たのしさは深く賢く

 たのしい教育研究所の授業のはじまりに、わたしが語りかける言葉があります。
 それは

「みなさんに、何かめずらしいもの、おもしろいものを見せて、ではさようなら、という様な授業をするつもりはありません。
 本格的な科学、そして科学の最も大切なことを伝えます。
 みなさんの中から将来ノーベル賞を取る人が出てくるだろうと思っています。
 ノーベル賞なんて興味ないという人たちにとっても、とても大切なことを学ぶ1日になると思います」

という言葉です。

たのしい授業
 小学生から大人、おじいちゃん・おばあちゃん達、ほぼすべての授業で、それはかわりません。
 ですから私の授業では、真理を求める過程である「仮説(予想)➡︎実験(確かめ)」の重要性を味わってもらうことは不可欠です。

 参加した方達の表情や態度から、みごとに高まってきている様子が手に取る様に分かるのですが、授業後の評価・感想の多くに〈仮説・実験/予想・確かめ〉の重要さが表現されています。

 最近、小学生からもらった感想を二つ紹介します。

 楽しい授業 評価・感想

楽しい授業 感想たのしい教育を沖縄から全国、世界へ!
たのしい教育研究所の活動は着実に拡がっています。

人生そのものが自由研究! 「実験的人生論」序章 

 たのしい自由研究について、この夏もいろいろ書いてきました。たくさんの方達から感謝の言葉が届いています。夏休みも終わり、自由研究にひと段落、と思う方達も、このサイトで伝えている「自由研究こそ本物のの研究!」という言葉をぜひ覚えていていただけたらと思っています。

 自由研究は科学的なものだけではありません。  わたしはカウンセラーでもあり、いろいろな方達の悩みや課題と向き合うことも多いのですが、実は「人生そのものが自由研究!」でもあるのです。時間をかけて、そのことを伝えると、それだけでその方の重荷が軽くなっていくこともたくさん目にしてきました。

実験的人生論  同時に

「これをやりなさい、次はこれをこなしなさい」ということばかりをこなしていくことは本物の研究とは言えない。画期的な研究というのは、「その研究をやりたくてやりたくてたまらない」という人たちが、周りの人たちからの冷たい目や、時に大きな反対にあいながらも研究し続けてきた結果である。

ということも伝えてきたつもりです。そしてその例はこれまでの歴史をたどることでいくらでも見つかると思います。

 夏休みの自由研究は子どもの課題にしておくにはあまりにももったいないことです。

 ぜひ大人のみなさんも挑戦してみてほしいと思っています。

「きっかけが見つからない」という方のために四つほど題材を掲げてみましょう。ちなみにこれらわたしがとてもたのしく研究をすすめたものを例にしています。

1.安くて美味しくて健康的なパン屋さんを探す研究

2.きれいな夕焼けを写して収集する研究

3.ちまたで言われていることは本当か確かめる研究
  ⇨ 「4」は不運の数字かを確かめる
   ・交通事故は4日に多い?
   ・死亡事故は4時に多い? など

4.台所にあるタネを育てて発芽するか確かめる研究
  ⇨ サラにティッシュを折って置き水をたっぷり
    含ませてから、タネをのせる
    
・とうもろこし
    ・大豆
    ・ゴマ
    ・ハムスターのエサなど

  自由研究によって人は明るくたのしく賢くなっていきます。
 「人生そのものが自由研究」だとも言えるからです。

 今回は「実験的人生論」の序章として書かせていただきました。

 たのしい教育は単におもしろおかしいものを見せて喜ばせるものではありません。
 人生そのものを明るくたのしく豊かにするのが「たのしい教育」です。一緒に活動を広げてくれる方が一人でも増えてくれることをたのしみにしています。もしも賛同してくれる方がいたらぜひ、このサイトをいろいろな方達に紹介してくださいね。

いつも明るく仮説実験、たのしい教育研究所です。

 

空手界のカリスマ 仲里周五郎先生 琉球空手の伝統を頑なに守った見事な九十七年の生涯を生ききりました

 私の空手の師である仲里周五郎先生(小林流小林舘協会/沖縄県無形文化財保持者)が2016年8月26日(金) 九十七年の生涯を閉じました。 空手一筋で生き抜いた偉大な人物です。

 師範クラスが集まった月一度の実技指導では、前に立ち、自ら号令と気合をかけ、私もそこで周五郎先生からとてもたくさんのことを教えていただきました。

 肩と手の筋肉をさすりながら
「きゆなくん、今の技は上半身に力がかかりすぎておるんだ。少しだけ力を抜いてみなさい」
「そう、それでいいんだ」
という様に、琉球空手の一つ一つの技を、とても丁寧に指導してくださったことを、身体の感覚として今でもしっかりと覚えています。

 この写真は、実技指導が終わって、範士全員が車座になっている時の一枚です。 全員に語りかける表情も言葉もいつも穏やかでした。 周五郎先生2010 わたしは2012年、教師を早期退職し「たのしい教育研究所」の活動に全力を投じた為、月に一度の研究会に顔を出すことができなくなりましたが、偶然にも同じ時に周五郎先生は協会の会長を退き、私たちへの指導を終えました。わたしは周五郎先生の最後の時まで指導して頂いたことになります。 九七年という齢(よわい)は誇らしいものですが、きっと私たちに、もっとたくさんのことを伝えたかったに違いありません。 周五郎先生から頂いた七段という段位と師範免許状を大切に育てていきたいと思っています。 そしていつか琉球空手の奥義を「たのしい教育研究所」の中で伝えることができたらと思っているところです。

たのしい残暑見舞い=たのしい教育研究所ミニミニ講座 随時受付中

先日、たのしい教育研究所で
ミニミニ講座「たのしい暑中見舞い」づくり
が開催されました。

次回の講座「たのしく伸びようよ 秋 図画工作をたのしもう!」に向けた予備講座です。

色とりどりの素敵な作品が研究所に掲げられています。

たのしい暑中見舞い講座

たのしい残暑見舞い4 たのしい残暑見舞い3 たのしい残暑見舞い2 たのしい残暑見舞い

沖縄の夏は、残暑と言えないほどの勢いがあります。

しかし、そう言っているうちにもしっかりと秋の気配が訪れるのでしょう。

一日いちにちをしっかりたのしみながら過ごしていきたいと思っています。

 研究所のたのしい絵画教室は、少数(4人ほど)で開催しています。
画材・道具なども準備して、たっぷりたのしんでいただけます。ご家族四人で、仲の良いお友達とのたのしいひとときなど、いろいろな組み合わせが可能です。興味のある方はお問い合わせください4人からのたのしい絵画講座もお引き受けしています。描きたい作品などによって受講費用も異なりますが、一回2〜3時間程度、一人2500〜3000円を目安で考えていただければ結構です。
講師は「たのしい絵画指導」で県内各地を飛び回っている小禄さんです。

興味のある方はお問い合わせください。
➡︎こちら