予想チャレンジは簡単です① カミナリ/[自由研究]アリ退治に効く商品は?(スーパーなどで入手できる製品)

 予想を立てて実験(チャレンジ)することは正しくものごとを解決していく唯一の方法です。〈予想⇨チャレンジ〉の手法を身につけていくのは難しいことではありません。

 わたしたち人間は自然に〈予想〉をたててしまう生き物です。人間の頭脳の進化は予想することと歩みを一つにして来たと言ってよいと思います。

 今の様に社会が発展する以前、原始時代でもそうでした。

〈あの空の色だと、これから雨がふるかもしれない〉
〈この潮の流れだと魚がたくさんとれるかもしれない〉
〈この空からやってくる光の衝撃(カミナリ)は神様が怒って落としたに違いない〉

〈この石を使うと木を倒すことができるかもしれない〉
〈この海の向こうには宝の山があるかもしれない〉etc.

 

 それが真実かどうかに関わらず、とにかくたくさんの予想を立ててきたのです。

 そして「間違いなく、その通りだ」と確かめてられたものが科学的な事実・法則になりました。

 カミナリは神様が発生させているものではありませんでした。
 そもそも何でもかんでも神様のせいにしていたものを、そうではないと明らかにしていったのが科学でした。

 カミナリは空の上で雲となった水分子・氷の塊たちがこすれ合って発生した静電気たちがまとまって地上に落ちてきたものでした。

 静電気は必ず地面に向かって落ちてくるのでしょうか・・・

 四方八方に飛んでいく気もしませんか。

 あなたはどう思いますか?

予想
ア.カミナリは上にもヨコにも飛んでいく
イ.カミナリは地面に向かって飛んでいく

ウ.その他

どうしてそう予想しましたか?

 

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 科学者たちはカミナリが飛んでいく方向についても予想して確かめて来ました。

 これをご覧ください。
 カミナリは上にも飛んでいくのです。

 

 雲の中で発生するのでヨコやナナメに飛ぶカミナリの写真はなかなか見つかりません。

 しかし例えば〈飛行機の安全性〉について記載されたサイトを見ると、カミナリがヨコに飛んでいくこともわかります。「飛行機の安全性」について記載されたサイト(こちら)から引用してみましょう。

 地上と違って、上空では雷は上から落ちてくるとはかぎりません。雷雲が下にあれば機体の下から、雷雲が横にあれば機体の横から来ます。そのため「雷が落ちる」という表現は使わず、「雷を受ける」というのです。

 心配になる人がいるかしもれませんから、飛行機がカミナリに打たれたらどうなるかについても引用しておきましょうね。

 もっとも、これらの問題は、安定した飛行が揺るがされるほどの大問題になることはありません。旅客機の場合、一時的に通信機器や計器類の一部に支障をきたしても、他の機器で補えるような安全設計がなされています。

雷があたったために墜落した旅客機の話を聞いたことがないのは、雷にそなえた仕組みがきちんとできているからです。

 当然、乗客の身の安全も十分保証されています。

 

閑話休題(話を戻して)

 私たち人間は〈予想チャレンジ〉で、どんどん新しい発見をして来たのです。そしてその発見は、いろいろな人たちの豊かさ・幸せに結びついていきました。

 

〈予想から仮説へ〉つまり〈仮説は予想から〉

〈予想チャレンジ〉の方法が身についてくると、いろいろなものごとに広く成り立つようなものについて予想できる様にもなってきます。
〈広くいろいろな物事について成り立ちそうな予想〉を「仮説」と呼んでいます。

 人々はこの社会、地球全体、宇宙全体に成り立つ様な事実・法則を数々発見していきました。その具体的な内容はまたいずれ機会がくれば書かせていただきます。いずれその時に・・・

 仮説を思いつく様になると、広くいろいろな人たちに役立つことがたくさん出て来ます。しかし初めから〈仮説を思いつく〉というのは困難です。

 まず、軽い気持ちでいろいろな予想を立ててくるとよいのです。

 後半は、わたしいっきゅうが予想チャレンジしたことを紹介しましょう。

 最近、我が家にアリが目立つ様になりました。沖縄でごく普通に見られる〈イエヒメアリ〉です。

 家の中を探すと「あり退治」の薬剤が二種類見つかりました。

 さっそく試してみることにしましょう・・・

              つづく

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教師の頃 宝物だらけの日々 今のたのしい日々の種がいっぱい

