力をつけるためにも、弱め言葉ではなく、自分の意見や予想の正しさがわかるハッキリ言葉で

 たまに〈自分の予想や意見は絶対正しい〉というスタンスの人がいますけど、大抵の人は、自分の予想や意見は間違っているかもしれないと考えているでしょう。また〈自分の意見は取るに足りないものですけど〉というスタンスの人も多い気がします、〈弱め言葉〉をたくさん耳にするからです。

 〈弱め言葉〉という言葉そのもをはじめに耳にした人も多いと思います、文章指導やプレゼントテーションの指導などをしている中から、私いっきゅうが名付けた言葉です。
 極端にいえば「~ではないかという気もするんですけど、もしかするとそうでもない感じもしていてですね、まぁ、そうであってもいいかなと・・・」という様に、自分の考えをぼやかしてしまう表現が〈弱め言葉〉です。

 街頭インタビューなど、弱め言葉にあふれている感じがします。
・という気がするんですけど
・まぁ、と考えたりもするんですけど
・やっぱり、~~でないと思ったりすんわけどすけど、他の意見もあるとは思います
・という様に考えたりする時もあったりしますね
・が大事ではないかな、という様にも考えたりするんですけども

 驚くことに、意見を求められた専門家も弱め言葉をよく使います。
 今これを綴っている時に流れている朝の番組でも〈新型コロナ騒動〉で意見を求められた医療関係者が
「まぁ、~を優先することも大事だという様にも考えられますね」
としっかり弱め言葉を使っていました。なんのために専門家として出演しているのか、と思ってしまいます。
 わからないなら「そこのところはわかりません」と言えばよい。専門家として考えているところがあれば「私は~と考えております」という様に言って欲しいものです。

 微妙な弱め言葉もたくさんあります。
 さっきTVから流れてきたプロ野球の監督へのインタビューで
「~とは思いますね」という言葉が聞こえてきました。
「と思います/と思いますね」がずっといいのに。

 私がトレーニングしながら観ることにしている山番組で、アルピニストが
・今回は、山に悪かったのかなと思いますね
と語っていました。
○今回は、山に対して悪かったと思います
と言うのが、心をそのまま伝えることになります。

 RIDEに学びに来る先生たちにも弱め言葉が標準設定(デフォルト)されている人がいます。私はそれが気になるものですから、プレゼンテーションや授業、面接などのワークショップの時にはハッキリと「弱め言葉を使わない練習をしましょう」と伝えています。自分の予想や意見なんですから、間違うこともあります。しかし、あらかじめ間違いに対応して弱めた言葉を使っていると、当然自分の間違いが薄められてしまうわけです。これは思考力を鍛える時に実にもったいない。
 弱めるのは自分を守るための技なのですけど、そういうことはもったいない。
 言い切ってしまって、間違いがハッキリする様にしてこそ力が高まるのです。もちろんそれが正しかった時にも力が高まります。弱め言葉ではなくハッキリ言葉で、それはいろいろな人たちに伝えていきたいことです。

 また例えば面接の時「あなたはこの時どうしますか?」と問われて「まぁ、~ではないかなぁ、と思うんですけれども・・・」という弱め言葉ではなく
「私は~という様に考えております」がずっとよい。
 それが常識的に考えてそれはないだろうという意見なら別ですけど、大抵はハッキリした意見でわかりやすく、専門家としての意見が確立している分、安心感もあります、好感度も高くなります。

 意識してみませんか。

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックをお待ちしています➡︎この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援の1票」が入ります☆いいね➡︎もっと深くたのしい教育を味わいたい方は〈有料メルマガ〉をどうぞ!

