 こうやって、どんどん人間たちから学んでいくうちに、行動がどんどん進化していくことでしょう。その内にエアコンのリモコンのスイッチくらいON・OFFできる様になるかもしれません。行動の進化は、親から子へ、あるいは仲間から仲間へ伝えられて、社会的なものになっていくでしょう。動物行動学もきっとたのしい分野の一つだと思います。

 動物行動学をエソロジーともいいます。学生時代にコンラート・ローレンツの動物行動学にとても興味をもち、のめりこむ様にして読んだことがあります。
 ローレンツは動物行動学でノーベル賞を受賞(刷り込み理論)していているのですけど、その頃、行動の科学でノーベル賞が受賞できると考えていた人たちはいなかった様で、科学者たちの中では驚きをもってそのニュースを受け止めた人たちが多かったと聞いています。
 「攻撃」「人イヌにあう」「ソロモンの指輪」などオススメの本もたくさんあります。興味のあるかたはぜひ手にしてみませんか。
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今日もたのしく元気なたのしい教育研究所です。

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