楽しい折り染め 受講生から送られて来た作品から/折り染めの濃さの研究

 たのしい教育研究所の〈折り染めワークショップ〉を受講した先生から作品が送られて来ました。子どもたちを迎える教室を飾って、さやしく爽やかな雰囲気の教室になっています。

 

 少しだけ大きくしてみましょう。

 こういう淡い色合いは心をほのぼのとしてくれます。

 研究所では濃い目の作品を作ることもあります。濃い色あいの作品が必要なこともあるからです。

 

 

 しかしほとんどは淡い系の作品です。

 

 濃い淡い系のどちらがよいということはありません。
 油絵が好きな人とパステルの淡い色調が好きだという人の違いだと思います。

 折り染めの作品をweb上で探すと圧倒的に濃い目の作品が多い事に気づくと思います。
 その中で研究所の様な淡いパステル系のものが目立つのでしょう、サイトで検索すると研究所で作った作品がいくつも出ています。

 折り染めの魅力でたくさんの人たちの笑顔を増やしていきたいと思っています。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !

スライム時計の研究 アワの大小と上っていく速度の研究

 研究所に学びに来ている先生たちに〈スライム時計〉を見せたらみんな喜んでくれました。スライムがゆったりと下に落ちていくのを眺めているだけで癒しになります。
 喜んでもらった後に出したのが「大きなアワと小さなアワの上る速度は違いがあるか?」という問題です。
 スライム時計というのはこれです。

 スライムは下に落ちていき、下にある空気は上へのぼっていきます。

 その空気のアワ(気泡)はほぼ一定の大きさですけど、時々大きいものと小さいものとができることがあります。

 アワの大きさによって、のぼっていく速度は差があるのでしょうか?

 私たちは普通、水の中に湧き上がるアワを目にしますから、スピードが速くて、大きいものと小さなもののどちらが早いのか見分けることは難しいものがあります。
 ところがスライムの中のアワの動きはゆっくりなので確かめることができます。

 みなさんはどう思いますか?

 スライム時計などで、気泡・アワがのぼっていくシーンをみている人はこれまでたくさんいるはずなのですけど、ハッキリと予想して眺めるのではなく、なんとなく眺めているので、スライム時計を持っている人も間違ったりします。
 いったん私の作ったスライム時計のアワの動きを目の前で見ている先生たちも、予想がハッキリ別れました。

  予想 ア.大きなアワが早く上がっていく
     イ.小さなアワが早く上がっていく
     ウ.ほとんど同じ

   どうしてそう予想しましたか?

 

 ボーリングの玉とパチンコ玉を落とすと、あまり差がなく落ちていきます。するとアワの大きさも関係ないのかもしれません・・・

 いや、小さいと周りにあまりじゃまされずに動くことができるかもしれません・・・

 逆に大きいと、のぼっていく力を受けるのかもしれません・・・

 ぜひ予想を立ててみてください。

 では、実験結果をご覧ください。

 

 どうでしょうか。

 先に上がった小さなアワを後ろから来た大きなアワに押し上げられていく様子も写っています。

 予想は当たっても、外れても賢くなります。

 どうしてこんなに違いがあるのか、それを考えて見ると、さらにたのしめると思います。

 スライム時計は四月3週目(16日~20日)の5日間、沖縄市の五ヶ所の公民館で子どもたちと作る予定です。ボランティア参加で、一緒にたのしむことが可能です。
 沖縄市以外の皆さんはあらかじめ連絡をください、調整できると思います。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる〈簡単な方法〉があります。ここのクリックでブログ評価に一票入ります!

ビッグ折り染め大ヒット 折り染めテーブルクロス、折り染めパーテーションなど たのしさが広がっています

 最近開発した教材〈ビッグ折り染め〉が大好評です。たのしい折り染めワークショップで紹介したところ、「さっそく学校で利用しています」というお便りが届きました。

 たたみサイズのビッグな折り染めで、ダイナミックにたのしむことができます。


 テーブルクロスにしたり、パーテーションにしたりといろいろ利用できそうです。

 本などを掲示するコーナーに利用している先生もいます。

 

 近々〈ビッグ折り染め〉のワークショップを開催しようと考えています。興味のある方は、今後のサイトに注目していてください。

 たのしい笑顔と賢さを広げる〈たのしい教育研究所〉です。皆さんの応援をお待ちしています。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる〈簡単な方法〉があります。ここのクリックでブログ評価に一票入ります!

