問題:象の重さをはかる 答え編

 前回の問題の続きです。まだの方は1記事戻ってからこのページをお読みください。
 さて、巨大な象の重さはどの様にしてはかることができるのでしょう?

 実はこの話は中国の三国志に出てくるエピソードの一つです。残念なことに私はそれを読んでいたので、答えを知っていました。
 ですから〈考えるたのしさ〉を味わうことができませんでした。答えを知っているというのは概ね残念なこともあるのです。

 さて、はかり方はこうです。

1.象を船にのせて、その時の水面の位置に船のヨコにしるしをつける
2.船の象を下ろして、今度は、さっきしるしをつけた水面まで下がるくらいの石をつみあげていきます
3.船の中の石の重さをは一つ一つはかっていって、足し算していく

 石を一個ずつというのは時間がかかりますが、コツコツ足し算ていけば、象の体重と一致します。

 いかがだったでしょうか。
 同じアイディアになりましたか?
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 ところで〈重さをはかる〉というのはいつ頃から出てきたのでしょう。
 三国志が2000年ほど前の物語ですから、それ以前からあったことになります。
 みなさんは、人間が〈重さをはかる〉様になったのは、今からどれくらい前のことだと思いますか?

 私がプラン化しようと思って調べている物事の一つですから、いろいろ資料が揃っています。機会をみて、「重さを測る」について書かせていただきます。たのしみにしていてください。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!

 

問題:象の重さをはかる 親子で考えてみませんか

 わたし、いっきゅうは、なぞなぞが大好きで、それが伝わるのか、教師をしていた時も、フリーとなって教育活動する今でも、講座で出会う子ども達からナゾナゾ的な問題を出されることがあります。時には先生たちから出題されることもあって、今回は研究所に来てくれた先生から出題された一つを紹介させください。少し脚色して出題しましょう。

                           ※

 ある国の王様のところに遠い国から〈象〉が送られてきました。
 これまで象をみたことがなく、そのあまりの大きさに、見たもの全員が驚いてしまいました。


 王様はこの巨大な生き物の「重さ」が気になって、家来たちに、はかるように命じましたが、「それはできません」という答えが帰ってくるばかりでした。
 その頃の〈はかり〉は人間くらいの重さをはかりとるのがせいぜいで、こんな巨大な物体をはかるのは無理だったからです。

「誰かよい知恵があるものはいないのか。
 〈重さをはかることができるものにほうびを与える〉というおふれを出して、ひろく人々にも聞いてみるように」
王様は家来たちに、そう伝えました。

巨大な象という生き物の〈重さ〉をはかることができる者に王様から褒美が与えることとなった。
よい考えがあるものは申し出る様に。
ただし、象は生かしたままはかるように

 

 その話が街全体の広まったある日「自分は象の重さをはかることができます」と申し出る人が出ました。

 実際、その人はどうやって象の重さを測ったのでしょう?

 みなさんのアイディアを聞かせてください。答えは次回!

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自由研究で大ヒット:たのしい教育研究所式顕微鏡(TVで放映-画期的です)

「夏休みの自由研究のニュースにいっきゅう先生が出ていました」という知らせが入り動画を入手しました。たのしい教育研究所が開発して高い評価を頂いている〈たの式けんび鏡〉でロバート・フックさんたちの切り開いた〈小さな世界〉の授業をした時の様子でした。 作り方はサイトにありますから、ぜひ検索して御覧ください。100均の素材で簡単につくることができます。
 これだけの倍率と画像が簡単にたのしめるというのは〈画期的だ〉という評価をいろいろな方たちから頂いています。
 教育関係者の中では、オリジナリティを無視してしまう方も多いので、利用する際には〈たのしい教育研究所式けんび鏡⇒たの式けんび鏡〉という名称を忘れずに利用してください。
 「こんなの簡単だよ」と感じる方がいるかもしれませんが、ガリレオが大きな玉と小さな玉が同時に落ちるというとても簡単な実験結果を明らかにするまで、だれもその重大さに気づいていなかったのです。
 人びとが〈小さな世界〉を簡単に知ることができる、ということもそれと同じことで、このけんび鏡の開発は、たのしい教育研究所の長年の成果の1つとして誇りをもっています。

 この「たの式けんび鏡」を利用してたっぷり4時間(学校時間)、子ども達や参観の保護者のみなさんと〈小さな世界〉の魅力を味わいました。子ども達の評価・感想には、その感動がたんさん刻みつけられていました。
 予想チャレンジという科学の根本的な手法も味わってくれているので、この子たちがいろいろなところで活躍してくれるものと思います。ノーベル賞が出るのも難しいことではないと思います。

 単におもしろおかしいもの、不思議なことを体験したというのではなく、科学者達が切り開いてきた宝物を、自分自身がドキドキしながら味わい、科学者たちと同じように間違い、あるいは正しい予想を立てながら、どんどん小さな世界の魅力を味わっていくわけですから、大きな財産になったに違いありません。

 これからもたのしく賢くなる教材づくりをどんどんすすめたいと思っています。8/19(金)は〈親も子も先生〉も一緒にたのしめる自由研究講座があります。単なる自由研究を超えて、大人も子どもも学ぶたのしさを体感する講座になります。
 わたし、いっきゅうもいよいよその準備のラストスパートに入っています。ご期待ください。1日一回の「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-〈人気ブログ〉いいねクリック⬅︎ジャンプ先のページでもワンクリックお願いします

