コップの中にコップがピタリとハマってしまいました、実験してみましょう

 洗剤をつけて洗っている時のこと、大きめのコップの中に小さなコップがピタリとはまってしまいました。洗剤の液が2つのコップの底にはさまっています。ぬるぬるしているので抜けそうなのですけど、強く引っ張ってもなかなか抜けません。
 

 そこで、あることを思いつきました。

 外に出して温めればコップの底にある水があたためられて、蒸発が進んで中がふくらんでいき、パカッと離れてくれるのでは・・・

 どう思いますか?
 薄い雲を透かして太陽の光もある程度届いています。
 1時間くらいそのままにしておきましょう。

 

 

 実験してみました。

 もちろん私の予想は〈離れる〉です、皆さんはどう予想しましたか。
 そして、どうしてそう予想しましたか?

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予想してからね

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予想してからね

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 結果・・・
 1時間後の様子がこれです。何も起こりませんでした。

 

 そうです、予想が外れることはいっぱいあります。
 そしてそうやって、人間は賢くなるのです。

 蒸発して気体になった量は、大したことはなかったのでしょうか。
 もっと太陽が照っていたらコップは離れてくれたのでしょうか。
 それとも、そもそもこういう方法ではコップを分けることは無理だったのでしょうか。

 予想するという行為は問題意識と深く関わります。

 人間ですから、この問題意識も、そのまま記憶の奥に隠れたままになるかもしれません。しかしそういう問題意識をもっていれば、いつか解決することもあるでしょう。もちろん〈いつか〉を待たずに、自分ですぐに実験を繰り返すこともできます。
それが研究です。
 研究とは本来、自由に研究していくことです。

 今年は夏休みそのものがほとんどない様ですから、自由研究の課題は無いかもしれませんけど、今回のテーマを、読者の皆さんの自由に研究テーマにしていただいて結構です。

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たのしい絵本〈おすしのずかん〉大森裕子作 藤原昌高 監修

 今回は樹(たつき)先生の紹介するたのしい絵本「おすしのずかん」をお届けします。

 新型コロナの影響でお寿司屋さんから遠ざかっている人たちも多いと思います、わたしもそうです。
 この絵本を開くとお寿司が食べたくなってしまいますよ。

   
まず、ページを開くと、あかいおすしがずらっとみ見開きで飛び込んで来ます。

おいしそうです。

ぺんぎんが「ごちゅうもんはなににしますか」と聞いてきて、そのあとが笑えます。

「しょうしょうおまちください」
「いま、つってきますから」
と海に行くのです。
子どもたちからも「え〜 これからぁ~」と歓声が上がります。

次のページには、あかいさしみの、まぐろやサーモン、かじき、かつおなど、丸ごと海で泳いでいる魚たちがでてきます。

 しかも、そのさかなの説明もあるんです。
 〈かじき〉は「こうそくどうろをはしるくるまくらいはやくおよげる」とか、〈びんながまぐろ〉は「むなびれが、ひこうきみたいにながい」とか、〈まぐろ〉は「1ぴきで、10000こいじょうのおすしができるほどおおきい」など、読んでいてとてもおもしろいですよ。
 おすしのこととあわせて、魚のこともよくわかり、図鑑としてもとてもいいなと思います。

「そのほかのおすし」もあります。

 しろいおすし、ひかるおすし、のりでまいたおすしなどもあります。

 ぺんぎんたちがせっせとちょうりしているところや、ラストの、すしたべほうだいツアーの様子も、うらやましいくらいしあわせそうな様子です。

 以前は高い料理の代表の様な〈お寿司〉でしたけど、最近は大きなチェーン店の回転寿司もあって、手軽なものになりました。

 この〈おすしのえほん〉を読んでから、子どもとお寿司屋さんにいくのもよいですよ。
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「思想的老人たち」/師板倉聖宣の言葉から

 週一回のたのしい教育メールマガジンを綴っています。このサイトにもシェアしたい言葉がありました。〈思想的老人たち〉という言葉です。肉体的な老人ではありません、身体は若くても頭の中が老人になってしまっている人たちの話。