デマ宣伝を見破るには 板倉聖宣が高校生に向けて書いた文章から

だまされない人間になる、デマ情報に惑わされない人間になる、それは人間がよりよく生きることであり、社会全体が成熟していくことでもあります。テレビや新聞から情報を入手する習慣のない私でも、現在起こっている問題は気になります。以前書いた〈森友問題の本当の問題と解決方法/政治の見方・考え方入門/重層三権分立というアイディア〉が好評です。

 今回はたのしい教育の応援団の方に綴っている〈たのしい教育メールマガジン〉に書き始めている〈デマ宣伝を見破るには〉という文章を少し紹介しましょう。

 メルマガは〈たのしい教育研究所の今日この頃〉〈たのしい教育実践編:クラスや家庭でたのしめる教材〉〈映画の章:Let’s Enjoy movies.〉〈たのしい教育の発想法〉の四部構成になっています。
 ラストの発想法は特に反響の大きな章の一つです。

 1964年に板倉聖宣が〈高校生〉向けの雑誌(三省堂)に執筆していた「きみ自身の科学」という文章の一部が手元にあります。
 その中に〈デマ宣伝を見破る〉をテーマに書いた文章があります。

 その中の一部を書き抜いてみます。

 これまで私は、自然科学の例ばかりをあげてきましたが、もっともおそろしいデマ宣伝の領域は、社会に関するものです。

 自然がいくらデマ宣伝のような外観をもって私たちを惑わすとしても、自然に悪意があるわけではありません。ローマ教会が、太陽が地球のまわりをまわっているように見える事実を〈宣伝する〉ようになってはじめて恐るべきものになるのです。

 

 私たちにとって、手品や奇術は面白い見世物です。

 ところが、これが心霊術師というような人々の手に渡り、まことしやかに宣伝されたら、どういうことになるでしょうか・・・

「いまの科学ではまだ分らないことがたくさんあるから、心霊現象などという不可思議なこともあるかも知れない」

などという一部の科学者の懐疑論をつけそえて。

 

 そんなときにも、私たちは多くの場合、そのトリックを見つけることは難しいことでしょう。

 

 それは、たいていの人々にとって手品や奇術のトリックの種や仕掛けが見つからないのと同じようなものです。

 私たちは決して、空の弁当箱から卵がざくざく出てくるのが真実だとは思わないのですが、それと同じようなことがまことしやかに宣伝されたら、それも本当かも知れない、と思わなければならないのでしょうか。

 どう考えたらよいのでしょう。

 

 第二次大戦中、政府はじめ新聞がこぞってひどいデマ宣伝をしたことは、その戦争を経験した人々にとってはなまなましい教訓となっています。

 あらゆる新聞がこぞってデマ宣伝をやりました。

 そんなとき、私たちはいかにしてそれがデマ宣伝であることを見抜くことができるでしょうか。

 

 これはみなさんに是非考えていただきたい問題です。

 

 板倉聖宣が問いかけた様に、政府はじめ、あらゆる新聞(マスメディア)がこぞってひどいデマ宣伝(間違った情報)を流したら、私たちはどの様にしてそのデマ、間違った情報を見破ることができるのでしょう?

 これは全ての人たちが頭に置いていた方がよい重要なテーマです。

 子ども達の笑顔を育てるということはつまり、大人である私たち自身も笑顔であるということです。大人の私たちが苦悩を浮かべて暮らし、子ども達が笑顔になっていくということは考えられませんし、そういうことは継続できるものではありません。
 全ての人たちの笑顔、大人も子どもも含めてたくさんの人たちの笑顔、それがたのしい教育研究所のテーマです。

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