〈たのしい石の勉強〉石灰は白い! 石灰岩・石灰石は白い? 後編

 石灰というのは白をイメージしますね、運動場でも利用されています。


 前編でも書きましたが、ふつう〈石灰岩・石灰石〉という場合にも白をイメージします。※石灰岩は大きな石、石灰石は小さめの石をイメージさせる言葉です

 沖縄で、人が多く住んでいる場所には、そこらあたりで石灰石がゴロゴロと出てきます。

 大きな石灰岩を砕いて中の方を見ると、白い色がさらに目立ちます。

 では、アウトドアワークで目にしたあの石は石灰岩・石灰石といって良いのでしょうか。
 みなさんはどう思いますか?

予想( 石灰岩である ・ 石灰岩ではない )


 石は雨風で汚れることがありますから、色がついてしまうこともあるでしょう。
 しかしこの色はそういうものでついた色というには濃すぎると思うのですけど、どうでしょうか?

 しかも全体がこの色です。

「石灰岩ではないか」という予想を立てたら〈実験〉です。
 何が正しくて何が正しくないのかを見分けるのは〈予想・実験〉、私いっきゅうはそれを「予想チャレンジ」と呼ぶことがありますが、それしかありません。

 石灰岩かどうかを見分ける簡単な方法があります。

「酸をかけると激しく泡・アワを出すかどうか」です。
 酸はトイレ用洗剤くらいの強い酸が必要です。
 かけてどんどんアワが出てくるとしたら、それは石灰岩以外考えられないと思って結構です。

 ではやってみましょう。

 かけた途端に白いアワがでてきました。

 アワはどんどん湧き上がって下へ流れていきます。

 

 この石は石灰岩です。

 石灰岩なのにこんなに黒っぽいものがある、というのは意外ですけど、それはここだけにみられることではありません。

 サンゴや貝、有孔虫(石灰質の殻をもつ小さな生き物たち)たちが、圧力や熱などが加わって固まっていく時、周りのいろいろなものたちと結びついていろいろな色がつくことがあるのです。

 石灰岩・石灰石は白いことが多いけれど、黒っぽく見える石灰岩もあるのだということは覚えていてもよい知識でしょう。

 石に目をつけると、たのしさが広がることもあります。 書いているうちに、またでかけて行きたくなりました。

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石灰は白い! 石灰岩は白い? 前編

 アウトドアワークをしていると必然的に自然のいろいろなものに触れることになります。

 これは先日、教材づくりの買い物に出た時に歩いたダム湖、わたしがよく行く場所です。

 陽が落ちる頃ですけど、十分さんぽをたのしめます。

 さて気になったのは、この石の壁です。

 拾ってみると、黒い色をしています。

 さてこれは何という石なんでしょう?

 

 中につぶつぶ(結晶)が見当たりません。
 堆積岩の中の〈泥岩〉か〈石灰岩〉か〈チャート〉でしょう。

 この見当のつけ方は、たのしい教育研究所(RIDE)の応援団の一人 西村寿雄先生の著書「石はなにからできている? 岩崎書店」によるものです。この西村先生の分類はとても実用的です。特殊な石はいろいろありますけど、私たちが日常目にする石の分類をするときには、この本以上の本を私は知りません。

ちしきのぽけっと (23) 石はなにからできている? (ちしきのぽけっと23)

 堆積岩というのは〈れき・砂・ 泥・火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)・生物の遺がい〉などが堆積して固まってできた岩石のグループです。

 その中の〈泥岩〉は〈泥が固まってできた石〉、〈石灰岩〉は〈サンゴや貝その他が固まってできた石〉です。

 泥岩は色が黒いものが多いので、私が手にした石は泥岩である可能性があります。

 ところが泥岩は、大人の力なら割ることもできる弱い石です。こういう壁に利用するのは危険です。

 これは石灰岩ではないでしょうか?

 ところが石灰岩は、教科書などでは、こういう感じで白っぽいイ石として学びます。

 私が手にしている石とは違う感じがします、もう一度ご覧ください。

 少し長くなりました。

 続きは分けて書かせていただきます。
つづく

 

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授業でも使えるアニメ「はたらく細胞」/少々グロテスクなところに注意

 メルマガで紹介したところ、さっそく反響が届いているのが〈TVアニメ/はたらく細胞〉の話です。

 理科の授業で使ったところ、教科書を開く時の興味関心度が明らかに違っていたそうです。
 小学校の単位時間は普通45分です。
 はたらく細胞の初めの主題歌からエンディングの歌まで23分43秒。
 授業の約半分の時間をアニメ鑑賞にして後半を教科書でまとめるという方法は十分可能です。

 こういうシーンから「面白おかしい系」のアニメーションだと感じるかもしれませんが〈然にあらず〉です。

 

 身体の細胞達、たとえば赤血球、白血球、血小板などの働きを擬人化して丁寧に取り上げながら、血液の逆流を防ぐ〈弁〉の機能などもしっかり説明しています。

 

 難点は〈激しい流血シーン〉、これは白血球が、体内に侵入した〈細菌〉たちをやっつけているところです。

 

 まず観て「うちの子どもたちにOK」とか「ノーグッド/NG」を判断するとよいと思います。

 コミック雑誌で人気を博し、テレビアニメ化された作品で、現在はシーズン2まで出ています。
 動画配信の〈ネット・フリックス〉と〈プライムvideo〉のどちらでも視聴できることは確認しています。人気なので他の配信サービスでも視聴できると思います。

はたらく細胞
第1話 肺炎球菌

第2話 すり傷

第3話 インフルエンザ

第4話 食中毒

第5話 スギ花粉アレルギー

第6話 赤芽球と骨髄球

第7話 がん細胞

第8話 血液循環

第9話 胸腺細胞

第10話 黄色ブドウ球菌

 

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