 

たのしい学級びらきを

 私がたまに録画して観ている〈ふるカフェ〉という番組で主人公のハルさんは
ふるカフェの価値はファーストコンタクトで決まると言っても過言ではない!」とつぶやきます。※ふるカフェ:古民家などを改装利用しているcaffe
 はじめての
出会いはそれほど決定的だというわけです。

 それは価値を置きすぎだとしても、これから始まる〈学級びらき〉はぜひたのしくありたいものです。
 私が教師をした頃、先輩たちから「はじめにシメておかないと、あとが大変だからね」と言われたことがあります。厳しい先生だというイメージが学級経営に大事で、そうでないと子ども達は崩れていくというのでしょう。


 それが間違いであることは、長い教師生活+カウンセラー経験からハッキリと否定したいと思います。

 子ども達も大人と同じです。
 みなさんも職場などで、付き合いにくい人だ、頭の固い人だ、こちらがどう感じているかより〈やるべきこと〉を優先する人だをと思った人と、心を通わせようとは思わないでしょう。

 この人たのしそう、たよりになりそう、人間的だという感じがあると、つい話かけてみたくなるはずです。

 学級経営の目標、学年としての目標、学校目標は、じっくり時間と工夫をかけて子ども達に身につけてもらいましょう、それがプロです。

 担任として子ども達とのファーストコンタクトの時、子ども達の笑顔がどれだけ生まれるのかに大きな力を注いでください。

 そうしている中で、子ども達のお互いの信頼も深まることでしょう。

 RIDEで育った先生たちもたくさんいます。
  どきどきしながらファーストコンタクトを待っていることでしょう。

 卒業生たちには「どきどきしている時間はもったいないから、ノートを開いて〈たのしいメニュー〉をリストアップしてね」と伝えています。 

 2020年度はコロナ騒動の中スタートします。
 教師が不安な様子で接するのではなく「インフルエンザウィルスもろともやっつけよう!」を合言葉に、感染症対策のスキルアップの時にしましょう。

 子ども達の笑顔と賢さがたくさん生まれる様に、たのしい教育研究所(RIDE)も活動に全力投球しています。
 RIDEははじめて出会う子ども達が笑顔でやる気になる様なメニューをいろいろ揃えています。前年度よりもっとたのしく学びたくなる教育を目指している方はスーパーバイズをご依頼ください。

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックをお待ちしています➡︎この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援の1票」が入ります☆いいね➡︎もっと深くたのしい教育を味わいたい方は〈有料メルマガ〉をどうぞ!

 

 

コロナ騒動とたのしい教育/たのしい教育は非常時にも役立つ

たのしい教育は面白おかしい教育ではありません。その内容の本質に触れ、そのことが腑に落ちる様に分かる、そしてもっと学びたくなる。そうやって学んでいくうちに、やめろよと言われてもやめられなくなる、それがたのしい教育です。

私が現役の教師をしている時〈3.11:東北大地震&原発事故〉が起こりました。
すぐにボランティアに飛んで行って感じたことがありました。
電気も水道も止まった時に、たのしい教育はどういう力を育ててあげられるのだろう。
右往左往ばかりせず、今自分ができることができる力を育ててあげられるだろうか。
直近の予想・予測を正しく立てる力を身につけてもらえるだろうか。正確に予測する力でなくても、大きく間違った予測をしない、そういう力を育ててあげられるだろうか。
 その時の思い、経験〈たのしい教育〉はそういう力を育てうるものではなくてはいけない、心からそう思いました。

 その想いを含んだたのしい教育は、根本から足腰の強さが違います。
 面白おかしいものを見せて〈何やらたのしい〉というショー的な授業とは思想・構造が違います。

 その足腰は講座などで体感してもらうとして、今回は、だいぶ前に書いた記事を紹介します。
「もし何か危機的なことが起こって、食べるものに困ったら野草を食べようじゃないか」ということで私が定番にしていた授業の一つです。
 仕方ないから食べよう、と考える人が多いと思うのですけど、さにあらず。
 美味しいんです。

 今はスーパーに行けば食べ物がありますね。
 いろいろな業界が〈ストックは十分〉と宣言していますから、それが消えることはないでしょう。
 でも野草が美味しく食べられることは学んでいた方がよいと思います。
 無くなってから学ぶゆとりはありません。
 今のうちに学んでおくに限ります。

 写真もたくさん使っていますから、わかりやすいと思いますし、何しろ簡単に味わえますから、子ども達と一緒にトライしませんか。おすすめします。

 それぞれクリックすればジャンプします。

春に野草を食べる① 二ガナ・センダングサ・たんぽぽ・オニタビラコ・オオタニワタリ 今回は〈サクラの若葉〉も試してみましょう

 

野草を食べる楽しみ②-調理は簡単

 

 

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックをお待ちしています➡︎この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援の1票」が入ります☆いいね➡︎もっと深くたのしい教育を味わいたい方は〈有料メルマガ〉をどうぞ!

