授業プラン「困った時の歩き方」-仮説実験的悩み解決入門-

 カウンセラー養成講座やカウンセリング入門講座など大人向けの講座・講演を数々担当してきた「たのしい教育研究所」の喜友名先生が「子ども達の授業に使えるカウンセリングのプランを作ってもらいたい」という要望に応えて作成したプランです。そのバージョンアップ版ができました。
 授業は「最近、自分は無視されているのではないか」と感じているAくんの悩みをめぐって、自分で、あるいはグループでその解決方法などを考え、その後、仮説・実験の手法を、その悩みに応用していく流れで構成されています。
45分〜50分の授業で、小学校高学年以上を想定して作成されています。
言葉の説明をゆっくり丁寧にしていただければ中学年からでも授業が可能です。
全12ページ 送料込み 頒価 650円 
楽しい授業プラン「困った時の歩き方」

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たのしい授業の教材開発に全力投球
日本全国に発信する「たのしい教育研究所」です!

応援団 並木道義先生からのメッセージ

たのしい教育研究所を応援してくださる方たちが活動を強く後押ししてくれているおかげで研究所の仕事は1年ごとに充実の度合いを深めています。

先日ある人物が研究所に来て、二時間以上たっぷりと、切れる刀の様にたくさんのことをアドバイスしてくれました。この人の紡ぐ言葉は研究所の確かな指針です。
「たのしい教育研究所の皆さんを見ていると、どうしても応援したくなるんですよ(^^ 」と微笑んでくれる姿に「研究所を立ち上げて本当に良かった」と感じることしきりでした。

さてそんな中、応援団の方たちから届いたメッセージの整理をすすめています。つっぱしってきた4年の流れをゆっくり整理する時間が出てきたことに、4月からは何か確実に違う形ですすめられそうな兆候を感じて、とてもうれしい気分です。

まず並木道義先生から届いたメッセージを紹介させていただきます。

並木道義応援のことば

いつかチャンスをみて、研究所でわたしとのトークを中心にした
「並木道義 南極を語る」
「並木道義 気球の極意」
「並木道義 はやぶさの魅力」という様に、スペシャルで、たのしい授業の機会をもてたらと思っています。

いつもの様に少数での開催になりますから、Webサイトで広報する期間も短くなると思います。興味のある方は、サイトのチェックをしていてください。

たのしい教育が着実に広がることは
たくさんに笑顔と成長と歩を一にしています
これからもたのしく賢く「たのしい教育研究所」

たのしい教育Cafe3月|たのしい授業の数々の中で密かな実験を!

今日は月に一度の「たのしい教育Cafe」でした。

若手のホープT先生の進行で、盛りだくさんの充実した内容が次々と繰り出されました。狭い会場いっぱいの人々で、今回も笑顔の会になりました。

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発表された内容は

1) たのしい作文プラン(たの作)

2) ネイチャーゲーム「私は誰でしょう」

3) 新作「たのしいグッジョブプランVol.2」の紹介

4) わくわく読み語り

5) 準備のいらないたのしいゲーム

6) 仮説実験授業「溶解」第1部

7) おもしろものづくり「きつね・ぶた・たぬき」

8) アルカリ性の味をしてみよう

9) うまくいったよコーナー

実にもりだくさん。

その中で実は密かにある実験をしてみました。

「たのCafe」では飲み物食べ物を自由にとりながら授業が展開されていくのですけど、今回、小禄さんが準備してくれた食べ物の前に「どうぞご自由にどうぞ」と書いてメニューを出してみたんです(密かにではないか)。

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気持ち良いほど、みんなが平らげてくれて、この他にも小禄さんがミカンやお菓子を追加してくれましたが、それもなくなりました。
コーヒーもいつもよりも飲んでくれて、いつもよりたくさん味わってくれました。これは嬉しい!

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何をやるにも「仮説・実験」です!

