某日、N小学校で授業をしてきました。
授業のはじめに
「このN小学校からノーベル賞を出したい、と本気で思っています。みなさん真剣に聞いてくださいね」
と語りました。
子どもたちはとても熱心に授業をたのしんでくれました。
そして、全員の評価(たのしさ度・理解度)もとても高い数値となりました。
それを裏付けるように、原子に関する具体的な質問がたくさん寄せられました。
その一つがRくん(中学年)の
「いっきゅう先生、原子より小さな物質もありますか?」
と真剣な問いでした。
キミはどう思う?
と問い返すと
「あると思います」と答えてくれました。
公式サイトに図を入れて書くから見てね、と伝えてお別れしたのですけど、その時のRくんの質問について、書いてみたいと思います。
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原子のことを「アトム」といいます。
大きさについては、前に書いた記事 https://tanokyo.com/archives/9008 を読んでください。
話はそれますが、以前「アトム・ボーイ」という回転ずし屋さんがありました。そのまま訳すと「原子少年」という、まるで寿司とは似つかわしくない名前になってしまいます。
アトムとは「これ以上、分割できないもの」という意味で名づけられました。
そのことを、「溶けたものの重さ」に目をつけて科学的に予想したのはエピクロスでした。
今から3000年くらい前のことです。 その後の研究で、たしかにエピクロスたちの考えは正しいことがわかりました。
酸素や窒素といった、これ以上分割できないと思える物質が発見されたからです。
そこで現代の科学者は、酸素や窒素など、約100種類の物質を「アトム」「原子」と名付けました。
この宇宙にあるすべての物質は、これらの原子が結びついてできているのです。
ですから、あなたもわたしも、体育館も、風も、雲も、花も木も、すべて原子が組み合わさって出てきているのです。
ところが、話はそこでは終わりません。
続きをおたのしみに。
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