幸いなことに身体が丈夫にできているのと、中学時代から続けてきた武道のお陰で厳しい負荷に耐える力がついているのとで、無理な仕事が続いていても元気に過ごしています。
教師をしていた三十年くらいの間、自分の体調で休んだ事は一日もありませんでした。
そういう私でも病院に行くことはあります。
幾分充血した目をみた校医さんが「結膜炎だから直ぐ帰るように」というので、そのまま眼科に行くと、何の異常もなく、診断書を書いてもらって、また学校に帰ったということもありました。武道の修行で骨にヒビが入って病院に行ったこともありました。
ところが世の中は広くて、
「死ぬ覚悟はいつでもできているので、ボクは成人してから35年間、一度も病院や医者にかかっていない」
と語っている人物がいます。
小説「すべてがFになる」(講談社文庫) の作者、森博嗣です。
小説家を目指している私は、かつてその作品を読んで挫折しかけました。
彼が大学で勤務しつつ、突然書いて発表した小説が「すべてはFになる」だと知ったからです。
作品の完成度の高さに、まいってしまいます。
その森博嗣の
「思考」を育てる100の講義(大和書房)
の195ページに出てくるのが、上にある「死ぬ覚悟は」という文章です。
「思考」を育てる100の講義 (だいわ文庫)
読書の秋です。
興味のある方は、ここに紹介した彼の本を手にしてみませんか。
たのしい読書は
賢さの基本
「たのしい教育研究所」です