 

たのしい教育に全力投球
「たのしい教育研究所」です

 

たのしい〈言葉の授業〉|沖縄・琉球の大切な価値観「ちむ・じゅらさ=心きよらかさ」

「言葉」にはまるでDNAの様に受け継いできた〈人々の心、大切にしてきたものの見方・考え方〉が刻まれています。

 カウンセリングの講演や科学・ものづくりなどの授業、メンタルヘルス、子ども達への受験特訓などでも、言葉の中にある、ものの見方・考え方について触れることが多々あります。

 最近、若い先生方向けの講座で話した「清らかさ」についてのお話の反応が大きかったので、今回は、そのことについて書いてみます。

私は琉球大学の教育学部で学びましたが、その時の私の周りは8〜9割が県外出身者でした。もちろん先生方も県外出身者が多数いました。
そういう中だったからでしょう、心理学の授業で、ある先生から沖縄・琉球の言葉に触れて

きゆなくん、沖縄の「ちゅらさ」という言葉は「美しい」という意味でいいのかな?

という質問を受けたことがありました。

わたしが小学校の中学年頃までは、琉球方言をたくさん耳にしていました。
もっぱら方言を使うおじいちゃんおばあちゃんたちが元気な頃です。
しかも私はおじいちゃん子で、祖父は三味線の先生もしていましたから、歌に残る沖縄の古い言葉をふんだんに聞いていました。
自分でしゃべることには不自由するのですけど、琉球方言についてはある程度、体に染み付いてもいます。

ですから、あまり躊躇せず
「〈ちゅら〉には大和言葉の〈美しい〉というイメージはあまりそぐわなくて、あえて言えば〈ちゅら〉は〈清らかな時〉に使う言葉だと思います」
と答えたことを覚えています。
今でも、その答えでよいと思っています。

沖縄方言で〈ちゅら〉の反対語は、〈醜〉を表す言葉ではありません。
〈やな〉という言葉が反対語です。
〈やな〉は〈悪〉とか〈悪い〉というイメージです。
〈やなむん〉という時には、〈悪いもの〉、何かしら〈邪悪なもの〉を意味します。

〈やな〉の反対が〈ちゅら〉なのです。
ですから〈ちゅら〉は〈美〉というより〈清らか〉というイメージが近いのです。

〈美〉にも、〈清らか〉という意味が含まれているといえないこともありませんが、たとえば「美人」という時には、清らかさより別な価値観が先に立ってしまうことが多いのではないでしょうか。また、善悪の価値観や誠実さなどを含んだ言葉から、ずれたイメージに捉えられてしまうことが多くなると思うのですが、どうでしょうか。

さて「ちゅら」という単語を含んだ「ちむじゅらさ」という言葉があります。
これまで書いた様に「心の美しさ」ではなく「心の清らかさ」となります。

顔形(かおかたち)というのはDNAで決まっているものですから、基本的には、自分でどうすることもできません。ところが「心の清らかさ」は自分で育てていくものです。

そこで、受験生にこういう話をしました。
「教室に入って〈さぁ試験が始まるぞ〉という時には、心清らかに待ちましょう。探し物をしている時にも心乱れていると、目の前のものが見えずに慌てて別なところを探してしまい、結局見つからなかったりするのです。メガネをかけているにもかかわらず慌ててそれが見えずにいろいろ探しまわる、ということもあるくらいですね。ですから〈心清らかさ=ちむ・じゅらさ〉は、試験の時にも大事なのですよ」

私は長年、琉球空手をやっています。
試合の前には目を閉じて息をゆっくり吐き、心清らかにして臨みます。試合後もそうです。
「空手に先手なし」という教えがありますが、それは邪悪な心を排除するという「心きよらかさ=ちむ・じゅらさ」を大切に含んだ文化の一つです。

わたしは琉球・沖縄で育ったことを、いつもありがたく思っています。
この沖縄の青い海や青い空も、「美しい海・美しい空」というより「清らかな海・清らかな空」という様に私には写ります。

たのしい言葉の授業「おきなわ・琉球編」でした。

 

楽しい授業の領域はいろいろなところに広がって
ますます快進中の「たのしい教育研究所」です