予想→実験で周りのものほとんどがワンダー〈結晶編①〉/センス・オブ・ワンダー

 たの研(たのしい教育研究所/RIDE)の活動エネルギーはとても高く、たくさんの教育実験、教材実験、支援実験etc.が同時並行して行われているので、まるで沸騰しているかのようにめまぐるしく動きます。

 その中で最近、ミエ先生が「これが出て来ました」と見せてくれました、このゴツゴツした四角いかたまりが、何だか分かるでしょうか?

 塩の結晶です。

 大きめの結晶は濃い塩水の中に上から糸を垂らしてを作るのが普通ですけど、毛羽立った毛糸を浸しておけば、勝手にそこに結晶ができるのではないかと予想した実験です。
 二週間くらい前だったと思います。

 予想通りいろいろな場所にたくさんできていますね。

 交ざり物(不純物)が少ない状態でつくれば透明でキラキラした結晶をつくることができます。

 では問題、私たちが食べている家庭用の食塩は、どういう形でしょうか?
 その中の少数が特別な形をしていることがあるでしょうから〈多数」の食塩の形ということで考えてみましょう。

 予想してみてください。

  ア.ばらばらの形をしている
  イ.上でみた結晶の様にサイコロ型をしている
  ウ.角がとれた丸い形をしている
  エ.その他

 どうしてそう思いましたか?

 この記事は出先で書いているので、観察の結果は次回ごらんいただきます。
 答えがパッとわかるのもよいことがあります。でも「こうかな、ああかな」と予想を立てて、わくわくしながら待っていることで、驚きも大きくなることがあります。

 予想を立てたら、私たちの周りのものごとはほとんどセンスオブワンダーになります。

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教員採用試験の問題を解くのはまるでパズルを解くみたい〈2021年実施沖縄県小学校教員試験算数1〉

 私のいっきゅうoffoceでは〈たのしい教育〉に興味関心があるという方たちを支援するのが目的なので、時間があれば教員試験問題が解けませんという方の個別の相談にも対応しています。

 理数が苦手だという方から今年2021年実施の小学校教員試験〈算数〉の問題の質問が来ました。
 解答はすでに出されているということですけど、どの様に解いたらよいかわからないということです。それはそうです。答えは〈ウ〉とかいわれてもわからないのはわからないですからね。

 1問目はこういう問題でした、答えは③の三時間です、解けるでしょうか。

1.おさむさんの家の畑を全部耕すのに、父一人では6時間、兄一人では9時間かかる。始めに父が4時間耕し、残りを兄が耕すとする。
兄が残りを耕すのにかかる時間を次の中から一つ選べ。

 ①1時間

 ②2時間

 ③3時間

 ④4時間

 たのしい教育研究所(RIDE)は新しい教育実験が始まって、とても忙しくなったのですけど、合間にメモしながら解いていく時間くらいはすぐにみつかります。

 こんな解き方ノートをつくってみました。
 自分で畑の面積を〈18m2 〉と想定して解いていくパターンです。
 

 もう一つは、具体例で想定しない一般的な解き方です。
 畑の面積をAm2とします。

 ノートは、カラーで重要な部分を目立たせたり、少しメモを足して〈解き方ノート〉として渡そうと思います。実はこのノートがとても人気です。

 一般的な解き方の方が応用力がつくのですけど、苦手な人たちはまず具体的な数字を想定して解いていくことをおすすめします。
 頭の中でイメージしやすいからです。
 そのうちに一般的な解法にも慣れていきます。

 ところで、こういう問題を解いている時間は私にとってパズルをたのしんでいる様な遊びに似ています、「いいのかなぁ~、こういうことしてて」と後ろめたい気持ちすらして来ます。

 たのしい教育研究所(RIDE)の取り組みあらかじめ答えなど準備されてなくて、自分たちで予想を立てて確かめていくしかないものばかります。
 それだけエキサイティングでたのしいのですけどね。

 とりあえず算数は一通り解いたので次は理科です。

 でもそのたのしみはまたいくつか仕事をすませてからにとっておきましょう。

 たのしい教育は、こういうたのしさを伝えるよりずっと感動的な授業を狙っています。算数や理科に感動する子どもたちがたくさん育っていったら、試験問題などは私の様なパズル感覚で解くことができる人も増えていくでしょう。

