ある会議が終わって、雑談中での話。「今朝のTVで、私の星座が最も運勢が悪いっていうんですよ。〈車に気をつけてください〉と言っていたので、今日はあまり外に出たくなかったのですよ」といる方がいました。本気で信じているのかわかりませんが、少なくとも、何も信じていない人がTVなどで自分の運勢を見て記憶しておくこともないでしょう。
板倉聖宣(日本科学史学会会長・仮説実験授業研究会代表)から聞いた話ですが、〈天文〉の分野一つとってみてもノーベル賞を何十も束にして受賞するくらいの発見をしたガリレオ・ガリレイは、なにしろ〈占星術〉が大嫌いな人間だったそうです。天体の動きに人間の運命が左右されているわけはない、というのです。
しかし世の中を見渡すと、占星術的なものはたくさんみつかります。
〈4は不吉だ〉と信じている人もいますが、それも〈星座の運勢〉を信じることと似ています。
身近な友人たちは知っていることですけど、私は毎朝まず出かける前に、財布の中に残った硬貨を出して、新たに〈444円〉数えて入れる様にしています。わたしにとって〈4〉は〈幸せのし:4〉のイメージですから、それは朝の気持ち良い習慣の一つです。小銭入れのない財布を持っていた時は、ズボンのポケットに444円いれていたくらい、その習慣は徹底して続いています。
その習慣は機能的な面でも助かります。
お店で言われた額が小銭で間に合うか、お札を出すことになるか、小銭入れを見なくてもかすぐにわかります。
買った額が〈4〉のつく額だと、〈同じ幸せを共有している〉という感じで、お店の人にお金を渡す時、勝手に心地よい気持ちになっています。
もちろん〈4のつく数字をたくさん身につけているから〉といって交通事故に遭ったこともありませんし、崖から落ちたこともありません。
〈4はあぶない〉と気にしている人は〈気にしないでよい心配〉をしているわけですから、動きも重く、ある意味神経質になっていて、まわりの状況を冷静に判断することがおろそかになる分、危険なことも多いのでしょう。また、ちょっとしたことも不幸に感じてしまうということもあるだと思います。
結局、そういうことは人間の勝手な思い込みの世界なのです。ですから「しあせだなぁ」と思える材料を探し出す感覚を身につけたほうがよいのです。
4が不幸を生むのでは無いことは、444円の実験してみる分かります。特別何かが起こることはありません。もしも何か、例えば〈なくし物〉をしたとかいうことがあったら、思い起こしてみるとよいのです。〈444円を持っていない時にもなくし物があった〉ということを。
〈幸せだなぁ〉というイメージを〈4〉に重ねることによって、人によって時間はかかると思いますが、〈これはいい〉という場面に出会うことも増えてくるでしょう。それは、〈4〉という数字が生み出したのではなく、周りに起こるいろいろな事から、あなた自身が〈これはいい!〉と思えることを積極的に探し出すようになったということです。
〈幸せに生きる〉というのは〈迷信を克服していく〉ことでもあります。
迷信を克服していくことは、明るく元気な生き方をすることにも確実につながるのです。みなさも真似してみませんか。こちらの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-いいねクリック=人気ブログ!-