「進化と多様性」-たのしい教育プログラムから

 もう2年くらい前になると思います。わたしの授業を受けてくれた子から科学に関しての質問が届きました。「最後にみせてくれたゴリラの様な姿から人間になったのですか?」ということを信じられない気持ちを含めての内容です。

 今存在している類人猿から人間になったのではなく、類人猿達の祖先と人間の祖先が共通であるというお話を丁寧に書き、お礼の返事が届いたことを記憶しています。

 その時の話をきっかけにつくり出した「進化と多様性」という〈たのしい教育プログラム〉があります。
 少し紹介しましょう。

 類人猿、たとえばチンパンジーと人間がとても近い種で、共通の祖先を持っているということに私たち人類が気づいたのは、わずか150年くらい前のことです。チャールズ・ダーウィンによって仮説として提唱されて、神を信じている人たちを中心にして多くの反発が巻き起こりましたが、その後、DNA(遺伝子)などの研究によって、それが真理であることが裏付けられました。

 ふつうの感覚で見ていくと、チンパンジーと人間が同じ祖先をもった同じ仲間だというのは、なかなか信じられないことかもしれません。


 しかし科学は人間の感覚や考えていることが事実と大きく違っていたことを数々発見してきました。

 チンパンジーにも私たちにも手があって指は5本あります。

 これが私たち人間の手です。

 ところで、チンパンジーにも爪があるのでしょうか?
 どう思いますか?

予想

ア.人間と似た爪がある

イ.人間に似てはいないが爪の様なものがしっかりついている

ウ.爪の様なものがわずかにある

エ.爪はない

オ.その他

 

どうしてそう思いましたか?

 

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予想してからね

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 これがチンパンジーの手です。

 住んでいるところ、年齢などによって手のひらの色が濃くなって黒っぽい手もあるのですけど、形をみると、人の手にとても似ていることがわかると思います。

 この写真はスマホをさわっているチンパンジーの写真です。
 まるでCG(コンピュータ・グラフィック)で人間のゆびを合成したのではないかとおもうくらい似ていると思うのですけど、どうでしょうか。

 

 

 これはチンパンジーの赤ちゃんの手のひらです。

 進化とか多様性ということを、具体的にイメージできない人がいるかもしれません。
 しかしこうやってある視点をもって眺めていくと、発見できることがたくさんあります。

 そうやっていろいろな事をたのしく学んでくれる人たちが増えていくことで、未来のたのしい平和な世界が成り立ちます。
 ますますたのしい教育研究所の活動に力がこもる日々です。

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ブルームの評価論を超えた たのしい教育研究所(RIDE)の評価論

 たのしい教育研究所(RIDE)には教員採用試験に突破したいとスーパーバイズを依頼する人、ワークショップを希望する人たちがやってきます。
 研究所の関係者からの推薦があって学びに来る先生たちなのでこの夏の試験で合格してもらえる様、本気で鍛えています。

 私いっきゅうは、たのしい教育のプロフェッショナルですけど、合格特訓についてもプロです。

 「これは狙われる」「これはあまり重要とは思えない」というフィルターをかけて指導することができることと、何をどう学んでいくか見える形で提示してあげることができます。
 原子論を元に生き生きとイメージすることは、たのしい教育の基本ですから、そういう学び方をしている先生たちのそれぞれの気持ちの中に、これまでと違った手応えが生まれていることが、伝わってきます。


 研究所の取り組みは全て受講者の〈評価・感想〉をもらうことになっています。合格ワークも同じです。

 最近、これまでにない評価・感想をもらいました。

 Aさんがカードを二枚出してくれたのです。
 個人情報は普通の企業、団体よりかなり保護されているので画像加工してありますが、楽しさ度、理解度とも5の評価で、思いがビッシリと書き込まれています。

 研究所で、問題の解き方を学ぶだけでなく、クラスの子ども達との関わり方などもワークショップで学びとっていることがひしひしと伝わってくる感動的な内容です。
 他の受講者の評価・感想も感動的な文章でした。

 この評価・感想は私の特訓の実験結果の一つです。
 7月まで待つことなく、こういう評価・感想に加えて、研究所オリジナルのテスト分析方などで、授業がうまくすすんでいるのか判断し、改善できる点を探し、工夫を加え、真剣勝負で内容を構成しています。

 教育方法論で歴史に残る業績を残したベンジャミン・ブルーム という人物がいます。
 形成的評価という概念を提唱し、世界の教育界に影響を与えました。
 しかしブルームも、たのしい教育研究所(RIDE)ほどの画期的評価論はイメージすることができていません。

 いつか、この取り組みが一息つくころ、予想論、実験論、課題論、モチベーション論を総合的に組み込んだ「たのしい教育の評価論」を提示できたらと思っているところです。

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たのしい教育研究所(RIDE)の教材大人気!

 研究所の講座で紹介した「パステルプラ板」でたのしんだ様子がまた届きました。 

 先生やおとうさんおかあさん、お世話になっている人たちにプレゼントしようということで、たくさん作ったとのことです。

 

 みんなとてもすてきな笑顔を見せてくれています。

 贈る相手の名前を記してパッケージされたものがたくさん写っていました。

 

 もらった人たちは、とても喜んでくれたそうです。

 それはそうでしょう、世界でたったひとつのプレゼントですから。

 こうやってたのしい教育研究所の教材がどんどんいろいろなところに広がっています。県外からも教材についてのいろいろな問い合わせが届きます。
 嬉しいことです。

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たのしい放課後居場所づくり/沖縄市出前児童館の様子

 これは新しい場所での4月の居場所プログラムの様子、前の記事の続きになっています。

 たのしい教育は沖縄の北で幕を開きました。
 沖縄で多数の方たち向けの講座で初めてスライムを広めたのは、たのしい教育研究所が生まれるずっと前、私が教師になりたての頃の〈名護仮説サークル〉です。リーダーは伊良波正志、わたしに仮説実験授業を教えてくれた恩人です。
 サークルといっても初めの頃は伊良波さんと私の二人だけ。新しいものを切り開くことは苦しいことだと思う人がいるかもしれません。しかし自分たちの意思で新しい扉を開くのは、たのしくてなりません。

 それから30年が経ち、スライムは普通に知られる様になりました。
 ところが今回の〈出前児童館〉でとりあげた「ふくらむスライム」という楽しみ方は新鮮です。
 子ども達の書いてくれた評価・感想にも、うれしい言葉がたくさん綴られていました。

 小さな子ども達も一生懸命つくっている様子がみえると思います。

 これはふくらむスライムの作り方を教えているK先生が、スライムをふくらませているところです。

 この記事がアップされる金曜日は、沖縄市中の町の文化センター(旧図書館)4F芸能館ホールで〈出前児童館〉を実施します。
 興味のある方はぜひご参加ください。

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