 仮説実験授業の授業書〈足は何本?〉という授業をした時に、子ども達と学校の周りのいろいろな種類の種類のアリを集めたことがあって、その写真を探していました。
 写真の数があまりにも膨大で、結局それを探し出すことはできませんでした。
 いつかパソコンがもっと高性能になってきたら、ファイル名に関係なく「蟻」と打つと、蟻が写っている写真を検索してくれる様になるはずなのですけど、まだそこまではいきませんね。別にA.I.を待たなくても可能なはずですから、ぜひ画像処理関連の企業の方が手がけて下さい! 自分の顔を指定すると、それに似た顔が写っている写真を探し出してくるとかetc. 欲しい人は私だけではないはずです。

 ところで教師をしていた頃の写真を見ていると、本当にたのしい日々だったなぁ、としみじみ感動していました。

 これは六年生を担任していた時、日直の子が書いてくれた黒板の絵です。

 日直さんの仕事は授業の時のあいさつや、放課後の軽いクリーンアップ活動なのですけど、いつの頃からか、次の日の朝みんなが登校した時に見てくれる言葉を書いたり絵を描いてくれる様になりました。
 


   「今日はNプロ!」という言葉は解説が必要です。

 以前このサイトにも書きましたが、小学校最後の学年を、これよりもっと仲の良い学年にして、想い出深いものにしようと、それぞれのクラスから希望者が集まって〈たのしい企画〉を立てて学年全体で盛り上がるのが〈仲良しプロジェクト〉でした。
 四月、さっそくそれぞれのクラスから希望者が集まり、企画会をもったところ
「きゆな先生〈なかよし〉っていいことばだけど幼すぎない?」という話が出たので、わたしが
「じゃあさ〈なかよし〉の頭文字を取って〈Nプロジェクト〉=〈Nプロ〉っていう略称を使うのも良いってことでみんなに提案するのは?」
というアイディアを出し、それが正式名称より子どもたちの感覚にマッチしたようで、書きやすさもあるのでしょう、もっぱら〈Nプロ〉という言葉が使われる様になりました。

 Nプロでは、たとえば「合同給食」がありました。体育館や木陰を利用して学年全員が同じ場所で給食をとるのです。
 ルールは2つ
①食べるグループに必ず誰か一人以上は他のクラスの子が入っていること
②一人で食べるのはNG
 だけ。

 他にも「縄跳び大会」「運動会に向けての学年リレー」であったり「十八番大会」etc.  企画のメンバーが賞状なども作って自分たちで運営してくれて、わたし達教師は安全管理と困った時の相談役。月に1~2回のNプロの日は、日頃はあいさつを交わすくらいのつきあいの他のクラスの子ども達と親しくなるチャンスでもあるので、教師にとっても貴重な時間でした。

 時間の取り方は難しくありません。
 学年の先生たち全員が「これ、いいね」という気持ちになるかどうかが肝心で、それがあれば、時間の取り方はいくらでも調整できます。
 教務をしている時にも担任の先生たちから時々相談があったのですけど、何か学年や学級で新しいことに取り組もうとした時「管理職の先生の理解が得られない」という壁にぶつかることがあります。
 それに関しては少し長くなりそうなので、後日チャンスがあれば書かせていきただきますね。

 Nプロの内容に伴って、各クラスの体育の時間を合わせたり、総合の時間や、学級の日を合わせたり、いろいろな時間の取り方があります。各担任がその気になれば何の苦労も要りません。
 学年会で
「来月第二週目の火曜日四時間目はNプロの時間で〈合同体育〉ということでどうでしょう?」
という様に確認するだけです。もちろんそれが木曜日の五時間目になることもありますが、みんなやる気でいるので特に困ることはありません。

 黒板の文字に表現されている様に、子どもたちが〈Nプロの日〉をとてもたのしみにしているわけですから、その笑顔をたくさん見ることができる時間は担任にとっても嬉しいひと時です。

 こういう写真も出て来ました。
 子ども達とよくたのしんでした「お絵かきコンテスト」です。五味太郎の本「落書き絵本」から出題します。

 この時のお絵かきは、ひらがなの〈て〉の様な形が一つあって、「何かの絵にしましょう」というテーマです。

 

 

 子ども達はたくさんのアイディアを絵にしてくれました。
 美味しいパフェにしたり、サンタさんの顔にしたりetc.

