新しい場所での出前児童館も大好評スタート/文化施設を利用して〈たのしい教育〉①

 たのしい教育研究所が月に5日間、地域に出かけて子どもたちに授業している〈出前児童館 )は、おかげさまで大人気です。今年度も新しい場所でやって欲しいという要望で、沖縄市美里、古謝、山里、明道、文化センター芸能館(中の町)の5ヶ所をまわっていくことになります。

 4月15日(月曜日)は美里での授業です。
 なんと国指定の有形文化財施設を利用させていただくことになりました。
 木造瓦屋根の建物で戦争前に建てられたものが消失し、それを今から60年ほどまえに再建したものです。

 昔の風情豊かな施設に、どんどん親子が集まって来て来ます。

 たのしい教育研究所(RIDE)のメンバーはみんな教師経験があり、子どもたちが大好きな人物ばかりです。
 そのメンバーが知恵を合わせてメニューを決めていきます。

 これはたのしい絵本の読み語りをしているところです。
 こども達の口から笑い声が響いています。

 

 これはふくらむスライムを作ってたのしんでいるところです。

    スライムを知っている子はたくさんいますけど「ふくらむスライム」は初めての子どもたちばかりです。
 とてももりあがりました。

 続きは次回おとどけします。

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ヨシタケシンスケ 最近作「思わず考えちゃう」新潮社

 友人がヨシタケシンスケ 最新作「思わず考えちゃう」を持ってきてくれました。RIDE(ライド)を立ち上げてから、かつて活字中毒だった私に、読書する時間はほぼ無くなったのですけど、こればかりは一気に読みました。

 ヨシタケさんの作品は、心の内側にためていたものを、少しだけ表現した時の面白さでできています。「あるかしら書店」「なつみは何にでもなれる」など一連の流れで構成されているものも基本的に一コママンガの構造でできています。
 「見えるとか見えないとか」があるではないか、という方がいるかもしれませんけど、それは伊藤亜紗さんのお話を構成したものです。
 つまりヨシタケさんは〈起承転結〉や〈序破急〉などといったストーリー展開で作品を紡いでいくタイプの作家ではないのです。

 ちなみに私いっきゅうのライフステージである〈科学教育〉でいえば、科学をショー的一発芸的に扱う人たちは〈一コマ漫画〉的なタイプです。わたしは一つの映画の様に〈ストーリー構成〉をとても大切にして科学の素晴らしさを体感してもらうタイプです。どちらにもよいところはあります。

 科学教育の中では構成のしっかりしたストーリーでたのしませてくれる人はとても少ないので、いろいろな人たちが目をつけはじめたのだと思います。
 絵本系のステージは〈一連のストーリー展開〉でみせる人たちが多く、ヨシタケさんの様な一枚の絵でたのしませてくれる人は少数です。

 そういうスタイルから予想して、ヨシタケさんは講演会などが苦手だろうと思っていたのですけど、この本のはじめに、予想していた通りのことが描かれていました。

  雑誌などのインタヴューでは、おもしろいことをいろいろ語ってくれているので、ヨシタケさんのおもしろさを引き出してくれる人がいれば、ずいぶん違ったものになるのだと思います。

 実は読んでいて驚きました。
 絵だけ、あるはそこにボソッと添えられたつぶやきだけで味わう方が、わたしにはずっとたのしめるんです。

 たとえばこの絵、わたしは見ているだけでいろいろな想像をしてしまいます。
・この子、まだ歩けないのに強引に引っ張られているのかなぁ・・・
・それとも立つのもままならない状態を、さらに強引なことしているのかなぁ・・・
・歯医者に行くっていうので抵抗してるのかなぁ・・・
・公園とかで歩く練習をしている時なのに大人二人がついつい会話に夢中になっちゃってグイグイ歩いているのかなぁ。いるよね、そういうたのしいお気軽な大人

 どうイメージしてもほほがゆるんでくるたのしい絵です。

 ところが、ヨシタケさんがその絵を書いた時のことを解説してあって、それを読むと笑えなかった  ̄ェ ̄ ;
 

 わたしにとってのヨシタケさんの魅力は一コマ漫画的な魅力です。この本の中には、今まで私が見たことのない絵がたくさん出ています。そのたのしさを探すだけでも手にする価値は十分にありました。

 また、この本でヨシタケさんの新しい魅力を発見する人もいるでしょう。定価1000円は決して高いとは思えません。
 興味ある方はぜひご購入ください。
 小学校高学年ならクラスに置いておくのもよいと思います。

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春のアウトドアノマドワークはクローバーに囲まれて

 四月中旬今日この頃、那覇市でミーティングがあり、少し時間のゆとりがあって遠回りして海沿いの道を走らせていると、河と海とがつながるあたりに、クローバーが広がる公園をみつけました。

 ミーティングが終わってから来た道を戻って、その公園に寄って一仕事することにしました。
 わたしの場合アウトドアワーク・アウトドアノマドは、おおよそイスとバッグの二つがあればOKです。

 アウトドアワークをしたことの無い人にはイメージしずらいかもしれませんけど、「アウトドアでも仕事ができる」というより「アウトドアの方が仕事がはかどる」ということもあるのです。以前書いたので、興味のある方は記事をさかのぼってみてくださいね。

 バッグとイスを持って公園を少し歩きシロツメクサのじゅうたんの方に荷物をおろしました。イスをひろげてしばらくは風と花とをあじわいます。

 

 シロツメクサの間からタンポポの花も顔を出しています。

 よくみると〈ムラサキカタバミ〉も花を見せてくれています。

 実に気持ちがよい。
 気持ちがよいから仕事がはかどる、ということも十分あります。それだけでなく、閉ざされていない空間だから広がるイメージというものもあるのです。

 気持ちがよい中で、小一時間ほど、講座の構想を立てたり論文ドクターの仕事で、届いた文章に手をいれていました。
 いつかつくりたいと思っていた授業プラン「人とサル」についても手がけ始めることができました。DNAの本質についてイメージしてもらえるプランになると思います、ご期待ください。

 とても気持ちのよい春の季節、みなさんも外に出てノマドワークしてみませんか。

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予想が実物教授・実物教育の効果を高める②/ペスタロッチ・コメニウスを超えて

前回からの続きです。
さて「たまご」の話!

ニワトリの卵はみんな見たことさわったことがあると思います。
大抵の人は料理するために割ったこともあるでしょう。

ところでこれはダチョウの卵、本物です。

 もちろん、中身はありません。
 中を丁寧に取り出し、先生たちに卵焼きをふるまってあとの殻です。

 さてダチョウの卵って、カラはどれくらい厚さなのでしょう? 

 にわとりの卵の殻と同じくらいの厚さ、硬さなのでしょうか。
 もっと薄いのでしょうか、もっと厚いのでしょうか。
  それはどの程度の違いなのでしょう。

 それぞれ一人ひとりに〈これくらいの硬さかな〉とイメージしてもらってから一人ずつさわってもらいました。
 つまり実物教授、実物教育です。

 

 先生たちの口から
「いっきゅう先生、これ落としてみていいですか? 割れない気がします」
という声がでたくらい、硬いんですよ。

 殻の厚さは2~3mmはあると思います。

 「ダチョウの卵の殻は厚く、人が乗っても割れません」と書いてあるサイトもありました。この一個しかないので、乗っても割れないかどうか実験することはできませんけど、厚く硬いことは間違いありません。

 どの先生も子どものような表情で見て触って、その厚さを確かめていました。

 実物教育、実物を見せて味わう教授法にも「予想」は必需だと考えています。

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