教員試験合格に向けて研究所の門をたたく方たちに仮説実験授業「ふりこと振動」を味わってもらいました。
その時にお話したことを書いてみましょう。
現代科学の父として称えられているのがガリレオ・ガリレイです。
ガリレオがまず解き明かした「ふりこの等時性」と、ガリレオが確立した〈仮説・実験〉の手法が、日本の板倉聖宣の手によって「たのしい教育」のスタートとなりました。
板倉聖宣は独特の科学史の視点から、ガリレオの等時性の研究を「仮説実験授業 ふりこと振動」として世に送り出してくれたのです。
わたしはこれまで50回以上授業にかけてきましたが、何度やっても感動を新たにする、みごとな授業です。
授業書(プリント)以外に準備するものは、糸とおもり、ビー玉くらいで、ガリレオが自ら感動し、科学の道に突き進んだ「ふりこの等時性」の研究を、実体験することができます。
これは授業書の一部です。
最初の問いかけから、頭を揺さぶられます。
しつもん1
「ふりこは、一度かたむけてはなすと、なかなか止まりません。それはなぜでしょう?」
子どもも大人も、真剣に考えて自分なりの答えを求めます。
いくつか意見が出されたあと、こう問います。
しつもん2
「ふりこの振れはばが、だんだん小さくなって、ついにはとまってしまうのはなぜでしょうか?」
ここでまた頭がフル稼働します。
実はこの問いはガリレオ自身が自らに問いかけたものです。
ガリレオはそれを「仮説・実験」の手法で見事に真理に迫っていきました。
わたしは小学校二年生から実施したことがあります。
二年生も大人も、同じような意見を出し合い、同じように感動してくれました。
本格的なたのしい科学の授業としておすすめです。
来月の「たのしい教育Cafe」で、ガリレオ自らが感動した実験を、わたしが実施します。興味のある方はお申し込みください。
たのしい教育Cafe 6月は 6/8(水)18:30〜21:30(片付けまで)
申し込みは6/1 午前0時から開始します!
人数に限りがありますので、申し込んでいただいても参加できない可能性があります。
あらかじめご了承ください。
たのしい教育を通して届けているのは「生きた力」と「笑顔」と「元気」です!