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たのしい教育の数量的な説明 ※解決能力公式の提唱

rp_ffd588bdc702a97676d95e78089050d6-150x1501.pngこれは10年以上前から周りの人たちに語って来た事で、沖縄の冬の大会でもレポートにまとめて発表した事があるのだけど、、元データをたどれないので、論旨を整理してここに書いておこうと思います。

                      ※

学ぶことは、自分の周りの新しい世界を発見する事であり、それはまた自分自身の成長を確認する事でもある。
必然的にワクワクする行いなのだ。

ところで人間の能力のおおよそのところを
知識・技 × やる気 (熱意) = 解決能力 ※解決能力方程式 by きゆな
で強引にあらわしてみたい。
〈解決能力〉という言葉は、何か解決課題を前にしたときのその人のポテンシャルだと考えていただきたい。

 知識・やる気の全体を10とすると、解決能力はかけ算で100となる。
たとえば「かけ算九九」の能力の全体が100である、という様なイメージ あるいは
「写真を撮る能力」の「Maxを100」というようなイメージである

1.左の項「知識・技」を増やす・高める事は「賞罰」などの外発的な刺激・強制力でもある程度まで可能である。

例えばやる気は 低く「1」だが、外発的な刺激・強制力で知識・技が「 8 」まで高まったとしよう。
すると
知識・技  やる気 (熱意)= 解決能力
  8  ✖   1    = 8
となる。

2さて 知識・技 × やる気 (熱意) の右の項「やる気・熱意」は外発的な刺激・強制力で高める事は難しい。
たいていの場合すぐに停まってしまい、怖い事は、そのまま外発的な刺激や強制力を継続し続ける事で「マイナス」の値までどんどん落ちていく。
知識の量が「8」まで高まった人間でも、やる気が「マイナス5 」までおちたら…
知識・技  やる気 (熱意) =  能力
8     ✖   マイナス5 = マイナス40
となる。

さっきは「プラス8」
それより解決能力値として48ポイントも減ってしまった。
これはたいへんである。

 具体的にイメージしてみよう。
これは「その技は持っていても、その技を利用しようとしない」という事である。
 例えば、毛筆ではコンクールなどに入賞したりするようないい字を書けるのだけど、墨の匂いをする事すら嫌いになってしまう様な状態である。
うると、筆を握るどころか、紙の準備すらしない、毛筆に近寄ろうとしないという事である。

 ちなみにこれは私の個人的な経験でもある。

 私の友人の例で表現すれば
 センター試験の英語の平均的な得点はとれても、アメリカ人に話しかけられたら、もう何を言っているのならさっぱり聞き取れずに逃げ出す、というような事でもある。

 こういった教育は辛い。
 何の指導も無い状態なら「0」で停まっていたのに、それをマイナス40まで落としてしまうのだから…

3「たのしい教育」は、知識や技だけでなく、やる気と熱意とを高める教育である。
たとえば知識や技が低かった人が、たのしい教育で、平均程度高まった…例えば「5」とする。
やる気や熱意も低かったが、平均程度高まって「5」とする。
すると…
知識・技  やる気 (熱意)= 解決能力
5      ✖   
5    =  25
なる。
1の時よりも、17ポイント高い。
しかも、やる気・熱意があると、次第に知識や技が高まっていくから不思議である。
これは例えば
「本を読む事のたのしさ」を味わってしまうと、親に禁止されても、隠れて読んでしまう、というような事である。
必然的に読書の技も高まり知識も増えていく。
技が高まり知識が増えていくと、相互作用でまたさらにやる気と熱意が高まる。
それらは実際、明治期の多くの知識人の体験でもある。
何人もの人達が、親に叱られるのを知ってはいても、戸棚などに隠れて小さな隙間から差し込む光で本を読んだという。

そうやって、25だった力が 35、45、55と増えていくこととなる。

「たのしい教育」というのはおもしろおかしい教育の事ではない。
人間の可能性を伸ばす、ワクワクする行いなのだ。
そういう教育をゆっくりでよいから、着実につみあげていきたい。

いっきゅう

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