沖縄 カウンセリング −関係が悪くなっていく段階(LEAPカウンセリング)

86_8c8f047a5d前回の不登校のカウンセリングには,共感する声がいくつも届いています。
ありがとうございます。

今回もカウンセリングについてとりあげます。
もちろん生き方とか進路といったものについてのカウンセリングもありますから100%とはいきませんが,カウンセリングを申し込むクライエントさんは,相談対象となっている相手との関係が悪い状況で来る場合がほとんどです。

さて,LEAPカウンセリングの根元の一つ「インディビジュアル・サイコロジー(アルフレッド・アドラーの心理学)」では,関係が悪くなっていく段階をこういうように整理しています。

1.頻繁に賞賛を求めて来る段階
2.頻繁に注目関心を引いて来る段階
3.権力争いの段階
4.無気力・無能力のアピールあるいは復讐
※パワフルな相手だと復讐に向かい,
  逆に消極的な子は無気力・無能力のアピールへと向います

3と4の段階に入ると,自分の力で関係を修復しようとするのはとても難しい事です。
 早目にカウンセリングを受ける事をおすすめします。

1と2の段階なら,相手とのたのしい関係づくりをすすめる事で解決に向う事も少なくありません。
また,この場合でも相手とのよりよい関係を築くためのレッスンをうける事で,改善に向う例はたくさんあります。

さて,大切な事を書かせて下さい。
インディビジュアル・サイコロジー(アドラー系)カウンセラーでも時々
「100%この分類にあてはめて考える」という極端な人もいます。

しかし人間関係にもしも数学の方程式が成り立つにしても,その変数の数や度数の幅はとてもとても大きいのです。
わずか4つに全てあてはめられるワケがないじゃないですか。

では,こういう分類は無意味か。
いえいえ,そうではありません。
一つの見方として,こういうスケールを持っていると,
「もしかしたら今は権力争いの段階にすすんでしまっているではないだろうか?」
という予想を立ててながめることができるのです。

「権力争いではないか」と予想がたったら,カウンセラーは丁寧に,相手との関係について質問やその人の感情・感覚,行動などを確認しながら,
・あ,まだそこまでいってないな とか
・え,ぜんぜん悪い関係ではなくて,逆に相手は,その人が好きでアプローチして来ているんじゃない
という事で整理して,次の行動の選択肢を一緒に考えるという様な流れが出て来るのです。

今回はここまで。
また書きます。

アロエは美味しいことを知る

研究所のメンバーが家で栽培しているアロエベラを持ってきてくれました。
まるごとのアロエ、黒糖きな粉入りのアロエヨーグルト、ポン酢で食べるアロエの刺身。
肉厚でさっぱりしていてとっても美味しかったです。
残った皮が何かに使えそうだったので、グリセリンと水でアロエ化粧水を作ってみました。
研究所にも株分けしてもらったアロエがあるので、また食べてみます。

アロエ水

アロエ

AZU記

 

 

 

「わたしのもみじ」 岩間史郎(福音館書店)

「わたしのもみじ」   岩間史郎  (福音館書店)

「わたしのもみじ」   岩間史郎  (福音館書店)

本屋さんでこの本を見つけたとき思わず見入ってしまいました。
さわやかな季節の秋、沖縄ではもみじがなくて
鮮やかな紅葉を見ることはできませんが、
他府県に行ったときに紅葉を見てその美しさに立ち尽くしたのを思い出します。

ブーメランのようなタネもかわいかったです。
この本は、ある高原の大きなもみじを10年間撮りつづけた著者が、
「わたしの木」への温かい気持ちをつづった写真絵本です。

せわしい毎日でも自然を感じるとほっと安らぎます。
秋を目の前に季節の移ろいを感じてみませんか。
この本を見ると思い出す本が「はるにれ」(姉崎一馬著 福音館書店)です。

だいぶ前に出た本ですが、文字のないみごとな写真絵本です。
その木を見たいなと出版社に電話して聞いたら北海道にあるとのこと。

残念ながら北海道まではいけなかったのですが
いつか見ることができるといいな思っています。
(by  hina)

 

沖縄 カウンセリング「先生方からの相談」LEAPカウンセリング

私がずっと教師を続けていたという事でしょう。
先生方からの相談事例もかなりたくさん来ます。

ある子ども,あるいは数人の子ども達との関係が険悪になって来て,悩みをかかえる事例は少なくありません。

怒り 男いろいろな状況を整理していくと「子どもをクラスの子どもたちの前で傷つけた事」をきっかけとして関係が悪くなる事例がけっこうあります。
気づかないうちにそれをやってしまうのです。
私もありました。

皆の前で注意してもへこたれない子ども達もたくさんいるのですけど,それはもちろん全員にあてはまるわけではありません。
難しいところですね。

カウンセラーとしては,まず子どもに謝る事をお勧めしています。
「確かに先生は悪かったけれど,あれはこれこれの意味だったのよ」という謝り方ではありません。
「あの時はごめんね,気軽にいったつもりがとても傷つけてしまったね。先生,とても反省している…」
という様にストレートな謝罪です。
「けれどこれこれ」は抜いて,きっちりと謝罪してみる事をすすめています。

もちろん,クラスを授業でたのしくする,という事は「たのしい教育研究所」の超おすすめなので,その方法も一緒に学んでもらう事とセットです。

ところで謝罪はなるべく早い段階でやる必要があります。

子どもと「権力争い」の段階,つまり子ども達からすると「先生なんかには負けないぞ」というモードだったり,「こんな先生はやっつけてやる」という復讐モードの段階に入ってしまった子ども達には効き目がなくなります。

こういう段階では,数回カウンセリングを丁寧に重ねながらいろいろな方法を一緒に考えていく事が必要になってきます。