いやいや勉強していくのではなく、たのしいから勉強して新しい社会を創る

 2003年2月の仮説実験授業入門講座の講演で板倉聖宣がこう語っています。〈新しい社会を創るために勉強する〉という文脈の中の言葉です。

この写真は沖縄でわたしが写したもので、講演当日のものではありません

 これまでいろいろな国々が「学校教育が普及すれば国力が強くなる」というようなことで競争して、わざわざ日本でも文部省を作って、その文部省の旗振りでやってきました。
 ところが実際には庶民が使える知識としては、イヤイヤながら勉強してきた様な、今までの教育ではほとんど役立たないということが分かってきたのです。
 これからはイヤイヤではなくて、本当に勉強したいから勉強するのだということになってくる。

 

 この〈本当に勉強したいから勉強する〉というのが「たのしい教育」です。

 たのしいから学ぶような教育が普通に行われる様になってきたら、子ども達の多彩な才能が、どれたけ開花していくかわかりません。

 たのしい教育は、おもしろ可笑しくすすめよう、という教育ではありません。
 またこの授業をしたい、もっと授業をうけたと思ってくれる様な教育です。

 それらの教育は「たのしくしたい」という願いだけではどうにもなりません。確かな教材とのセットである必要があります。

 確かな教材とのセットである〈たのしい教育〉そのものは難しいものではありません。
 しかし、自分を教えた先生の授業スタイルのまま授業している先生や、周りの先生たちがやっているから自分もやるという人には難しいかもしれません。

 ゆっくりではあっても着実に広げていきたいと考えています。

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楽しい福祉&教育=人間関係より優先されるもの/2020合格WSで/最新メルマガから

 最新のメルマガに〈人間関係より優先されるものがあるのだろうか?〉と書いた文章の反響がさっそくいくつも届いています。

合格WS気合いこもる
 RIDE(ライド)で学んで合格していく先生たちは、塾などで学んでいく方たちと実践力だけでなく、ものの見方・考え方もすぐれたものがあります。
 問題の解き方を学ぶだけではなく子ども達に向かうときの構えについても学びます。
 この日「〈子ども達との関係〉よりも優先して教えなければいけないことって何があるの?」
と問いかけてみました。
 教師の仕事は「これをやらなくてはいけない」「あれもやらなくてはいけない」の連続ですから、そういうことをしっかり基本に据えて置かないと、数値目標を追いかける機械的な動きをしてしまうことにもなります。

 という様な話をしていると、ついつい熱がこもっていきます。


 WSの多くの卒業生たちが「合格は嬉しいけれど、きゆな先生の話を毎週聞けなくなることは寂しいです」と言ってくれるのは、こういう話なのでしょう、きっと。

 

 この続きは〈発想法〉の章に書きたいと思います。

 

ということで最終章の〈たのしい教育の発想法〉にこういう続けました。

 始まりの部分を少し紹介しましょう。

たのしい教育の発想法
子ども達との関係より優先させること
いっきゅう2019-11-11

 

 初めの章〈たのしい教育の今日この頃〉に書いた流れです。
 改めて問わせてください。
 教育という営みの中で〈人間関係より優先して教えなくてはいけないこと〉ってどういうものがあるのでしょう。
 そもそも、そういうものがあるのでしょうか。
 立ち止まって考えてみていただけませんか。

 子ども達との人間関係をさしおいても〈かけ算九九〉は教えなくてはいけないのでしょうか。
〈食事の時にしっかり感謝の言葉を伝えること〉は教えなくてはいけないのでしょうか。
〈漢字の書き順〉はその子と関係が悪くなってもいいから、ケンカしてでも教えなくてはいけないのでしょうか・・・

私にはそうは思えません。

 ところが日々のあまりの忙しさの中で、関係よりも教える題材を優先してしまう、たとえば子どものプライドを傷つけていることも忘れて「Cくん、まだ覚えてないの?」と言ったりすることがあります。
 子どものプライドを傷つけたという反省は私の中にもあります。
 そもそも、そういう失敗を認識できない教師が魅力的な授業ができる様になるとは思えません。

 私がカウンセラーをしているからということで言っているのではありません。

 教育というものは人間を人間たらしめる、人間の明るい未来を切り開くものです。教育に力を注がないところに明るい未来は来ないでしょう。
 そういう人間的な営みであるはずの教育の中に非人間的なものが入り込んでしまう怖さがある。それは全ての教師、そして親が知っておく必要のあることです。