 みなさんなら、このデザインからどういう絵を描きますか?

 その時、たくさんのグッドデザインがあった中で優勝したのがこの作品です。
 何と、黒いドットを三ついれただけ。※一つは口元

 こってりたっぷり、いろいろな色を使っていいデザインを描いた数々の作品の中から最も評価されたのがこの一作だったということは、そのシンプルさを評価できるくらいに、子ども達の目が洗練されてきた、ということでもあるでしょう。

 こうやって、あのたのしかった宝物の様な日々を思うと熱いものがこみ上げてきます。

 いま私は、教師を早期退職して〈たのしい教育研究所〉の所長をしています。今の充実した日々のたのしさは、教師をしていた頃のたのしさがあったからに違いありません。

 そして、今のこの日々が数年後はまた〈宝物〉の様な想い出になっていくのでしょう。そう思うと今の1日1日がとても愛しく思えてきます。

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たのしい教育研究所の教材大活躍 図書館は教育を楽しくするステージ

〈沖縄市の出前児童館〉や〈たのCafe〉でとりあげた教材が大活躍してくれている様子が、いろいろな方たちから伝えられて来ます。最近、ある方から「図書館に展示したところ大人気でした」という便りが届きました。

 これは日曜参観の図書館の様子とのこと。

 みんなが輪になって、たのしい教育Cafeで作成した教材を囲んでいます。

 これは親子でたのしんでいる様子です。

 

その真ん中にあるのは何か・・・

これです

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スライム時計

 

 スライム時計といっても、スライムが落ちていくまでの時間を元に何かを測定する人はほとんどいません。
 流れ落ちる様子を眺めてたのしんでいるのです。
  わたしも時々、眺めています。
 来週、沖縄市の〈出前児童館〉でも作成する予定です、興味のある方はお問い合わせください。

 

 ところでこの記事を読んで
「図書館は本を借りたり読んだりするところで、こういうことをする場所ではないのですか?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。

 わたし〈いっきゅう〉は司書をやりたいという希望もあったので大学で司書免許の単位を取得してきましたから門外漢ではありません。

 図書館では〈子ども達が本に興味をもってくれるためなら大抵のことはできる〉ということもありますけど、たとえば法律をたどると、もっと具体的に明記されています。

 〈学校図書館〉を司る法律が〈学校図書館法〉で、そこにはこうあります。

学校図書館法

(学校図書館の運営)

第四条 学校は、おおむね左の各号に掲げるような方法によつて、学校図書館を児童又は生徒及び教員の利用に供するものとする。
一 図書館資料を収集し、児童又は生徒及び教員の利用に供すること。
二 図書館資料の分類排列を適切にし、及びその目録を整備すること。
三 読書会、研究会、鑑賞会、映写会、資料展示会等を行うこと。
四 図書館資料の利用その他学校図書館の利用に関し、児童又は生徒に対し指導を行うこと。
五 他の学校の学校図書館、図書館、博物館、公民館等と緊密に連絡し、及び協力すること。
2 学校図書館は、その目的を達成するのに支障のない限度において、一般公衆に利用させることができる。

 〈読書会、研究会、鑑賞会、映写会、資料展示会等を行うことができる〉ではありません。〈これこれを行うこと〉と書かれているのですよ。

 

 学校の図書館ではなく一般の公共図書館では、こういうことはできないのでしょうか?
 公共図書館に関する法律は〈図書館法〉です。
 その第3条にはこうあります。〈学校図書館法〉より少し長いのですけど引用します。