 

 

新型コロナ 学校でできること

 メルマガに〈とにかく落ち着いて、できることを元気にやる〉という話を書いたところ、いろいろな方達からたよりが届いています。「気が滅入っていたが、また元気になってきた」「新学期をどうしようと思っていたけど、子ども達が笑顔になるものを増やそうと思います」「手作りキャラクターマスク送ってください」他
 メルマガの発想法の章に載せた台湾の事例がとても参考になる、という話をしていた方もいました。

 残念ながら行政全体としての積極的対応は遅く、自粛中心の動きくらいしか見えません。自分の頭でそれぞれが考えて動いていく必要があります。
 私が学校の管理者だとしたら、これを基準に取り組みます。手早く対応して、混乱を抑えている台湾が、学校の中ですすめている施策です。

なぜ台湾の新型コロナ対策は、こんなに早くてスムーズなのか 国民の82%が「政府の対応に満足」https://president.jp/articles/-/33648?page=2

1.毎朝登校時に学校の正門で検温
額検温で37.5度以上、耳内検温で38度以上あった場合は出席停止。症状によっては即時病院へ。発熱や症状の疑いのある生徒は、休んでも欠席扱いにはならない。

2.教職員は、発熱や呼吸困難など何らかの症状が校内で出た場合、すぐにマスクをし、帰宅まで個室待機

3.645万枚のマスクを、全教育機関に予備用として配布済み
(全国の教職員・生徒・学生に対し1人1枚に相当)
台湾ではすでに国民全員に平等にマスクを有料配給する仕組みができており、十分な量とは言えないが、マスクを持っていない生徒は原則としていない。

4.アルコール消毒液8.4万トンが、教育機関に配布済み
校門、教室、トイレなどあらゆる所に設置されている。

5.額にかざす非接触式体温計2.5万個を全学校・教育機関に配布済み

6.2月23日までに学校の完全消毒完了
休校中に教職員が総出で、教室内の机や椅子、廊下などの全面消毒を実施。

7.開校中は教室の窓を開け、換気を十分に行う

8.感染者に接触したと思われる場合は、14日間自宅待機とする

9.大型の学校行事や入れ替え授業(複数クラスの交流など)は中止

10.感染者が1人出た場合は学級閉鎖、2人出た場合は学校閉鎖。

11.学校に医師を派遣し、感染予防指導や見回りを行う。

保護者の中には医療関係者もいると思います。地域まで広げればほぼいるでしょう。
アルコールは入手困難ですけど、このサイトに書いた〈次亜塩素酸〉の消毒液は簡単に作ることができます。また実は100均やスーパーでもアルコールより効果的な消毒液が販売されています。まだものはたくさん並んでいますけど、ここに書くと噂が広がってまた入手困難ということになる可能性がありますから、あえて書かないことにします、しかし消毒は難しくないということは頭に置いていてください。

SARSの頃の資料ですけど、コロナウィルスに効果的な消毒方法がいくつか記されています⇨http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/desinfect04a.html

 校内美化より優先させ保護者と協力すれば消毒は1日でできるでしょう。
 マスクを大量にストックしている人たちもきっといると思います。校長から「もしも寄付してもらえるマスクがあれば子どもに持たせてほしい、学校では、マスクの無い子に大切にそれを配布させてもらいます」という趣旨の依頼文書を早めに送っておくといいと思います。

 私たちは新型コロナより死者を出し続けているインフルエンザでもパニックにならずに対処してきました。今回の騒動をきっかけに、インフルエンザも束にして強力な対策に取り組んでいきましょう。

 こういう時でも笑顔と元気が大事です!

毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックをお待ちしています➡︎この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援の1票」が入ります☆いいね➡︎もっと深くたのしい教育を味わいたい方は〈有料メルマガ〉をどうぞ!