 次年度合格したい、という受験生がいたら、力になれることはたくさんあると思います。お問い合わせください。

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コロナに負けないたのしい教育

コロナの影響で自粛が続いている日々です。
室内でもできることや工夫しながら過ごしていることでしょう。
いっきゅう先生のメルマガにこういう言葉があります。

  子どもの一年は大人の何年分にも相当する勢いがあります、言葉のあやで言っているのではありません。
 身体の変化の勢い、はじめてのものごとに溢れ、たくさんのことを学んでいく勢い、対人的な関わり方を身につけていく勢いetc.
 単位時間あたりにして、間違いなく大人の何倍もの勢いがあるでしょう。つまり子どもの一年は私たち大人の一年よりずっと長いということです。
 その大切な子どもの時期に〈できるだけ家からでないように〉という日々が積み重なって二年続く・・・私たちの時間感覚で少なくとも4~5年分に相当すると思います。
 コロナ対策で来週まで夏休みを延長して9月から登校となりましたけど、学校がはじまっても「外に出ないように!」という指導が行われることもあります。また感染症が広がって〈コロナ休校〉となる可能性もあります。つまり残念なことですけど、こういう状況がまだ続いていくことが予想されるわけです。

 本質的な解決は新しい感染症に対して科学的に立ち向かうことができる賢く元気な人々がたくさん出てくることです。
 そういう人たちを育てる活動に取り組みつつ、今目の前にいる子ども達に「がまんして外に出ないように」というだけでなく、子ども達のために〈知恵と勇気といくらかの資金〉を注いで新たな取組みができないだろうか・・・

メルマガ第468号2021-08-25

 

 たのしい教育研究所の授業をたのしみにしている親子向けに、個別にたのしい教育をとどける活動をはじめています。
 風通しの良い屋外で一回2~3名、10分ほどで終了します。
 RIDEは体調管理に加えて〈換気・消毒・二重マスク〉を感染症対策の基本にしていますから、屋外のたのしい教育は自宅で過ごすよりずっと安全な状態です。

「夏休みなのにいろいろなところに行けず、子どもが退屈しているので、ぜひお願いします」という要望もあり、実験的にスタートしています。
まず〈ホタッテくん〉をとりあげました。
早速家で作ってたのしんだ写真や、子ども達や保護者の方からの評価・感想がが届いています。

 

・「お父さん帰ったらびっくりさせようと、転がす練習しています」
・おじいちゃんに作って見せて「すごいでしょ」って満足な様子でした
・「自由研究で使いたいと思います」
・「ホタってくんうごくのがおもしろかったです。またぜひきてください」


・自粛でもこんな風に、子どもたちがワクワク楽しめることがあると嬉しいです。コロナの中でも子どもたちのために楽しい企画や活動をしてくださり感謝です。ありがとうございました」
などなど、嬉しい感想がいっぱいです。
ホタってくんを作り、遊びながらその動きの不思議さを調べてみたいという感想もありました。

 それにしてもたのしい教育研究所(RIDE)の日々は子ども達に負けないくらい新陳代謝の大きな日々です。普通の大人の一年の何倍もの一年を過ごしている気がします。

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センス・オブ・ワンダー〈アオムシ〉

 〈センス・オブ・ワンダー〉という言葉を何度も紹介してきたのですけど、言葉そのものが素晴らしいセンスだと思います。
 何気なく見過ごしていく私たちの周りの世界に〈驚ける感覚〉、たのしく豊かに生きて行く時の指針になるでしょう。

 赤ん坊の頃、見るもの聞くものが新しい世界、ワンダー(驚き)の世界です。生まれたての赤ちゃんは、呼吸する事自体が衝撃的な世界で、大泣きしてしまうほどです。
 歳を重ねるうちに、その驚きが次第に減っていきます。
 大人になるとほとんどが見た世界、聞いた世界、予想していた世界で、ワンダーがなくなってしまいます。

 センス・オブ・ワンダーは、ほっておくと失われていくのです。

 しかし強く意識していくことで子どもの様なセンスを持ち続けることができます。

 ぜひ自然の中に出て、いろいろな驚きを探してみてください。 

 これは先日、散歩している時にみつけたスズメガの幼虫です。

 スズメガというのはこういう昆虫です。

 その幼虫はどういう姿、形をしていると思いますか?

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 これがスズメガの幼虫です。

 わたしの人差し指よりずっと大きなアオムシでした。
 猫の子は子猫で、キリンの子はキリンの子ども、姿形は似ています。成長してスズメガになると言われても、いったいこのアオムシの身体のどこに成虫の羽根や触覚や足が隠されているのでしょう・・・
 驚くべき変化です。

 その驚くべき変化をうむために〈さなぎ〉という過程を経ていきます。

 生き物の驚くべき世界を、みなさんも感じてみませんか。

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