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ネコと原子論、猫と原子論-〈液体の性質〉研究 

 ネコと原子論というタイトルから、科学に興味のある方は〈シュレディンガーの猫〉をイメージするかもしれません。しかし別な話、シュレディンガーのネコについてはいずれまた。

  去年のこと、友人と語らっている時に「いっきゅう先生もネコを飼っているでしょ、〈猫は液体だ〉という話を知ってますか?」という話が出て、その説明を聞いて大笑いしたことがありました。
 フランスの科学者がジョークで言ったことらしくて、理科の授業の〈三態変化〉で使える話です。

 ちなみに、うちのネコは〈ニケ〉。
 正しくは〈ニケランジェロ〉といいます。
 「ダビデとゴリアテ」などで世界的に有名な〈ミケランジェロ〉が飼っていたネコの子孫です、というワケではありません・・・

 親バカですが、とても可愛いネコで、私が夜中帰る時でも車の音が聞こえたら窓に来て待っています。

 

  ところで、なんでネコが液体なのか・・・

  まず〈液体〉の説明から。

 液体の性質について、いくつかの辞書を見てみましょう。

goo辞書
液体
物質が示す状態の一。
一定の体積をもつが、流動性があり、どのような形の器にも入るもの

→気体 →固体

マナペディア
液体

一定の体積があるが、元の形を保つことが出来ず、さまざまな容器の形に変化するもののことです。

デジタル大辞泉
えき‐たい【液体】

物質が示す状態の一。一定の体積をもつが、流動性があり、どのような形の器にも入るもの。→気体 →固体
 
 
 表現は少しずつ違いますが、液体の性質として「さまざまな容器の形に変化するもの」「どのような形の器にも入るもの」をあげています。
 
 それを〈液体〉の性質だとすると・・・
 
 

 
うちのニケをはじめとするネコ属はさまざまな容器の形に変化します

たとえば・・・

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
なんでこんな無理して入るんでしょうね
 
 
 
 
 
 
 
 
ということで「ネコは液体だ」! ?
 
 
 もちろんネコさんたちは液体ではありません。
 個体です。
 
 液体を「いろいろな形の器にも入るもの」というだけで見分けてはいけないのですね。
 
                      ※
 
 科学が最も基本とするのは〈原子〉を元に見ることです。
 
 原子の目で見ると、個体・液体・気体のイメージはこうです。
 
 
〈個体〉とは原子同士が規則正しく並んで結びつき振動している状態
〈液体〉とはそれぞれの原子分子が接しながら位置を変えていく状態
〈気体〉とは原子分子がバラバラに離れて自由に飛び回っている状態
です。
 
 液体は、原子分子がある程度自由に位置を変えられるので、例えば容器に入れると、その容器の形状に合わせてしまうのです。
 
 ネコさんたちをきっかけにして、個体・液体・気体について整理してみることができると思います。
 それにしてもネコ属は飼っていてとてもたのしいですよ。
 見ていて笑えますし、家からネズミもいなくなります。