沖縄の北部を昔から、といってもいつからそう呼んだのか調べていませんが、「山原(やんばる)」と呼んでいました。高い地を「高原(こうげん)」と呼び、手を入れてない広々とした地を「原野(げんや)」と呼びますが、それらをミックスした表現系です。
そのヤンバルで珍しい鳥が発見されました。
「ヤンバルクイナ」といいます。
飛べない鳥だということですが、わたしがヤンバルで教師をしていた頃聞いた話では、鶏(ニワトリ)くらいは飛ぶ、という話でした。食用にもしていたということです。
ところでわたしは歩くことが大好きです。
いつかとても時間ができたら、わたしという人間はいったい地球上のどのくらいの道や道なき道を歩いてきたか、地球上で自分が歩いた道をプロットしてみようと思っています。とてもたのしみです。
ところでみなさんは、一生のうち人が歩く距離はどのくらいになると思いますか?
予想してみませんか。
地球一周は約4万キロメートルです。
もちろん人それぞれですから、自分自身が一生に歩く距離はどのくらいかな、という様に考えてみるといいと思います。
予想 人(わたし、あなた)の一生に歩く距離は
ア 地球一周の1/4くらい
イ 地球の半周くらい
ウ 地球一周くらい
エ もっと長いどうしてそう予想しましたか?
この問いに正しい答えることは困難ですけど、わたし(いっきゅう)自身のことでいえばおおよそのことは予想できます。
少し考えてみましょう。
沖縄島は端から端まで約100kmというものさしの様な島です(詳しくは106.6km ウィキペディア)。
沖縄島を10 縦に並べれば1000kmですね。
100並べれば1万km、400並べれば4万km、つまり地球一周です。
沖縄島を縦に歩いて1回、戻って1回、そうやって400回歩けば地球一周と同じくらいになります。
地球一周って、そう、途方もない距離ではない気がしませんか。
私はよく県外主張に出ます。
前回の県外出張4日間で万歩計に出た距離が約30キロメートルでした。
前々回の県外出張4日間でも同じくらいでした。
特に会議続きでなければ、わたしが出張先で歩くのはおおよそそれくらいなのではないかと思います。すると三回の出張で100kmくらい歩くことになります。
時々、研究所から歩いて自宅まで帰ることがあります。約5kmの距離ですから、20回で100kmほどになります。
この二つのことだけですでに沖縄島2回、200kmです。
地球一周、沖縄島400回分の距離というのは、わたしの一生のスケールで考えれば軽くクリアーできる数字です。
都会にすむ方達は沖縄の車社会とは違っていて、1日10kmくらい歩いている人たちも少なくない様です。
すると、100日で1000km、1000日で10000km、4000日で地球一周くらいになります。4000日というと約10年です。
1日5kmくらい歩く人なら、20年では地球一周するくらい歩いた計算になりますね。
地球を歩いて一周することは、不可能ではなく、意外にクリアーできる数字だということに同感してくれる方達も多いのではないでしょあか。
昔を遡(さかのぼ)れは遡るほど、歩く距離は長かったことでしょう。たとえば江戸時代の方達は、今の日本人よりよほど多く歩いたことでしょう。
地球何周というスケールではなく、地球十何周、何十周という距離を歩いたことになるでしょう。
しかしその頃は「広がり」があまりなかく、限られた地域を歩いていた人がほとんどでした。村からほとんど外に出たことがない、という人たちも多かったはずです。
わたしの興味は、単に〈歩く距離〉ということだけでなく、〈この広い地球を、どのくらいの広がりで歩くことができたか〉ということです。
わたしがこれまで、最も長く歩いた、と思うのはリュックを背負ってアラスカを彷徨していた時でした。
軽く書き始めた文章が、まさかこんなに広がってしまうとは思わず、かなり長くなっています。
一回分は、ここまでにしておきます。
「タイトルのヤンバルクイナとつながるの?」と疑問に思っている方もいるかもしれませんが、次回をたのしみにしていてください。
次回につづく