 

未来を拓く教師たち/磨いた授業の腕と実践理論を伝える(教師教育)

 定期的に若い先生たちとの授業ワークショップを開催しています。一般的なカテゴリーでいえば「教師教育」ですけど、そういう上下的な立ち位置ではなく、たのしい教育研究所の技と哲学とを真剣に伝える横並びの場です。

 真剣な眼差しでわたしの授業の仕方、子どもたちへの声の掛け方を観て、メモしたり、質問をしてくれる姿から、先生たちの熱い想いが伝わって来ます。

未来を拓く教師たち

〈主体的・対話的で深い学び〉という方向の自らの授業を持っていく時に、その授業を成立させるのは何だと思うか?
 子ども達に授業をしていく時の〈自分の強み〉は何か?
 そういう真剣な話の中で、実際に授業を実施し、他の先生の授業を見て自らの授業を力を高めていく真剣な時間が続きます。

 教育関係の講演会・講習会はとてもたくさんあります。そこでは様々な講師が例えば「算数の授業はこうしなければいけない」「こうすれば子ども達は食いついてくる」と自信を持って講義しています。

 科学、つまり〈仮説・実験〉系の思考が普通のわたしは、こういうことを考えていました。
 授業の講習会・研修会というのは、いろいろな先生達がその授業を学びにいく場です。つまり講師は〈みなさんも出来るようになる〉という前提で語っているはずです。すると「こうすれば子ども達の目が輝く」と話すその技法を使って、何パーセントの教師が同じ様な結果を得られているのか? 他の人に伝わらない様なことを時間をかけて話していることに、どういう意味があるのか?

 また、四十年以上〈武道〉を学んでいるわたしの思考の必然として「この講師たちが〈野〉、つまり一般社会に出た時、自らの授業の腕一本で勝負できるのか?」とも考えていました。
 武道家の世界では講師が出てきて「相手の攻撃をこうさばいて、半身で逆突きを繰り出すことによって…」と論説豊かに語っても唇寒しです。『本当にそうなのか確かめたいのでわたしと試合をしましょう』と申し出ればよいのです。そして自らの身体でその講師の言葉の正否を確かめることができます。
 教育講演会で語るこの講師が、一般の人たちが来る場所で授業し、そこに参加した子どもたちは〈この授業で算数がわかった〉〈先生の授業をうけてよかった〉と評価してくれるのか?
 学校というのは、行くことになっている場所です。時間通り席に着き、受けることになっている〈授業〉を受ける。そういう世界ではなく、来ても来なくても良いという環境の中で、その人たちの授業を受けに来てくれるのか?
 悪い成績をもらうと困るという利害関係が無く、逆に授業者を評価するという本来の教育の立場に立つ受講者の方たちが満足してくれる様な授業を、その目の前の講師は提供できるのだろうか?

 教師をしていた頃のわたしは、教育講演会などを聞きながらそういうことを考えていました。

 たのしい教育研究所は教育行政の一部ではありませんから、学校現場で普通にみられる「教育相談の先生は来週の◯◯研修会に参加する様に」というお達し的な集まりは皆無です。
 無料提供の授業や講演でもありません、たとえば3000円取って受講してもらう研修会に一般の先生たちが何人来てくれるのでしょう?

 お金を支払った人たちの評価はとてもシビアです。
 大したことのない授業や講演に対しては〈これっぽっちのことでこの値段なのか?〉〈映画を観に行った方がよかった〉〈たのしくない〉という評価がいくらでも帰って来ます。そして、その評価によって、その人の授業や講演会はどんどんすたれていくことになります。

 たのしい教育教育研究所は、そういう実験を5年前に開始しました。
 そして予想以上の高い成果をあげることができました。このサイトをご覧になるとその実験結果をたくさんみることができると思います。ほぼ100パーセントの皆さんから〈たのしかった・授業をうけてよかった・理解できた〉という評価が研究所の重要データとして残っています。公的事業も担っていますから、そこにもそのデータは残っています。

 その結果を確かめて、次に研究所が歩きはじめたのが、たのしい教育研究所の提唱する〈たのしく賢くなる教育〉を実施できる教師を育てる活動です。

 5年間で約5万人の皆さんから高い評価をいただいた経験と実力を全力で投じ、かなりの密度で真剣に伝えるワークショップです。
 もちろん他では真似できないグレードです。そのことは、これまで体験して、学校現場に出て行った先生たちからも異口同音に聞こえてきます。

 これは、授業を実施して、特訓を受けている時の一コマです。

 回を重ねるごとに、自分の強みをどんどん発揮して明るくたのしく授業する姿が見られています。
 この先生たちが将来の沖縄の元気と賢さを育ててくれるに違いない、ということを強く感じている日々です。

 高度で密度の濃い内容でありながら、ワークショップに参加する先生たちの評価はとても高く〈とてもたのしかった〉〈よく理解できた〉という評価がたくさん届いています。早くワークショップの日が来ないかとわくわくしています、というメールも届きます。

 夏休みが終わって、二学期にいろいろなところで活躍してくれることと思います。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!