板倉聖宣、沖縄で開催された仮説実験授業研究会全国大会の時の写真 

 

 メルマガの内容からワンフレーズ抜き出してみます。

板倉聖宣

 私は、戦争そして敗戦の中で「実験精神」を体得して、それ以後はその精神で生きようとしてきました。

 ところが一同じような体験を経てきた人たちのあいだでも、私のように何でも実験的に考える人はほとんどいなかったようです。そこで、時代が変化して新しい実験結果が明らかになるにつれて、時代についていけない「思想的老人たち」がたくさん生み出されるようになったのでしょう。

1989年2月5日「ガリ本図書館設立2年記念研究会」での講演から

 いくら若くても、実験的精神でものごとを見ようとしない人たちがいます。残念ながら、学校は決まり決まりで進んでいくところであるといってもよいので、そういう思想的老人が生まれやすいのでしょう。

 では〈決まり〉はいつまでもそのままでしょうか?

 いいえ、若き改革者たちがそれを変えていきます。

 髪の長さも変わりました、学校に行かない子ども達が、既成の学校とは別な選択肢を切り開きました。
 どんな時でも長ズボンは禁止だったのに、体調が悪ければOKになり、今では短いズボンと長ズボンとの中間のズボンがいっぱいです。

 世の中は変わっていくのですし、そうやって変わっていくことが人間が豊かになっていくことともいえるでしょう。
 もちろん、悪巧みが得意な人たちが密かに悪く改革さをすすめることもありますから、私たち一人ひとりが賢くなっていく必要があります、それはまた別なところで書きましょう。

 目の前でいろいろな不具合が起こっていて、若き改革者(肉体年齢は関係ありません)たちがそれを改善しようとしている時、「とにかくこれが正しいに決まっている」という思想的老人の役を自分がしていないだろうか。

 それは一人一人が自分に問いかけていく必要がる大切なことだと思います。

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たのしい教育研究所の総会 たのしく開催

 NPOは毎年、活動年度終了後2ヶ月以内に総会を開催し3ヶ月以内に県に活動報告を提出することになっています。それは県の規約などではなく〈法律〉として決まっていて罰則も定められています。
 たのしい教育研究所-RIDEの活動は学校と同じく4月はじまりで3月に終わりますから、5月までに総会開催・6月内に県への報告の流れです。

 ところが今回のコロナの騒ぎは個人法人を問わずいろいろなところに影響を与え、たくさんのNPOが総会などを開催できないという状況を生みました。県に問い合わせると「こういう状況ですから9月までは猶予期間として長くみています」という返事です。

 たくさんの相談が寄せられているのでしょう、内閣府のサイトにもいろいろな相談・質問に対する内容がまとめられています。

 5月21日コロナ緊急事態宣言が解除になり、二日後に役員会を開催したところ「例年通り5月までに開催しよう、期日は5/30土曜日」となりました、開催まで10日を切っています。
 連絡担当さくら先生が確認したところ90%のメンバーが参加を快諾、その後の〈おたのしみ会〉も全員が参加するという嬉しい返事です。きっとみんな楽しみに待っていたのでしょう。

 ちなみにたのしい教育研究所(RIDE)はコロナで社会が混乱している中も活動を停止したことは1日もありません、リモートでのスーパーバイズなどが増え、逆に忙しくなったほどです。
 その足腰の強さが、素早い総会実施につながったことは間違いないでしょう。

 ということで5月30日、たのしい教育研究所の年次総会が開催され、みんな元気に顔をあわせました。

 このサイトを見てくださっているたくさんのみなさんのおかげで2020年度のRIDEも元気にたのしく活動を開始しています。

 みなさんの周りの方たちに「たのしい教育研究所という魅力的なNPOがあるよ。たのしい教材もあるし講座もあるし、リーモートスーパーバイズなども実施しているよ」と広報していただければ幸いです。

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