図書館法

(図書館奉仕)
第三条 図書館は、図書館奉仕のため、土地の事情及び一般公衆の希望にそい、更に学校教育を援助し得るように留意し、おおむね左の各号に掲げる事項の実施に努めなければならない。
一 郷土資料、地方行政資料、美術品、レコード、フイルムの収集にも十分留意して、図書、記録、視覚聴覚教育の資料その他必要な資料(以下「図書館資料」という。)を収集し、一般公衆の利用に供すること。
二 図書館資料の分類排列を適切にし、及びその目録を整備すること。
三 図書館の職員が図書館資料について十分な知識を持ち、その利用のための相談に応ずるようにすること。
四 他の図書館、国立国会図書館、地方公共団体の議会に附置する図書室及び学校に附属する図書館又は図書室と緊密に連絡し、協力し、図書館資料の相互貸借を行うこと。
五 分館、閲覧所、配本所等を設置し、及び自動車文庫、貸出文庫の巡回を行うこと。
六 読書会、研究会、鑑賞会、映写会、資料展示会等を主催し、及びその奨励を行うこと。
七 時事に関する情報及び参考資料を紹介し、及び提供すること。
八 学校、博物館、公民館、研究所等と緊密に連絡し、協力すること。

 

 図書館が今よりたのしい場所になっていくことは、教育をたのしく活性化させる、とても有効な方法の一つです。

 みなさんの周りの図書館はいかがですか?

 図書館の職員、先生に協力して、図書館をより魅力的なところにしていく方たちが増えていくとよいですね。要請していただければ、たのしい教育研究所が応援できることはたくさんあります。興味のある図書館関係の方はお問い合わせください。
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美ら島財団より〈伊波善勇先生〉の著書「沖縄植物図譜」の寄贈がありました/伊波善勇語録「植物の気持ちになって考えてごらん」

 かねてより伊波善勇先生の功績を讃え、善勇先生が残してくださった植物に関する知識と知恵とをいろいろな方たちに伝えたいと考えていたところ、海洋博記念公園、美ら海水族館等を管理する〈一般財団法人 沖縄美ら島財団〉から、たのしい教育研究所へ貴重な新本の著書の寄贈がありました。
 心より感謝し、いろいろな方たちが利用できる様に大切に使わせていただきたいと考えています。

 中を開くと、沖縄の〈牧野富太郎〉の名にふさわしい線画がたくさん入っています。

 あえて二人の描いた植物を載せてみましょう。

 上は伊波善勇先生のハイアワユキセンダングサ(沖縄植物図譜)、下は牧野富太郎が描いたセンダングサ(日本植物図鑑)です。

 閲覧したい方は遠慮なくお問い合わせください。

 図鑑を著す程、博識であった伊波善勇先生ですが、学者というより実践家であったというのが、私の印象です。
 この写真は研究所のメンバーが善勇先生から植物の水やりの仕方の手ほどきを受けているところです。
 どれくらいの範囲で、どれくらいの量かけるか、植物の気持ちになって考えるのだよと、土の湿り具合も確認ながらコーチしてくれました。

 水の量は〈土の状態〉でも変わるので、慣れないうちは触って確認するのが基本とのこと。そしてそういうことは「植物の気持ちになればわかるのだ」という話をしてくれました。

 水やりに続いて、移植のワークです。30cmくらいの背丈にそだったドングリを移植する場合を想定して教えていただきました。

 ドングリに限らず、皆さんは、30cmくらいの苗木を植えるとしたら、どれくらいの穴を掘りますか?

 善勇先生がスタッフの一人に「じゃあ、これで掘る穴の大きさを線で描いごらん」と棒をわたしたところです。
 その時にスタッフが描いた円の大きさは覚えていませんが、「それくらいでどうする」と叱られたことは覚えています。

 これは善勇先生が「これくらいは掘りなさい」とスコップで描いた円です。

 私がスコップで掘り始めたところ、善勇先生が
「きゆなくん、深さはどれくらい掘るつもりですか?」
と問いかけるので、立ち止まって考えて
「ドングリの背丈くらい掘ろうかと思います」
「まぁ、それくらいでいいでしょう。
でも上から見ていては深さがわからないから、こうやって棒をあてて、本当に自分が深く掘っているか確認しながら進めないといけないのだよ」
 そういう具体的なコーチをしてもらっているシーンです。
ちなみに「メモリがついたスコップだ売れるかもしれませんね」と言った私の話しはスルーされてしまいました。

 その時にもっとも強く心に残っているのは「植物は言葉で語ることができない。だから人間が植物の気持ちになって考えてあげることが基本です」という話でした。

 この話しは学校や家庭でも、役立つと思うのですが、いかがでしょうかいます。
 
 たのしい教育研究所はたのしい内容をいろいろな方達に伝える組織です。善勇先生に教えていただいたたくさんのことも、少しずつ紹介したいと思っています。
 ご期待ください。

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