 

 それは例えば、この街の美しさを味わってもらうために山頂まで登ろうと計画したのに「とにかく登れ、足を休めるな」となっている様なものです。
 それでも登った子ども達の何人かは「街が美しい」と言ってくれるかもしれません。
 しかし「もうこんな思いをしてまで登りたくない」とか「街が美しいなんて感じるゆとりはない」という子ども達がたくさんでるでしょう。
 いったい何のための山登りなのか・・・

 

そう前置きしておいて、初めの問いの私の答え
「人間関係を差し置いても優先して教えなくてはいけないものがあるか?」

 私は「ある」と思います。

ここまでにしておきましょう

 

 たのしい教育研究所(RIDE)で学び、本務の教師となる先生たちは、単なる問題を解く技法だけでなく、たのしい教育の思想・発想法を身につけてもらいたいと思っています。
 そうでなくては、教育はいつまでもかわらないでしょう。

 

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折り染め・折染めのたのしさはデザインの美しさに感動するところからはじまる

 RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )で学んでいる先生たちから嬉しいメールがいくつも届きます。今回はA先生から届いた〈折染め〉をたのしんでいる様子をお届けします。

 A先生は元気で明るく、子ども感性にとても近いステキな先生です。

 たのしい教育研究所で学んだいろいろな教材を子どもたちとたのしんでくれています。

 皿回しも大好きで、今では自分より子ども達がずっと上手になったということです、すばらしい。

 これがA先生から送られてきた写真、とても涼やかでステキな色合いだと思うのですけど、みなさんはどう感じますか?

 
 あえてすき間を残したり埋めたりすることもたのしんでくれている様子がわかります。

 染めた作品を、きっとドキドキしながら開いているんだろうな、と思える様な写真も入っていました。
 子ども達と一緒に少なくとも何万枚という折り染めをたのしんできた私でも、今でも染めたものを開く時、この子と同じ様に手元の作品を凝視しながら開いています。

 今度の自由研究の講座では、折り染めをたっぷりたのしめる時間も確保しました。折り染めはいろいろやってきたという方たちにも満足してもらえる内容を提供できると思います。
 写真を提供してくれたA先生もサポートしてくれることになっています。
 快感としての学習、それはたのしい学習で、結果的に学力を高めていくことになります。学校でも家庭でも、こういうたのしいことをやるのにためらうことはないでしょう。

 期日は8月3日(土)、近々そのリーフも掲載する予定で最終調整に入っています。掲載前からぜひ親子で受講したいという声が上がっています。興味のある方はこのサイトをチェックしていてくださいね。

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人気教材〈たの作〉追加作成しました。ご希望の方はお申し込みください

 RIDE(ライド)の人気教材に「たの作」という、たのしい作文指導のプランがあります。
 子どもたちが書きたくなる様なタイトルをカードしてあって、家庭学習などの日記指導に利用したり、国語の時間に作文のタイトルに困っている子ども達に使ってもらったりと、たのしさと賢さが広がるプランです。カードは全部で44枚、シャッフルして選ぶのも、教師が「今回はこれがいいな」という様に選ぶのもOKです。
 利用する方たちは沖縄だけでなく、いくつかの県に広がっています。
 校内研修として利用している学校もあります。

 

 カードを作成するとすぐに売り切れてしまうので、すぐに対応することは難しいのが現状ですけど、今回は10セット作成しました。

 1セット頒価2000円、RIDE(ライド)の会員:メルマガ会員は1800円です、その旨おしらせください。

⇨https://ikkyuu21.stores.jp/

 カードの中を少し紹介しましょう。

 帰りの会などで「今日書く日記のテーマを思いつかない人は、このタイトルで書いてもいいですよ」と話して、黒板にこのカードをはり付けます。

 翌日、子どもたちが書いてきたものを読むのがたのしいことたのしいこと。
 給食時間などを利用して読んであげると、クラスの子どもたちも盛り上がります。私は大抵、匿名で読み上げていました。

 こういう哲学的なテーマも子どもたちは大好きです。
 高学年だけでなく、中学年の子どもたちなら十分かけるテーマです。書くことになれてきたら低学年の子どもたちでもいけるとおもいます。

 希望の方は、RIDE(ライド)までお問い合わせください。

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